電子部品のカラーコード

The colour codes of Electoronic elements.

電子部品に用いるカラーコードと電子部品に用いる標準数列に関するノートです。

Version 0.74.01 20th edition by Mon Aug 10 2015
このバージョンは"XHTML plus MathML"で記述されています。 また W3C AmayaがUnicodeでないと日本語を受け付けないのでエンコーディングをUTF-8に変更しました。


このページはXHTML plus MathMLで記述されています。 古いInternt Explorer では、いまのところ(たぶん)正しく表示されないでしょう。悪しからず。

MathMLで記述された数式を 古いInternt Explorer で表示するには、MathMLを処理するためのプラグインが必要です。 MathMLを処理するためのプラグインを入手するには、Design Science MathPlayer™などを参考にしてください。

W3C Amaya 7.2以降のバージョンで、このページに記述されているMathMLが表示できます。 (W3C Amayaで一部のバージョン9.x.xなどで日本語が表示できない場合があります。 日本語のロケール処理が追加されたり削除されたりを繰り返しているようです。)

Fierfox 2.0以降のバージョンでMathMLが表示できます。詳しくはMathML in Mozillaを参照してください。 なお、MathMLを表示するために数学用フォントが必要です。古いWindowsなど数学用フォントを持っていないOSでは、Fonts for MathML-enabled Mozillaからダウンロードしてインストールしてください。

このページには、大きな表がありますので、ウィンドウを最大化した方が 見やすいと思います。

図にはSVGが用いられています。

古いIE等で表示するにはAdobe® SVG Viewerなどのプラグインが必要です。

またFireFox 3.2ではプラグイン無しでSVGの表示ができるようです。


内容目次

カラーコード

電子部品の抵抗の数値をあらわすのに、数値を色分けして表記している。
このカラーコードの読み方を説明しちゃうのだ。
ちなみに、カラーコードを語呂合わせで暗記してしまう方が作業効率がよくなる。

抵抗器のカラーコードは JIS C C5062-1997 で 規定されているのでこちらも参照されたい。

適用される部品の種類には次のようなものがある。

部品がどのように塗り分けて公称値を現しているかを説明する。
出来れば、実物写真やVRMLで部品をモデリングするなどして図解するべきところだろう が、手抜きをする為に図解は割愛いたす。(^^;;;;
大抵の部品は、芋虫の縞のように塗り分けられているカラーコードは3本から5本(まれ に6本の物があるらしい)の縞がある。

大抵は、一番最後の線のところが、線の間隔が開いているか、線の無いところが広 く確保してある。

電子部品の図

4本線によるカラーコード表示の図

5本線によるカラーコード表示の図

カラーコード表

カラーコード表
色名 マンセル表色系 数字 10の乗数 (ゼロの数) 許容誤差 温度係数 (10-6/K) 語呂合わせの例
黒色 N1.50 100 ±250 れ黒い
(ReCroy)
茶色5Y3.5/4 1 101 1% ±100 茶ワン
(茶碗)
赤色5R4/14 2 102 2% ±50 赤い2じん
(赤い人参)
黄赤色(橙色)2.5YR5.5/13 3 103 0.05% ±15 橙色の3カン
(橙色の蜜柑)
黄色5Y8/14 4 104 ±25 黄4べ
(岸辺)
緑色2.5G8.5/2.5 5 105 0.5% ±20 緑5
(みどり児)
青色10B4/14 6 106 0.25% ±10 青6し
(青虫)
紫色7.5P5/12 7 107 0.1% ±5 紫シチぶ
(紫式部)
灰色N5 8 108 ±1 灰8ー
(ハイヤー)
白色N9.5 9 109 - 白9ま
(白熊)
金色- 10-1 5% -
銀色- 10-2 10% -
色を付けない- 20% -

正式な色の名称はJIS Z8102で定義されている。橙色をJIS規格の正式な名称(系統色名)では「黄赤」と称しているが、「黄赤」なんて呟いていると黄色と赤色みたいに思えてきてややこしいったらありゃしないので、慣用色名の橙色と覚えておく。


