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電子工作のお部屋

お勧めの道具

電子工作に便利な道具を紹介していきたいと思います。

• はんだ
  はんだは錫と鉛の合金で、錫と鉛の割合で融点が変わります。プリント基板のはんだ付け作業をするときは錫含有量が60%以上の物を選びます。真空管や電球のような熱の出るものをはんだ付けするには錫含有量が50%程度のものをえらびます。
  ヤニ（フラックス）入り糸はんだで、非塩素系のヤニ（フラックス）のはんだを選びます。
  一般的にはRMA(弱活性ロジン)系フラックス入りのはんだとして販売されています。
  とくに、千住金属工業株式会社のスーパクルハンダ®70(赤色の字で書いてあるもの)が使いやすくお勧めです。
  ケチらずに５００グラム巻とか１キログラム巻の大きいものを買いましょう。
  いろいろな太さの製品がありますが（部品の大きさにあわせて太さを選ぶ）ICなどをはんだ付けするならば直径0.5ミリから0.8ミリ程度のものが良いでしょう。
  因みに細い方が消費量が少なくなる傾向があって経済的だとおもいます。
  

  電子業界では、2004年頃までに鉛含有はんだを使用しないことにするのを目標にしているらしいです。
  千住金属工業株式会社の製品で無鉛対応はんだはECO SOLDER®シリーズというのがあります。

• はんだコテ
  選ぶ時は必ずセラミックヒータのものを買うこと。
  ホームセンターで売っている安価なニグロム線などの電熱線を用いたものは、絶縁抵抗が低くICなどを破壊することがある。
  それにセラミックヒータのほうが熱をうまく伝えることができるようなので、扱い易く初心者向き。
  製造元や型番はよく覚えてませんが、高千穂電気のコテペンやホーザンのラインペンソルHS-11、太陽電機産業のCXシリーズ、白光のHAKKO DASHなどが使いやすいです。
  ICなどの電子部品を作業するならば１５～２０ワット程度ものを使用するとよいでしょう。
  できることならば、グランドをひきまわす太い電線や端子のはんだ付けなどすこし大きい部品の作業用に３０～４０ワット程度のコテをもう一本用意すると作業性がよくなります（なくてもある程度は間に合います）。
  コテペンなどの一部のセラミックヒータを用いたハンダこては落下などの強い衝撃で破損する場合があります。
• はんだ吸煙器（はんだ煙清浄機）
  はんだをこてで熱するとフラックスが気化してはんだ煙が立ち上り室内環境を汚染します。 さらに、呼吸とともに吸引すると肺にフラックスの脂が入ってきてしまうわけで、はんだ吸煙器のない環境は衛生的にも好ましくないでしょう。
  わたしは、立ち上るフラックスの湯煙にむせることがあるので、一つほしいアイテムではありますが・・・ 金銭的な理由でなかなかゲットできないアイテムであります。 ちなみに白光の卓上はんだ吸煙器493とか、太陽電機産業の卓上はんだ吸煙器 SS-10などは１万円前後で買えるようです。
  仕組みは活性炭フィルターの触媒ではんだ煙を漉しとりながらファンで吸煙するといったシンプルなものです。
• マイクロニッパ
  抵抗やトランジスタ等の足を基板などにつけるときに、余分なところを切り取るのに使います。
  小型で工作精度の良いものを選びましょう。
  日曜大工店で安売りしているような電工用は、抵抗等の足をカットする細かい作業には大きくって使いにくいです。
  
• カッターナイフ
  エヌティーカッターの赤い大きいなカッターナイフ（厚物切り作業用タイプ）を愛用しております。
  基板や薄いアルミの板等の切断や折り曲げ、電線の皮剥きなど色々使えます。
  安価な刃物なので重宝します。しかし、刃を折って使い捨てる機構になっているので、あまり力をいれて作業をすると危険な思いをすることがあります。
  できれば電工ナイフを用意したいです。
• 電工ナイフ
  VVF線などの皮むきやなどの作業に使えます。薄いベニヤ板でしたら電工ナイフで切ることが出来ます。
  ベッセルの電工名人などの電工ナイフが使いやすいと思います。
  カッターナイフは構造上の問題で力をかけると刃が折れてしまいますが、電工ナイフはグイッと力をかけて切削作業も楽勝です。
• アーレンキー
  アーレンさんが考案したスパナで、六角形の棒が鍵状になった形をしてます。
  ボリュームなどのツマミを固定する芋螺旋を回す時に使います。
  わたしは、本家本元のアーレン・ツールの製品ではなくPB BAUMANN ピービー・ボーマンの製品を使っております。
• 板スパナ
  スイッチやボリューム、ヒューズボックス、端子などのナットを締めて筐体に固定するのに必要になります。
  ラジオペンチで代用する方もいらっしゃられるようですが、手元が狂ってナットの角を傷める恐れがあるなど、ペンチの代用は使い勝手が悪いです。
  狭いところでも回しやすいように、いろいろなオフセット角度の製品があります。
  
