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君とCしましょう。(未完成の暫定版)
準備するもの
用意するものはなぁに?
- コンピュータ。 これが無いと何も始まらない。
なんたって、プログラムは黒板やノートに書くものではないからね。
C++のコンパイラが動くものであれば機種は問わない。
たとえば、OS-9のタイムシェアリングシステムでGCCが動いている8BIT機の
パソコンであるFM-77EXといった化石的存在のようなものでも言語習得にはいっこうに構わない。
- C/C++のコンパイラ。
当然ながら君が持っているコンピュータで動くものを用意する。
また、そのコンパイラがどの福音に対応しているかも調べておく(改版されるたびに少しずつ作法が異なる)必要があるだろう。
2000年7月9日現在で最新の日本語訳の福音は、プログラミング言語C++第3版,アスキー出版局発売および、プログラミング言語C第二版訳書改訂,共立出版発売
- テキストエディタ。
ソースファイルを制作して編集するために必要。
初心者にはワープロとテキストエディタの違いがわからないようだが、ワープロソフトは紙に出力する文章を編集に便利な機能を用意しており、テキストエディタは紙に直接出力しない文章やプログラミング言語の編集に便利な機能を用意している。
Microsoft Windowsだとメモ帳(Notepat.exe)という簡単な機能のテキストエディタがついている。
MS-DOSにはEDIT.EXEというフルスクリーンの簡単な機能のテキストエディタが附いている。
マイフェスやVX Editaなどの製品も市販されている。
フリーソフトだとMule(多言語化GNU Emacs), elvis, xyzzyなどがある。
まだ、コンピュータを初めて間もない人や、これからC/C++言語でプログラミングをしてみたい人のために、代表的なコンパイラについて見てみよう。
- Linux用
- GNU gcc
- Linuxはカーネルのことで、ユーザインターフェースは主にGNUプロジェクトで開発されたツール群で構成されている。
このような事情の上でデフォルトのコンパイラはGCCとなっている。
- インテル®ソフトウェア開発製品 Intel C++ Compiler
- パソコンのマイクロプロセッサを供給しているインテル社が開発したコンパイラで、ターゲットは無論インテルX86系プロセッサであり、インテルのプロセッサを最大限に最適化して使うことを目的とした製品である。
OpenMP 2.0 規格やマルチスレッドなどの並列処理に対応している。GCCと互換性があり、カタログ性能ではGCCを上回る謳われており、雑誌記事のレビューでも評価が高いようである。
2004年9月15日現在において、日本での販売はエクセルソフト(株)で取り扱いをしている。
- VisualAge C++ for Linux
- IBMのC++コンパイラでおもにUNIX系のプラットホームにむけて開発環境が供給されているようである。
Ver6において、業界標準のISO C 1999/C++ 1999のサポート、 OpenMP SMP仕様、コードの自動並列化サポート 、GCCから容易な移行などといった特徴を備えている。
- Macintosh, MacOS用
- Metrowerks CodeWarrior
- オールドマックのコンパイラといえばコレ!
Windws版とBeBOX版などのパソコン向けのほかにクロスコンパイラもある。
- Leonardo IDE
- 統合開発環境のコンパイラで、ANSI C準拠とALPHAヴィジュアリゼーション言語を処理可能。
- GNU GCC
- MacOS Xでは、標準のコンパイラとなっておりOSパッケージを買うともれなくついてくる。標準のセットアップではインストールされないようでシステムCD/DVDの2枚目以降に収録されオプションでセットアップ可能。
- Microsoft Windows-* 用
- Watcom C/C++ 11.0J
- LifeBoat改めSoftBoatが販売していたSYBASE社Watcom事業部のコンパイラに日本語を使えるようにしたもの。
WindowsとMS-DOSおよびOS-2のプログラムがこれ一つで出来る。
Watcom社の本隊を買い取ったSYBASE社やPower社が身売り業界再編をして、Watcomの後続バージョンは出ない見込みらしい。そしてWatcomは生産中止になったようです。
現在Watcom製品はオープンソース化されてWebサイトから無償で入手できるようです。Watcom オープン・ソースプロジェクトを参照してください
- 塚本事務所 めじろ プラス 2.0 W95CD
- 初心者にやさしいインタプリタ環境も付いている。
趣味のプログラムに最適(?!)
