床を踏み外し地下150階に墜落した性別・性特性意識。魔除けを手にしてふただび地上に舞い戻れるか。
性差、性役割(ジェンダーロール)のなかで振り回され揺らぐ心。
女の子である自我と、男の子という社会認知環境の中で、普段の生活で経験したエピソードなどを、叙述していく。
それと、性同一性障害に関連する話など。
嫌な事は思い出すとブルーな気分になるのだけど・・・
なんだかここで言わなきゃ、気が済まないようなきがする。
「男の子なの?女の子なの?」頭が漬物石のように重く気持ち悪い日々のなかで、いつのまにか時間だけが過ぎていく。
あたし、木登りよりも、おままごと、リカちゃん人形で遊ぶのほうがすき。
外で遊ぶのは、男の子に人気のゴレンジャーごっことか、木登り、かけっこは苦手(体力的に難しかった)で、ゴムダンとかケンケンパをするの。
だからねぇ。遊び相手は女の子が多かったのよ。
パンツは男の子用ブリーフよりもフリフリのや、いちご模様パンツのほうが好きだなぁ。
やっぱ、「普通の女の子になりたい」とか「女の子なの」と思っていたの。
遊びに行った女の子に「男の癖して女みたいな遊びしないでよ。」なんていわれてしまうと、とってもさびしいね。
「だって、あたし女の子だもん!」って思わず言ってしまったら、座布団投げつけられてしまったりして。
でもねぇ、そんなあたしを見詰める目が、瞳の底から輝く女の子も居たりして、世の中とっても複雑なのね。
発達児童心理学の本などを見ると、「幼児は性役割がまだ完成されておらず、さまざまな場面で両方の性役割を試し使い分けているのが観察できる」などという話がよく出てくる。
母が、隣の女の子にあげるワンピースを縫っている。
ちょうど私と体の大きさが同じぐらいぐらいなので、私が仮縫いを手伝わされる。
わたしが出来上がったワンピースを「幼稚園に着ていく」というと、母はいつも「だめ」と拒否するの。私にも服を仕立ててくれるけど、フリフリしたワンピースのスカートじゃないの。ああ幻滅。
体にちんちんが憑いている(「憑いている」は誤変換ではなく、このほうが文学的当て字モードで適切な表現)のをみていると、気持ちが小さくしぼんで、虚構に吸いこまれていくような感じかして、頭が重く気持ち悪くなってくる。
ぐったりして脱水症状に陥った、そんなあたしを母が背負って小児科に行くと、先生は「自家中毒(自家中毒を和英辞書を引くと英語でautointoxication
と出て来る)ですね。お薬出しましょう。」という。
おちんちんがついていると気持ちが寒くしぼんでいく。むっくりと首を持ち上げ、母に近所にある外科の先生にいきたいとつたえる。そして母と一緒に先生のところにいくの。先生に「おちんちん要らないからとる」って言ったら、先生はおちんちんを引っ張って大きな裁ち鋏みを押し当てるのよ。そうしていると、おなかに押し当てた鋏みの冷たい感触がするの。しばらくするとなんだか怖くなっちゃって、べそをかいてしまったのよ。
翌日また、外科の先生のところにいって「おちんちん要らないからとる」って言ったら、先生は大きな声で「わがまま言うんじゃありません!」って怒鳴りつけるから、またべそかいてしまうの。
なんか、外科の先生はちょっとオッカナイ感じがする。
小学校になると水泳があるの。
胸がはだけている水着は嫌なの。
だからプールは嫌いだよ。
なぜかしらないけど女性ホルモン投与なんかしなくても、オッパイが膨らんでくる(べつに診断をしてもらったことはないけど、(インターネットのWeb検索などからによると、)お医者さんは女性化乳房と呼んでいるらしい。女性化乳房でない場合は腫瘍の一種などかしら。)と「オトコオンナ」とか「女のおっぱい」などとか、からかわれたりするの。
ひっぱたかれたり、抓られたりする事も良くあった。
男の子にオッパイをムニュムニュ触られたりすると、とっても嫌です!!!!!
