海で遊ぼう

西表 2001夏

 94年の夏から毎年通い続けてはや?年。何でこんなにこの島に惹かれるのだろう。今回、西表のとある飲み屋での雑談の中からその答が見つかった。その答は・・・どうやら酸素量にあるらしい。屋久島と西表は日本で最も酸素の多い場所らしい。西表以外にも好きな島ある?と聞かれたら迷わず「屋久島!」と答えるQたろう、なんだ、なんだ、ワシ、酸素を求めてこんな南の島まで来てたのかい???
にしては、酸素のない海の中に・・・ブクブクブク

2001/7/19
 前夜、仕事が終わってから、羽田発の最終便で那覇へ。朝一番の便で石垣へ飛び、すかさず船に乗って西表島へ。この方法だと離島へ渡るのに時間の無駄がなくてよい。飛行機も比較的取りやすいのだ。

 今回も目的はスキューバダイビング。この島の海は本当におもしろい。大物から小物までお魚がたくさんいるし、サンゴはきれいだしで、いついってもあきることがない。10時に島に到着。宿は昨年のカンピラ荘からちょっとグレードアップして、ぷあなハウスというペンションにした。船裏港から車で5分ほど内陸に入ったところにある。お部屋はきれいで、お料理がおいしい。とっても快適!オーナーのご主人がモルディブ人でとっても細かい心遣いをしてくれる。お客さんも心なしかインターナショナルな宿である。

 午後よりボートダイビング。サービスはホットマングローブ。ここのウメさんとは西表に通い始めて以来の友人。先に島に入っていた松井夫妻と合流。この日のダイビングポイントは、バラス北ヒナイビーチ。水温が31℃。お風呂に入っているみたい。

 ダイビング終了後は、宿の車をちょっくら借りて上原の町へ。目的は生ビール!去年も通った新八食堂で、生とカツオの刺身で乾杯!う〜ん、幸せ!



2001/7/20
 松井夫妻は本日でダイビング最終日。本日のダイビングポイントが去年は行けなかったオガン(仲ノ御神島)となって大喜び。午前中は、オガン西でのリラクゼーションダイビング。白い砂がとてもきれいなポイントで、とっても幸せ。午後は東の根へ。ここはかなり流れの速いポイントで、根につかまって回遊魚を待つ。今回は潮留りを狙って潜ってあまり流れていなかったけれど水温が高いせいか魚が上にあがってきてくれない。う〜ん。

 一度宿に帰って、仮眠をとった後、本日はナイトダイビングへ。20時の日の入りまで時間があるので、夕日を眺めながらサンセットクルージング。

 西表のナイトダイビングはとてもおもしろい。ポイントは昨日潜ったヒナイビーチ。夜の海は昼間とまた違う顔が見えて楽しい。昼間は活発に動いている魚が寝ぼけていて触れそうだったり、夜しか出てこないお魚がいたり。そんななか、スベスベマンジュウウカニの産卵現場に立ち会った。卵をかかえているなあと思って眺めていたら、なんと自分のハサミで卵を扇ぎ出した。フワフワと水中に漂う無数の卵。神秘的だ。

 エキジット前にお約束の夜光虫ショー。水中ライトを消すとま真っ暗闇で何も見えない。そこでバタバタと体を動かすと夜光虫が発光して、まるで自分が宇宙の真中にいて星を作っているみたい。水面にあがると満点の星空。新月の夜は星が美しい。

 船に上がって、買いこんでおいたビールで乾杯。天の川まではっきり見える星空の下、星がたくさんありすぎて、星座なんて分からないよ。
2001/7/21
 松井夫妻に見送られて本日もダイビング。午前中はマンタを狙って島の南西の鹿川へ。マンタねらいの船が多すぎたので隣のオグリキャップというポイントへ。サンゴがきれい。
 
 午後は、崎山へ。プールよりも水がきれい。透明度抜群。サンゴとチョウチョウウオに囲まれてのんびりする。

 3本目はT’Sエリアへ。マンジュウイシモチの赤ちゃんが海菖蒲についていてかわいい。ここは海水と淡水が混じっていて他では見られないお魚を見れる。楽しい。最大水深6mで楽しかった。まっちゃんが私のデジカメでムチュウになっていた。

2001/7/22
 本日最終日。昨日、オガンの東の根でジンベイザメが出たとう情報に浮き足立って一路オガンへ向かう。が到着したときは潮流が早すぎて東の根では潜れず。南西側の天馬崎へ潜った。バラクーダの群れがいたが、いつもはもっと大きな群れがいるらしい。う〜ん、見たい。