1万円を切る低価格。
日本で作られたコンパイラであることも嬉しい。
- Metrowerks CodeWarrior
- マックやBeBOXで定評のあるコンパイラ。
Mac版とWindows版の両方のバージョンが一緒に梱包されている。
学校法で言う学校の学生や先生はアカデミーパックを利用できるので、激安で入手可能。
パソコン用のほかに、別売りで各種組み込みマイコン環境のための開発ツールをサポートしたマルチプラットホーム環境です。
- Microsoft Visual C++
- マイクロソフトの製品という事で、MS-Windowsの最新APIの情報が、一番早く簡単に反映される。
makeコマンドでさくさくの芸当もあるようだ。
一部の高度な専門家からはMFCなどのライブラリにバグが多く使うのが難しいという話もあるらしいが、一般人には気にならない程度におさまっているらしい。
- Microsoft Visual C++ 2005 Express
- マイクロソフト社のコンパイラで、ホビープログラマや学生向けに無償で使えるバージョン。
Windowsの正規ユーザならば誰でもダウンロードできるが、製作したアプリケーションは販売禁止にて無償配布のみ。
※GPLで公開しているコードをリンクしたバイナリもしくはライブラリなどを同一パッケージにアーカイブしてを配布するとはできないと考えられる。なぜならば無償を強く義務付けるマイクロソフトのEULRと成果物の販売を認めているGPLが、競合することからライセンス違反になりえるので要注意。
- GNU GCC
- GNUプロジェクトのCコンパイラである。
C言語のほかに C++, Objective C, Ada, Fortran, Cobol, PASCAL などといった言語を扱えるように拡張できる。サポートされているプロセッサの種類も豊富で、クロスコンパイラにもなる。
Windowsでは、レッドハット株式会社のCygwinというツールにMS-Windows9x/NTで走るGCCが収録されてます。
あの高性能でしかもフリーソフトであるGNU TOOLSのC/C++コンパイラをwindows用に移植した製品。
原則的に無償で利用可能ですが、ユーザサポートを希望する場合は、レッドハット株式会社で、有償のサポートを年間契約などを購入することで受ける事ができます。
噂によると、Windowsで文章を扱う人へ 便利に使おう Mule for Windows 活用入門という本がカットシステムから発売されおり、この本のCD-ROMにも収録されているらしい。
- Borland C++ Compiler 5.5 インプライズ
- 同社、主力製品C++BuilderのGUIのツールを除くコマンド群を、無償公開したもの。Windowsの日本語アプリケーションも開発可能。
マイクロソフトのMFCとは異なるBorland独自のクラス・ライブラリが存在するのも特徴の一つ
なお、インプライズはボーランド株式会社に社名変更したそうです。(2001年2月)
翔泳社刊ハーバート・シルト著独習C++第3版にも収録されています。
- Digital Mars C/C++ compiler for Win32
- 無償で利用できるC/C++コンパイラ。Win32およびDOS16/32(スモールモデルからヒュージモデルまで)の開発が出来ます。
どの程度準拠しているかまだ調べてませんがversion 8.41.においてC99で定義されている機能が使えます。
- BeBOX,BeOS用
- Metrowerks CodeWarrior
- BeBOX標準の開発ツール。
OSのCD-ROMについてくるのは64kbyteまでのオブジェクトしか作れないが、製品を買うと大規模なプログラムを作ることが出来る。
BeBOX版だけは、IDEのほかにコマンドシェルからMakeでサクサクという芸当ができる。
GNU TOOLの移植も簡単。
- GNU GCC
- 編集者がBe環境から離れている間に、いつのまにか標準開発ツールになったらしい。
- OS/2 Warp用
- Watcom C/C++ 11.0J
- WindowsとOS/2の両方のプログラムがこれ一つで作れる。
Watcom社の本隊を買い取ったSYBASE社やPower社が身売り業界再編をして、Watcomの後続バージョンは出ない見込みと思われる。
しかし、現在Watcomは、オープンソース化されOpen WatcomされてWebからダウンロード可能のようである。
オープンソースとなった今となっては、日本語化されるか否かは日本のユーザが熱意を持って支援するかどうかが重点である。
- VisualAge C++ for OS/2
- OS/2にとってはIBM純正のコンパイラということになるだろう。
- X68000 Human68k用
- SHARP C Compiler PRO68k
- シャープ純正のCコンパイラです。最適化性能の評価は低いが、バグの少ないのが特徴。
標準XCライブラリはアセンブラソースがディスクに収録されている。ライブラリのライセンスがフリーソフトとなっておりユーザが制作したプログラムは自由に配布できる。
- GNU GCC
- 多くの熱意あるユーザによって移植そして保守されてきました。
純正コンパイラより最適化が優れており、GCCでコンパイルしなおすだけで高速化できる環境が整備されました。
GCCがX68000におけるすばらしい開発環境に育っていったのは真里子氏や大槻拓哉氏をはじめFSHARPに参加した多数の方またはそのほかいっぱいの人々の支援や努力があったからです。
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