(今思うに、セクハラって言うんだよね。きっと。)
ほかの女の子には、オッパイが膨らんできてもそんな事しないのに、なんでなんだろう。
先生に話をしたって笑っているだけだったのよ。 (/T_T)号泣
小学校高学年になると、体育の着替えなど、女の子は女子更衣室できがえるようになり、男の子視線を気にする事がなく着替えを済ませる事ができるの。
でも、あたしだけなんで、男の子の中で着替えなければならないんだろう。
あたしも、女子更衣室で着替えるって、いったところで先生もクラスメートも取り合っちゃくれないの。
あたしは学級会で、泣き崩れるばかりで誰も助けてくれなかった。
そればかりか、翌日から担任の先生が女子更衣室のまえにたって私が入っていけないように見張りをするようになり、男子の着替えている教室に放りこまれてしまう始末で、わたしは別けも判らず殴られたように泣きじゃくるしかなかった。
体がだるくて気持ち悪いときは、いつもの小児科・内科の先生におせわになる。
私は先生に、「おちんちんがついているのが気持ち悪い」「女の子として扱ってくれないのが寂しく辛い」「おっぱいが大きくなる薬がほしい」とか話をするの。
先生は、頭を抱えて困ったような険しい顔つきをして頭をかきむしったり、抱えた頭をたたいたりしているだけで、黙ったままなにもいってくれないの。
しばらくすると、小首を持ち上げて私の方に歩み寄り、ほかの話をしはじめるの。そうこうしているうちに30分ぐらいがたって・・・。先生は時計を見上げて、「また具合が悪いようだったらいらっしゃい。」といい。わたしは家に帰ることになる。
なんか、狐につままれたようなかんじ。
でも、しばらく日がたつと、先生に「普通の女の子の生活がしたい」と話をしにいくの。
保健体育の教科書に女性ホルモンを投与すると、おっぱいがおおきくなるとか、声変わりするとか、書いてあったのをみて、あたしも女性ホルモンがほしいなぁ。とか思う。
って、言ったところで誰も取り合っちゃくれなかったよ。
学校に行かないでぐずっていると、母が聞いているNHKのラジオ放送が耳に入って来たりすることも…
某所にお住まいの何某さんのご相談です…。小学校○年生になる男の子がいますが、胸に手をあてがいおっぱいがほしいと…。というお母さんからのご相談です。
先生。男の子お子さんですが…お答えをお願いします。
みたいな質問をよく耳にする
なんか、「オッパイがほしいと思うのは一時的なことで、ホルモン投与は必要無し。」(ラジオの健康相談なんかで何某先生がそんなようなことをいっていた)ってのが定説らしいよ。
そんなもんなのかなぁ。。
とか、半分納得した気になっても、あたしはもう十数年は引きずっていのるよ。
あたしが思うには、親や医者に訴えても、ほとんど当人の気持ちを無視したおかげで「話してもむだである」という方向に追い込んで、身の上相談ができない状況にしてしまってはいないだろうか。
あたしのばあいは、「話をしても誰も聞いてくれない」といった気持ちが強くなっていった。
なんか知らないけど、周りの男どもにひきづり回されるようになった。
誰かが、こう口走った「おまえ男なんだろう?」
わたしは、返答に困った。そして黙ったまま俯いてしまった。
中学校には制服がなかったので何を着ていってもよかったのだけどぉ…
母が買ってくれる服が気に入らない私は、学校標準服といわれる詰襟学生服を無理やり着せられる羽目になってしまう。も~う幻滅。
毎朝やだと泣き喚くあたしのことなどどうでもいいように、父も母も力ずくでも着せようとい体制であった。
デパートなどが開店することになると、あたしは学校へ行く条件として、母に学校に着ていくブラジャー、ブラウス、スカートを買いに行く提案をしても、毎朝ことごとく受け入れなかった。
そればかりか母は私との対話を止めて、そそくさと胡散臭い新興宗教へ出かけていってしまうのであった。
男子の中には、いきなり羽交い絞めにされたり胸をさわってきたり、してきてくるのがいたりして、学校はちょっと怖い所になってしまっていたわ。男には近寄り難い。
他の女子には、そんなことしないのにあたしだけ何故?!ああ、私だって普通の女の子の生活がしたいのに。
女子の中には、「将来結婚するのならどんな女性がいいの?」なんていうFAQな質問があるけど、私は男じゃないし、よく判らないから答えようがないの。
なんだか、彼女のゲームが意図するとことが「恋愛対象にするには、あんたが男でないといけない」とてもいいたげな様子なの。そんなゲームには10秒と我慢できない。俄かに爪弾きにあったようで、私の胸に大きな風穴があく感覚を憶える。
人に溶け込むのが難しいようなきがしてくる。どうも性別・性特性認知のズレが障害となっているようだ。
高校に入学すると新学期早々、先生に就職しなさいっていわれて、仕事に就くようになったら、給料がもらえるの。
給料日が学校のお休みだっら、服とか見て歩くのだけどぉ。。。。
店先にあった、気に入った服を持って。。。
これください!サイズはありますが?
