どうにもこうにも使い勝手の悪いMS-WINDOWSにCygwinを導入して、
使い勝手の良いUNIXモドキなコマンドインターフェースを使おう。
このファイルは入手方法からインストールまで。
レッドハット社から、CD-ROMなどの製品および年間契約のサポート・サービスを購入できます。
そのほか、プロジェクト本家のhttp://cygwin.com/からセットアッププログラムSETUP.EXEをダウンロードできます。
なおバージョン1.7系よりCygwinの内部コードがUNICODE環境になりました。もしWindows 2000やWindows Me, Windows 98SEといったレガシーなShift_JIS環境でCygwinを使いたいならばhttp://sources.redhat.com/cygwin/win-9x.htmlを参照してみてください。
ということで、まずはd:\gnuwin
など適当なダウンロード用フォルダを作ってSETUP.EXE
をd:\gnuwin
にダウンロードします。以後SETUP.EXE
のあるパスに対して大量のパッケージがダウンロードされ更新管理がされますので、空き容量の大きめなドライブにディレクトリを作ってSETUP.EXE
をダウンロートしておくこと。
X.ORGや開発ツールなどもろもろフルインストールするためにセットアップのダウンロード管理に保持しているディスク容量は2003年9月6日(土)現在で788MB程度で、ソースコードもいっしょに取ってくると更に多くの容量を消費してくれます。これはSETUP.EXE
が一つ古いバージョンを保持している。更に古いファイルを消していってくれないようなとことがたまにあるようなので少々大きいです。
もしウィルスが心配でしたらインストール作業をはじめる前に、ダウンロードしたsetup.exeをウィルススキャンして安全を確認してみてください。ネットワークから直接インストールすることも出来ますが、ウィルスが心配でしたら、SETUP.EXE
で、いちどローカルドライブにダウンロードしてウィルススキャンして安全性を確認してからインストールすると良いでしょう。
またSETUP.EXE
のバージョンが2.340.2.5以降の場合、チェックサムMD5を比較検討してファイルの妥当性をチェックするようになりました。
インストール作業するには、Administratorsグループに所属する管理者特権アカウント(Windowsをインストールしたときに一番最初にインストールしたときに作ったインストール用アカウント。例えばOWNERなど)で、Windowsにログオンしてください。
なお、Windowsパソコンに登録されているユーザ名に間隔文字が含まれていると、Cygwinのツールやsetup.exeが正しく動いてくれません。
Windowsにログオン可能なユーザ名に間隔文字が含まれていないことを確認してください。
もし間隔文字が含まれている場合は、間隔文字が含まれていないユーザ名をウィンドウズに追加して、間隔文字が含まれていないユーザネームでログオンして、移行ツールで引越し作業をして、間隔文字が含まれていたアカウントを削除しておきましょう。
SETUP.EXE
を用いてインストールするファイルをごっそりダウンロードします。
ダウンロードするとダウンロードサイトの名前のフォルダが出来て、そのなかにごっそりとアーカイブが入ってきます。
ダウンロードが終わったところで、ダウンロード用のフォルダを選択してウィルススキャンを実行してみます。
またsetup.exeは、最初のインストールのほかに、新しいバージョンのcygwinツールをオンラインサイトからダウンロードして更新する時にも用います。 手順は最初にインストールするときと、ほぼいっしょです。
一部のアンチウィルスが、SETUP.EXE
と競合したり、ウィルスの挙動と報告する場合があります。
其の場合はアンチウィルスを無効にしてからインストール作業をしましょう。
SETUP.EXE
のアイコンををクリックしてセットアップを起動させますと、Cygwin setup - Choose Installation Directoryというダイアログが開きます。
Cygwin環境のルートディレクトリになるパスを指定するテキストボックスがありますが、Cドライブにごそっとデフォルトでインストールしてもよいならば変更しないでそのままにしておきます。ラジオボタンが幾つか表示されていますがRECOMMENDED(推奨)とかかれているほうを選択すればいいでしょう。そして次へのボタンをクリックします。
Cygwin setup - Select Loccal Package Directoryというダイアログが開きます。 テキストボックスにはCygwinのアーカイブをごっそり格納するパスを指定します。Browse...というボタンを押すとマウス操作でフォルダを指定できます。 次へのボタンをクリックします。
Cygwin setup - Select Connection Typeというダイアログが開きます。 とくにファイアウォール・ゲートウェイを設けていないのであればDirect Connectionのラジオボタンを選択しておけばよろしいでしょう。 次へのボタンをクリックします。
Cygwin setup - Choose Download Site(s)というダイアログが開きます。 Cygwinがミラーしてあるサイトが列挙してあるので最寄のサイトをクリックして選択すればよいかもしれませんが、負荷が集中するとダウンロードしにくいので日本国内からダウンロードするならばRingサーバを利用するとよいだろうということで http://www.t.ring.gr.jp/archives/pc/gnu-win32/ をテキストボックスに指定します。 次へのボタンをクリックしますとブログレスが表示されるので暫く待ちます。
Cygwin setup - Select Packagesというダイアログが開きます。 ここでダウンロードするパッケージを選択します。最小インストールでもよろしければデフォルトのままでつきへのボタンをクリックします。 ダウンロードのプログレスが始まるので、終わるまで待ちます。
ネットワークの混雑を避けるために、日本からのアクセスする場合は日本国内にある最寄りのミラーサイトから入手しましょう。
ということで、日本国内からは、RINGサーバプロジェクトをダウンロードサイトに利用するのが便利でしょう。
setup.exeがインストールに成功しますと、スタートメニューのプログラムにcygwin
グループができます。
そのなかにcygwin bash shell
がありcygwin bash shell
を選択するとcygwinのシェルが起動します。
インストールしたばかりの状態では、環境変数などを設定する初期設定ファイルが所定の位置に存在していないので、デフォルトの設定ファイルを/etc/defaults/etc
および/etc/defaults/etc/skel
からコピーします。
初めてCygwinが実行されるときは、環境変数$HOMEが示すパスに/etc/defaults/etc/skel/
からファイルネームがドットで始まる初期化ファイルがコピーされます。
Windowsの環境変数でHOMEが指定されていない場合はインストールされたCygwinのツリーにhomeというディレクトリができて、さらにその下にユーザネームのディレクトリが作成されて、そこがホームディレクトリになります。
準備中
著作権 大槻昌弥 © 2002年
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