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ぷうとなにものか劇場
at 2000 09/03 02:43

        なにものか(以下な):いやー、どうすか? ぷうさん。

        ぷう太さん(以下ぷ):暑いですな。

        な:ああ、今日は暑かったですね。

        ぷ:犬のように暑かった。

        な:・・・犬? 犬のように?

        ぷ:カツカレーのように。

        な:それは昨日のハナシですね。
          そんなことよりぷうさん、

        ぷ:そんなこととは。 なんともおざなりな。

        な:すいません。 いやぁね、実はね、買ったんですよ、ついに。

        ぷ:女をか?

        な:何言っちゃってるんですか。 なんで女なんですか。 ちがいますよ。
          なんと、ついに自転車をね、買ったんです。
          買い替えたんです。

        ぷ:ああ、自転車。 乗り物という点で共通項。

        な:そーゆーおやじみたいなコトゆーのやめなさいよ。
          自転車をですね、前の自転車は僕が津田沼でひとり暮らしを始めたときですから
          6年間使ってたんですけどね、もうボロボロになっちゃって。

        ぷ:ボロボロか。

        な:そう、ボロボロ。

        ぷ:・・・・・・・・・・・・・・・

        な:・・・・・・・・・・・・・・・

        ぷ:・・・・・・・・・・・・・・・

        な:なんすか。 何か言うのかと思ったら。

        ぷ:私をかいかぶりなさるな。

        な:6年の間に、パンク修理数十回(その内、チューブ交換2〜3回、
          タイヤ交換4〜5回、ライト交換数回、ブレーキパイプ交換数回、
          チェーン調整数回・・・・・あとは・・・

        ぷ:フーやれやれ。 不幸自慢か。

        な:いや別に・・・不幸ってわけじゃ・・・

        ぷ:じゃあ何かい?

        な:・・・・・・・・・・・・・・・・

        ぷ:いや、『じゃあ何かい?』って言ってみたかっただけー。

        な:とにかくね、この自転車は6年前、僕が仕事を始めて最初に得た収入で
          買ったものなんですよ。 津田沼のサンペディックで。

        ぷ:ほほう。

        な:その頃はまだね、夢と希望に燃えていましてね、

        ぷ:ふむふむ。

        な:自分への御褒美として、まぁ安いママチャリなんですけどね、

        ぷ:ははーん。

        な:あいや、ぷうさん、相づちがうっとーしいです。

        ぷ:なんですと!?

        な:・・・・・・まぁ、そんなわけでね、その時の思いを忘れないためにもね、
        壊れても壊れても修理して、6年も大事に使ってたんですけどもね。

        ぷ:いわゆるアレですな、『傷心』ですな。

        な:いや、『初心』です。

        ぷ:そーそー、傷心。

        な:いや、初心ですってば。 し・ょ・し・ん。 初心忘るべからず。

        ぷ:ああ、傷心ね。

        な:・・・・・・・・まぁ、いいとして。
          とにかくこの自転車には思い出がね、いろいろと・・・

        ぷ:トマトのようにね。

        な:走馬灯。
          雨の日も風の日も大学まで乗っていってね、
          あとは仕事の完成原稿を手に、ドキドキしながら駅に向かったりね、
          ときには彼女を駅まで迎えに行ったりね、はふーん。

        ぷ:ああ、でも君は雨の日は学校サボってたよね。

        な:・・・まぁね。

        ぷ:そのときの彼女はどうなったの?

        な:・・・・・・・・・・・・・・・・・

        ぷ:・・・・・・・・・・・・・・・・・

        な:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        ぷ:・・・・傷心・・・か。

        な:とにかくまぁね、いろいろ思い出が詰まった自転車なんですよ。

        ぷ:トマトのようにね。

        な:でも最近になって、チェーンはすぐ外れるわ、サドルの布は剥がれるわで、
          そんで昨日、それにパンクも重なってね、

        ぷ:さんざんだね。

        な:んでもう、「新しいの買おう」と思ってね。
          心機一転。 ね。

        ぷ:いつまでも過去の女を引きずるのは君の悪いクセだよね。

        な:うるさいなー。

        ぷ:君、そういえばついこの前も、初恋の娘のこと引きずってたでしょう。
          なんだっけ? ほげみちゃんだっけ?

        な:よしみちゃん。

        ぷ:そーそー、それ。

        な:それってゆーなよ。

        ぷ:君はそーゆーの、やめたほーがいいよ、ホントに。 いやまじで。
          
        な:ほっといてちょーだい。

        ぷ:いつか身を滅ぼす。

        な:まーそれはおいといて、とにかく自転車がね、

        ぷ:過去にすがりつくダメ人間。

        な:嫌なこと言いますね。

        ぷ:で? 自転車がどーしたって?

        な:今日近所の西武に見に行ったんですよ。

        ぷ:君はいつも、なにかっちゃあ西武だね。
          じゃあ何かい? 君はアレかい?

        な:だって近所なんですもん。
          んでね、せっかく買うんだから、カッコいいのにしようと思いましてね。

        ぷ:A(c)。

        な:・・・へ?

        ぷ:えーかっこしーだっていってんの!

        な:あああああ。 それ、この日記の中で昔やったネタですね。
          たしかヤン白浜で。

        ぷ:うるさいなー。 みんなそんな昔のなんて見てないから大丈Vなの!

        な:でね、カッコいいのって言っても基本はママチャリなのね。 乗りやすいから。
          最初に無印良品のところを見に行ったの。

        ぷ:無地ルーシーね。

        な:無印ってシンプルでいい感じですよね。
          とりあえず26インチの普通のヤツが13500円だったの。

        ぷ:いちさんごーですな。 いわゆる。

        な:なんにもひねってないですね。
          そんで次に西武の自転車売り場に行ったら、なんと今日、明日限定で
          9800円のママチャリが売ってたんですよ。

        ぷ:きゅっぱーね。

        な:別にそんなに悪いやつでもないんだけど、今まで乗ってたやつと、
          ほぼ似たようなデザインのなんですよ。
          やっぱね、せっかく買うんだからそれじゃあつまんないなと思って。
          それに、6年前のペーペーな新人のときと同じデザイン、
          それもあの時より安いのを買うっていうのもね。
          あの頃よりはお金に余裕もあるわけだし。

        ぷ:ん〜、ヤラしいですなァ。 金もってるスカー。

        な:そーゆー言い方やめなさいよ。 あの頃と比べればってことですよ。
          んでね、結局19800円のやつにしました。
          青いボディーでね、タイヤカバーの部分が銀なの。
          んで、ライトが自動でつくやつ。 27インチ。

        ぷ:自動で?

        な:そうそう、ライトがね、暗くなったら自動でつくんですよ。 
          技術の進歩を感じますよね。

        ぷ:ああ、君は鬱のことが多いし、ネガ思考だから、すぐ暗くなるから、
          ライトつきっぱなしなんじゃないのぅ?

        な:その『暗い』じゃなくてね・・・

        ぷ:よしみちゃん。

        な:・・・・・・・・・・・・・・・・・

        ぷ:あ、ついたついた。 おもろい。



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