とか、聞きに行くと、「これは女性用の服です」って店員さんが、尖がったへの字口で文句を言うの。
あたしが、「気に入った服に女性も男性も違いがあるのかよぉぉぉ!」って、いいかえしたら、店員さんは呆れ顔で引っ込んでしまうの。
そんな事が続くと服を選ぶのって、楽しくないのね。
紳士服って、着てみるとなんだか
紳士服売り場は、ちょっとブルーはいっちゃうなぁ。
浮かばれない顔しているあたしに付き合っている店員さんは、首をかしげて変な顔をしてコッチをみているの。ああ、幻滅だよね。
試験管が、あたしの前で、足を止めて、俄かに顔が険しくなり、ぶつぶつ文句言いながら「あんた替え玉かぁ?不正があってはいかん!」等といい出すの。
まけずに、「あんた、写真も貼ってあって、本人かどうかの区別も付かないの?」って言い返したら、試験管は受験票に穴が開きそうな勢いで「ここに男って書いてあるじゃないか!」といいだすの。
てなことで、男と女の区別が付かない試験管と15分ぐらい押し問答をして、試験開始が遅れることになるの。
こんな事があった日には、あたしって何者なんだろうって考えちゃって、試験どころじゃないよね。>郵政大臣さんよ。
性同一性障害(英語でGender Identity Gisorder
略してGIDっていうそうです)ってのは、最近知った言葉でよくわなんないけどぉ。。。。
こういうのって、性同一性障害っていうらしい。
なんか似たような体験話が、朝日新聞の家庭面に性同一性障害の人の話として、かいてあったようなきがする。
女装関係のパソコン通信で、医療相談をしているホスト局があったので入会してみた。
そこで、質問を書き込みしてみたらの。
あたし:乳腺の発達がわるくおっぱいが小さいのが嫌だから、ホルモン治療すると大きくなるかしら?
Y先生:いちど精神科に相談して、性同一性障害であるかどうか診断してもらってください。専門外なので(回答は内科と外科を専門とする先生)答えられません
だってぇ~。
精神科って何処にあって、どんな所なんだろう。うーん。。。。ガリバー旅行記(謎)
なんか大きな大学病院なんかにはあるらしいみたい。
電話帳でみたら、家から300メートルほどのところに、精神科があることを発見。
精神科の先生に相談してみたら、「専門家じゃないから良くわからないけど、たぶん性同一性障害の一種だろう」だっていっていた。
街中の病院に行っても、ふざけている様にみられたり、専門外だったりして、なかなか相談できる先生に会うことができないし、どこに相談してよいのかわからないので、埼玉医科大学へ行く事にする。
あたしの話を
ニュースで、虐めが身近なところでおきているかどうかを、児童(生徒)や先生に調査する結果が報じられる事がよくあります。
結果は、虐めがあると答える児童が多いのに対して、虐めはないと答える先生が多い傾向が報告されている。この結果から客観的にいうと、先生は虐め問題解決に非協力的であるところが浮き彫りになっているとおもわれる。
一見して問題が分かりにくいオブジェが沢山あり周りの大人たちは気が付かないでいるのだろう。
たとえば、性同一性が性的圧迫感を感じていることに、気が付くのは難しいのかもしれない。
出席簿には男のメンバーに属しているし、チンチンも付いているし服装は親が与えた男児の服であっても、考えているオブジェクトは女の子と同じである。
おお!、なんてこどだ!