電子部品の公称値

つぎに、電子部品でよく使われる公称値の有効数字を示す。

普通は、設計の計算などで求めた2桁の有効数字の値に近い物を次の数列から選んで使う。

特殊な場合だけ、計算で求めた3桁の有効数字の値に近い物を使う。

一般的には、E24系数列は許容誤差±5%以下、E12系数列は許容誤差±10%以下、E6系数列は許容誤差±20%以下、E3系数列は許容誤差±20%以上、の電子部品に用いる。
カーボン抵抗器、金属皮膜抵抗器の小さな電力の抵抗器には、E24系列があるが、コイルやコンデンサは精度のよいものを作るのが難しいようでE6系列かE12系列の製品がおおい。

E48系数列は誤差±2%以下、E96数列は誤差±1%以下と、許容誤差の厳しい特殊な電子(電気)部品に用いられることがおおく、入手も難しい。

この公称値の規定はJIS C 5063-1992として制定されているので、合わせてごらん頂きたい。

よく使われるE系数列の公称値
数列の種類 備考 公称値 想定している許容誤差の範囲
E3 系数列 最も入手が容易 10 22 47 20%以上
E6 系数列 入手が容易 10 15 22 33 47 68 20%以下
E12 系数列 入手がやや容易 10 12 15 18 22 27 33 39 47 56 68 82 10%以下
E24 系数列 入手がすこし容易 10 11 12 13 15 16 18 20 22 24 27 30 33 36 39 43 47 51 56 62 68 75 82 91 5%以下

E3系数列は 10n 3 、 E6系数列は 10 n 6 、 E12系数列は 10 n 12 、 E24系数列は 10 n 24 、を丸めた値の数列

E48系数列は 10 n 48 、 E96系数列は 10 n 96 、 E192系数列は 10 n 192 、を丸めた値の数列で、許容誤差が5%よりも小さく高精度な品物に用いられる。しかし入手性に問題があるので、特殊なものに用いられることがおおい。

特殊な用途に用いるE系数列の公称値
数列の種類E48系数列E96系数列E192系数列
公称値100100100
101
102102
104
105105105
106
107107
108
110110110
111
113113
114
115115115
117
118118
120
121121121
123
124124
126
127127127
129
130130
132
133133133
135
137137
138
140140140
142
143143
145
147147147
149
150150
152
154154154
156
158158
160
162162162
164
165165
167
169169169
172
174174
176
178178178
180
182182
184
187187187
189
191191
193
196196196
198
200200
203
205205205
208
210210
213
215215215
218
221221
223
226226226
229
232232
234
237237237
240
243243
246
249249249
252
255255
258
261261261
258
267267
271
274274274
277
280280
284
287287287
291
294294
298
301301301
305
309309
312
316316316
320
324324
328
332332332
336
340340
344
348348348
352
357357
361
365365365
370
374374
379
383383383
388
392392
397
402402402
407
412412
417
422422422
417
432432
427
442442442
448
453453
459
464464464
470
475475
481
487487487
493
499499
505
511511511
517
523523
530
536536536
542
549549
556
562562562
569
576576
583
590590590
597
604604
612
619619619
626
634634
642
649649649
657
665665
673
681681681
690
698698
706
715715715
715
732732
741
750750750
759
768768
777
787787787
796
806806
816
825825825
835
845845
856
866866866
876
887887
898
909909909
920
931931
942
953953953
965
976976
988
許容範囲0.25%O.1%0.05%

合成抵抗の求め方

どうしても数列に無い抵抗値がほしい場合は、複数の抵抗器を並列または直列に接続して使う。
計算の仕方は、中学校で科学の時間に使った物理の教科書に載っているオームの法則と同じである。

並列接続の合成抵抗

並列接続の場合の合成抵抗 R
1R = { 1 r 1 + 1 r 2 + 1 r 3 + 1 r 4 + ..... 1 r n }
R = 1 1 R のように求めることができる。

直列接続の合成抵抗

直列接続の場合の合成抵抗Rは

R = R 1 + R 2 + R 3 + R 4 + ...... + R n

のように求めることができる。

注意:式にはMathMLが使われています。
MathML in MozillaによるところNetscape7.0以降のバージョンにおいてネーティブでMathMLがサポートされているそうです。
Mozilla/Netscapeで数式を表示するにはFonts for MathML-enabled Mozillaからフォントをダウンロードしてインストールしてください。
W3C Amaya 7.2でこのページに記述されているMathMLが表示できます。
Internet Explorer 6以降には、MathPlayer Download and InstallationよりMathMLのプラグインがダウンロードできます。


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