• はんだ吸収線
  修理などで、はんだを除去する時に使う。
  導線が編み物状になっており、毛細管現象ではんだが除去できます。
  ケミトロニクスのSODER-WICK®という製品がフラックスも塗布してあるので使いやすく、とても有名です。
  
• ハンドニブラ
  ニブラ(nibbler)は打ち抜き切削工具の一種です。 アルミなどの薄い板物に、矩形の穴や大きめの穴を開けるのに便利。
  ドリルで取っ掛かりの穴を開けて、ハンドニブラの刃物を穴に挿入して、握ると切れる。
  ７セグメントLEDの窓穴もさくさく開ける事ができる。
  たくさん作業するときは、電動やエアーツールのが欲しくなるかもしれないが、手動に比べて電動はゼロが1つ多い。 握力トレーニングの代わりに、ニギニギ・・・
  愛用の宝山のハンドニブラは、工具に手をはさんでしまって手に豆が出来ることがあるので取り扱い注意です。 好みの問題もありますが、見た目の意匠でいくと宝山よりも(株)エンジニアのハンドにブラのほうが使いやすいかもしれません。
• テーパーリーマ
  円錐形をしたリーマで、ドリルのキリ穴の穴径を広げる切削ツール。 コネクタなどのドリルのキリ径より少し大きめ穴を加工するのに便利です。
• ドライバ（螺旋回し）
  主にプラスドライバを中心に目的に合わせて大小いろいろ揃えたい。
  いろいろな製品があるのだが、ベッセルの6300番の製品が安価で無難な線。
  修理などでCRT(テレビ）等の筐体を開けるには、ビットの大きさはP1-250とP2-250があれば何とかなる。
  よく用いられるM3のネジのときはP2の大きさである。
  ドライバを選ぶ時はネジのサンプルを持っていく。ネジとドライバの先がぴったりフィットするものをえらぶこと。
  メーカや品番の違いで多少大きさが違うので同じ番号でもしっくり来ない物がある。
  締め付けトルクを稼ぎたいときはベッセルの4500番を使ってみるとよい。4500番は根本が六角になっているのでスパナでクイ～～ッと締め付けることが出来る。
• さしがね
  大工さんなどが持っている直角のL字型した定規です。
  漢字では曲尺と表記するらしいです。 さしご（３・４・５）という呼び方が語源あったらしいといわれているようで、親指と人差し指をＬ字状に広げた時に、身長によって指の長さがに違いがあると思いますがおおざっぱに言って、親指が３寸、人差し指が４寸、親指の先から人差し指の先までが５寸で、直角三角形を意味していたのではないかと思います。
  辺に対して直角の線を罫書くことはもちろんのこと、内側の目盛りを使うと材料を等分することや、分度器が無くても様々な角度を作り出す事ができます。
  さしがねを筐体などの板金加工の罫書きなどに使います。
  

  大工さんの使っているのは木工用のさしがねですが、金工用のさしがねもあります。
  板金用のさしがねは内側の目盛りがないみたいです。

• ヘッド・ルーペ
  頭につける拡大鏡です。
  はんだ付け細かい作業が多いときに、あると大変重宝いたします。
  眼鏡の上に拡大鏡が被さる形で使用できる製品もあります。
  製品を選ぶポイントとして、歪んで見えない非球面レンズであること、なおよろしいです。
  できればマルチコートを施して見やすくした製品のほうがよいです。 倍率が高くなると集点距離が短くなるので、低めの倍率のものを選んだほうが作業しやすいとおもいます。
• 静電気対策用リストストラップ（リストバンド）
  手首に、カールコードのついた導電性のある布帯を巻いて、アースに接続して使います。 これによって体に帯電した静電気を大地に逃がします。
  急激な放電による感電や短絡事故を避けるために1MΩ程度の電流制限抵抗が入っています。 リストバンド・タイプで伸びちじみしない製品がおおく使い勝手がよくないように感じられますが、 エンジニアのZC-50みたいな伸び縮みのある材質は密着感がかんばしくないように思えて強く閉めがちになりやすいです。
  そこで、締め付けられる感覚が嫌いな方は白光（株）から発売されている手袋タイプの 　PALMLOBE™がよいように思われますが、手袋タイプは手の大きい人がはめると伸びてしまうのが難点ですね。
• 静電気対策用作業マット
  作業台の上を静電気対策するマットで、簡易的な製品だとエンジニアのZC-80やZC-66のようなものがあります。
• ノギス
  ノギスはドイツ語名で英名はカリパーパスとかいうらしい
  雄ネジやキリなどの外径や穴の内径、穴の深さ、計測物の高さなど、寸法の計測に用いる。
  メートルスケールの場合、補助目盛りで1/20ミリメートルまで正確に読み取ることが出来る。
  

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