今日も男の面を被った女の子が、心臓が破けそうな思いをして、沢山の男の前で肌を晒すとは・・・
鼻の下を伸ばした男の子たちが、手をニギニギしながら迫り狂う教室は、地獄絵図よりも恐ろしい。
しかも、昨日クラスメートや先生の前で、この事を訴え「女子更衣室が使いたい」と悲鳴を上げて女の子から
オブジェクトが悪い方向に進展する事は、なんてすばやいのだろう。逃げ場がない!
こんな、深夜のストリップ小屋ドキュメンタリー番組さながらの教室が、まともな学校生活といえるのだろうか。
虐め調査の結果で虐めが減る方向にないということは、あたしのような辛い思いをする子供たちが居るエントロピーが減少に向かう事はないという事だ。
周りの人たちが、利く耳をもち知恵を貸し、助けてあげなければ、悲惨なオブジェクトは改善されない。
あたしにできる事があったら、何かしなくてはならない気がする。
でも、何をするのだろう。ここで吠えていても負け犬の遠吠えだよね。
世の中の常識と言われるものがあります。
経験や知識の蓄積という切り口を見れば先人の知恵なのでしょう。
屁理屈専門理論屋は固定概念を強く主張して、新しいオブジェクトに対して「そんなのばかげている」など、言い張るものですの。
たとえそれが無知を曝す事になっても「それは違う!昔っから何某に決まっている」と、極度に否定をすることが多いですの。
挙げ句の果てに屁理屈を並べるだけでは満足せず、どっかの会社(三鷹市にある某N社)の偉い人みたいにゴルフクラブで殴るや、蹴るやらと暴行を働く始末。(あたしも箆棒な会社に高校一年生の時から5年もよく居たもんだ)
多くの常識といわれるものの中には、科学的根拠に基づく肯定的な証明が確立している事が多く存在する事も事実です。
されど、より建設的な意見を提案していくには、多くの常識は間違っているものと思った方が正しい答えがえられることも多いようです。
世の中、判っている事よりも解らない事の方が多いのですから。
デザイナーを(デザイナーとは建設的な提案のできる設計屋のこと。どっかの誰かはフォトショップやCADを使う事がデザイナーだと思っている奴等もいるらしいが、それは違う。)選んだからには、発想がユニーク(ユニークとは、ほかに重複の無いオブジェクト)である必要がある。
ようは、理論は結果論にすぎないので「理論は後で組み立てればよい。」という事になります。
性差別のないバリアフリーの社会になってほしいものであります。
あたしのフォースが働いて「可愛い素敵な服」を選び出すの。
服は生物じゃないので、服其の物に性別があるわけじゃないし、男とか女で選んでいるわけじゃないの。服の情報が変換された結果が女の子の服だっただけよ。
男友達に誘われて紳士服売り場にも行った事あるけど、「ぇえーーーっ。こんなぁのぉ着るのぉ。。やだぁ。」って、感じのする服がいっぱい並んでいるの。こんなところでお買い物したら、あたしも洋服屋さんも不幸な思いをするだけですのよ。
これは、普通の感覚ですのよ。
見たまま。感じたまま。行動する。
そしてユニークな最適解を提案できる。
そんな仕事ができたら素晴らしい。
君が君らしい君であるように、そんな私が、私でいるようにありたい。
あたしを見つめてくれる人達の好意に感謝!
被児童虐待経験者の心のリハビリを目指します。」だそうです。
ジェンダー(男女に対して社会的に割り当てられた様々な役割)の社会心理学的研究の専門家。 ジェンダータイプを調べるあなたのジェンダータイプは?などの情報がある。
「インターネットと女性のエンパワメント」をキーワードに、女性のための情報を学習・収集・提供する団体。 女性の生活における様々な問題を話題に取り上げている。
パートタイムのトランスジェンダーで、職業は高等学校の教職員をしています。 また新聞・雑誌のエッセイや紹介記事に登場する著名人でもあります。
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著作権 1998年, 1999年, 2000年, 2001年, 2002年 ©大槻昌弥
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