2002年4月某日 トンデモMLにて
ゴトッチ:ボクとSUNちゃんGWに小笠原に行くのでその前に誰か一緒に伊豆など行きませんか?
Q : 伊豆かあ、久しぶりに行こうかなあ。ちょっと遅い初潜りだね。
犬君: 私も4月20日か21日なら行けます。
キムチ: あ、ワシ土曜日用事があるから、行くなら日曜日がいい。
Q :じゃ、21日に決定!
ファンンキー: 私も参加します。中野まで来てくれたら、7人乗りのバン出すよ。
犬君: じゃ、そうしましょう。
Q : じゃ、朝6:30に中野集合ね。
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2002年4月21日 早朝 中野にて
Q : 犬君ピックアップして船橋を5時過ぎに出たら、6時前に中野に着いちまったね〜。
犬君 : コンビニで朝ごはんでも買いますか。
トゥルトゥル〜♪
犬君 : はい、もしもし。あ、SUNちゃん?今どこ? え?家出たとこ?私たち、もうついちゃったよ。
え?キムチから電話?バッテリー???
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| というわけで、3週間乗らずに室内灯がつきっぱなしだったらしいキムチの車、バッテリーあがって動かないらしい。迎えに行こうかという話もあったが、お天気もあんましよくないし、ワシ行くのやめた・・・とキムチいきなり尻尾をまく。冴えないぜぃ。そうこうしているうちにファンキー登場。予定よりも1名少ない5名で伊豆に向かって出発!いやぁ〜久しぶりの海だねぇとハイテンション・・・んが、ポツリポツリと雨が・・・ナニやらアヤシイ雲行き。 |
あれぇ〜白波たってるけどホントに潜るのかな・・・?
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伊豆に近づくにつれ、雨も風も強くなってきた。グレーの海に白い波。誰がどう見たって、今日のダイビング、楽しいはずがない。だんだん無口になってくる車中の人々。誰かがやめようよと言ってくれるのを内心待っている。しかしなんということだ!言い訳を考えているうちに、車はスイスイ進んで、無情にも2時間ちょっとで伊豆海洋公園に到着してしまったのである。
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2002年4月21日 9時 伊豆海洋公園(大雨の中)にて
Q : ねぇ、どうする?
ファンキー :とりあえず海の状態でも見てきますか。
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| Q、ファンキー、ゴトッチの3名、雨の中外へ出て海岸を眺める。 |
ゴトッチ : うわぁ〜あれてるねえ。
ファンキー : 今日、入れるのかなあ?
Q : あ、あそこに潜る準備している人(アホ)いるよ。
全員 : ・・・
ファンキー : とりあえずセンターハウスに行きますか。
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| 内心、本日は潜れませんという言葉を期待してセンターハウスへ向かう3人 |
受付 : いらっしゃいませ。
ゴトッチ : あ、予約したゴトウですけど・・・
受付 : はい、6名様でタンク12本ですね。申込み表に記入お願いします。
全員(内心) : あれ? あれ? 潜れるんだあ〜??? うっそぉ〜。
受付(笑顔で) : 海の状態、どんどん悪くなっていきますので、早めにエントリーした方がいいですよ。
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茫然としつつ、何故か申込み手続きをしてしまう気の弱い私たち。とりあえずここまで来たから1本だけ潜って温泉行って、うまいもん食って帰ろうよと何故かダイビング以外の楽しい話を織り交ぜつつ準備を始めた。
女性陣3名は久しぶりのドライスーツ。下に服を着て潜れるのでそんなに寒くはない(はず)のだが、その分沈むためにウエイト(重り)をたくさんつけなくてはならないのでかなり腰に負担がかかる。えっちらおっちら、準備して、えっちらおっちらタンク背負って海へ・・・。これってダイビングしに行くってよりも溺れに行くって感じ?
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ファンキー : どっち行く? どのくらい潜る?
犬君 : つかったらすぐに出てもいいくらいだけど、ぜいぜい30分でしょう。壁沿いに右の方に行こう。
SUN : 透明度、3−5mって書いてあったけれど、そんなにないってさっき誰か行ってたよ。
ゴトッチ : はぐれないようにしなきゃね。水温は17度だって。
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う、波酔いしそう・・・とっとと潜降しちゃおう。 |

ぶくぶく・・・見失わないようにしなきゃね。 |

お天気がよければ、きっと楽しいにちがいない・・・。
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が、今日は透明度悪いし寒いし、暗いし、海草が多いのだ。
おサカナ探す気にもなれず・・・ |
潜して約20分。カメラを持っているゴトッチ以外は皆もう帰りたいモード。私もデジカメ持ってたけど、暗くて殆ど写せず。水中でみえるファンキーがいつもよりでっかく見えないのは何故だろうなどとつまらんことを考えて時間をつぶすが、寒さもそろそろ限界。ファンキーのエアーも限界(だったらしい)。どうも寒さを感じることがないらしいゴトッチを引っ張って、もう帰ろうよ!ということになる。
さて、帰り道。透明度が今イチなので、コンパスを見るが、私のコンパス、なかなか動いてくれない。何度も振りながら行きと逆の方向に合わせて進む。海の中ってコンパスないと、自分がどっちから来たのか全く分からなくなるから危険。行きに地形を見ながらきても、帰りは逆からみるので風景が変わってしまうのだ。
んで、本日最大の難関がエキジット。行きよりも更に海が荒れているので、タンク背負って無事に岸に辿りつけるか不安。岸に近づくともう波が巻いていて海の中は真っ白。え〜ん、コワイよぉ・・・。どんなにフィンキックしても波にガァーっと引き戻されてしまってなかなか近づけない。丘はあそこに見えるのにぃ・・・。
こうなると仲間のことなんかそっちのけで、自分が助かるのが第一なのだ。もう必死。なんとかはいつくばって、岩をつかんで、グルグル波に巻かれながらヘロヘロのヨロヨロになって岸に辿りつく。
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こんな日に潜るのはよっぽどのアホ(わたしたち)か、ショップにだまされてきてしまったお客だけに違いない・・・
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仲間たちもなんとか無事帰還。一人くらい海の泡となって消えてもきづかなかったふりして帰ってしまうところだった。というわけで、2本目潜るなんてもってホカで、とっと尻尾を巻いて帰る。あとは、イヤなことは忘れようと(?)温泉行って、熱海でうまいサカナを食べて帰る。熱海では、いいお店を観光協会のおじさんに教えてもらって満足!
結局、本日一番アタリだったのは・・・キムチだったに違いない!
と、まあそんなトンデモの1日でした。 |