 午後は東の根へ。水温が高いせいか本日もイソマグロは回ってこず。残念だったけれど、ここのポイントはいるだけで何故かワクワクするポイントだ。透明度も一昨日よりはきれい。

 本日はダイビングは2本でおしまい。今、午後3時。夕食まで時間がある。そんじゃあと、MTBで知合ったY並さんに紹介してもらった八重山のMLで、つい最近赤ちゃんを出産したと報告のあった白浜に住むオクライダーさんを訪ねてみることにした。ホントはダイビング中に船が白浜に上陸してくれることを期待していたのだけれど、今回は白浜には上陸せず。残念。宿で車を借りれないか聞いたら、ダメだったので代わりにママチャリを借りる。上原まで出ればスクーターを借りられるだろう。と思ったら甘く、スクーターは残っているものは故障しているものばかり。う〜ん、白浜まで20km弱か。なんかここまで降りてきて何もせずに戻るのはシャクである。ママチャリをじっと眺めた後おもむろに漕き始める。・・・16時を回ったとはいえ、島ではまだ太陽がサンサンと・・・焦げた。     
       
 さてさて、よく考えたら私はオクライダーさんに面識がない。MLリストでよく西表の話を送ってくれるので、こっちはすっかり知合いのつもりになっているが、私自信はMLに数回ちょこっとだけメールしただけだ。だいたい石垣で出産した後、島に戻っているのだろうか・・・。
 オクライダーさんにメールで連絡しようと思っていたら、私のJ−PHONE、島では圏外だった。白浜に住んでいることは分かっているが、場所も知らないし電話番号も知らない。あるのはオクライダーさんのHPから印刷してきた家の周りの写真だけである。ま、行ったらなんとかなるか。太陽の紫外線をたっぷり浴びながら、ひたすらママチャリは進んでいく。途中、白浜行きのバスに抜かされる。・・・あ、バスという手があったか・・・。無念。
 すれ違う車殆どなし。しかし立派な道である。これならママチャリでも大丈夫。途中、浦内川のマンブローブの眺めつつ、牛さんたちに挨拶しつつ、祖納の集落へ。祖納から長いトンネルを抜けると白浜だ。白浜は海からしか来たことがなかったから、陸路で町に入るのは不思議な感じ。HPから白黒印刷した紙を片手に、藤縄家(オクライダーさんち)を探す。お、ここではないか??? 電柱、山、木、家。うん、ここに違いない!「ごめんくださーい」

 出てきたのは、かわいらしい女性。思わず緊張して「藤波さんちですか?」と聞いてしまった。いやいや、違う、違う。出産後間もないとは思えないくらい、すっきりときれいな女性はオクライダーさんその人であった。

 アポなしで突然、こんちわーなんて訪ねたら普通はびっくりするだろうなあと突然、常識的な考えが頭をよぎってオタオタしつつも、自己紹介。「MLのQです」と名乗ったら、覚えていてくれた。

 図々しく家にあがりこんで、7/12に生まれたばかりの恵太君に対面。ちっちゃくてかわいい!気温が32℃もあるのにスヤスヤ眠っている。西表に来る前に大好きな水中写真家の井上信也さんの写真展が東京であったので、恵太君にその写真集をプレゼント。君の周りの海にはこんなにきれいなお魚がいっぱいいるんだよ!

 顔を見たらすぐに退散するつもりでいたけれど、なんだかんだで話込んでウメジュースまでご馳走になってしまった。お母様どうもありがとう。ございました。風の通るとてもよいお家でした。
恵太君の写真はこちらをクリック⇒  
2001/7/23
 10時の船で石垣に出る。お天気はあまりよくない。夕方の飛行機までの間、白保へ行ってシュノーケリングでもするつもりだったけれど、波が高かったので、やめた。さてどうしようか。とりあえず竹富島へ行ってみることにする。

 石垣港から船で10分。昔ながらの面影を残す島は、のんびりしている。とりあえず島の反対側まで行ってみるかと歩きだす。あぢぃ〜。ガマンできずに、島内バスに乗せてもらって島の中心部へ。お腹が減ったので生ビールと八重山ソバでくつろぐ。今頃、会社では仕事しているんだよなあと思うと、思わず顔が笑ってしまう。

 そんなこんなで竹富でのんびり(汗だくで)歩き周りながら、石垣へ。そんなこんなで今年の西表の旅もおしまいなのであった。


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