実際にCygwinを使ってみよう。
スタートメニュー→Cygwin→Cygwin bash shellを選択するか、デスクトップにあるショートカットCygwin bash shellをクリックするとCygwinを起動することが出来ます。
起動すると、Dosプロンプト上にCygwin標準コマンドシェルのbashが動き出します。
ユーザ設定のスクリプトファイルは、/etc/skel
に置いておくと、cygin環境をはじめて起動するときに/etc/skel
からホームディレクトリへコピーされます。
/etc/skel
には .profile
.bash_profile
.login
.emacs
.xinitrc
などの設定ファイルをおいておくと、それらのファイルはホームディレクトリへコピーされますので、ユーザを追加したいなどのときに標準的なユーザ設定ファイルをホームディレクトリへコピーすることができます。
もし、ホームディレクトリにコピーされなかった場合は、bashのユーザ設定のスクリプトファイルをつぎのようにして作ります。この作業でデフォルトの設定がユーザ設定ファイルに書き込まれます。
cp /etc/profile ~/.profile
cp /etc/defaults/etc/skel/.bash_profile ~/.bash_profile
cp /etc/defaults/etc/skel/.bashrc ~/.bashrc
chmod -c 755 ~/.profile
chmod -c 755 ~/.bash_profile
chmod -c 755 ~/.bashrc
bashが起動される毎に必ず設定して欲しい環境変数や作業などを~/.bash_profile
をemacsやxyzzy [Tetsuya Kamei]などを用いて編集します。
また、cygwin環境にログインしたときだけ設定して欲しい環境変数や作業などは~/.bash_login
に書き込んで、
chmod -c 755 ~/.bash_login
を実行しておきます。
漢字や欧州文字などの8ビット文字を使用するには、~/.inputrc
を編集する必要があります。
Cygwinで日本語環境も見てください。
cygwinのパス名はUNIXライクなスタイルになっており、其のままではWindowsのパス名と互換性がありません。
そこでcypath
を用いてパス名を変換してあげますと、WindwosとCygwinのアプリケーションを連携して使用することが出来るようになります。
Windows のパス名に変換する場合。
cygpath --windows ~/.bash_profile とした場合
C:\cygwin\home\Administrator\.bash_profile のように変換(出力の結果は、cygwinがC:\cygwin
にインストールされていて、Administratorでログオンしたときの例です)されます。
cygwinのパス名に変換する場合
cygpath --unix d:\\xyzzy\\xyzzy.exeとかすると
/cygdrive/d/xyzzy/xyzzy.exeなどのよう変換されます。
また、Windwosデスクトップのパスも簡単に習得できます。 cygpath --desktop
X Window System Version11を使ってみる。は移動しました。
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