01『出発編(1)』
〜東京〜

ぷう太さんの家は赤白のおしゃれなツートンカラー。
なにやら『靴』って書いてありますが
あんまり気にしない気にしない。
むしろ字がいっぱいでカッコイイってくらいだ。
 

そんな5月。
 

『・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・』
 
 
 
 


『ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・』
 
 


『ハァ・・ハァ・・・フンヌッ・・・アハァ・・・』
 


「どうしたの? 兄さん。 具合でも悪いの!?」

『ビクッ!』
驚くぷう太さん。
いろんなところがビクッとするぷう太さん。
いろいろビンカンなお年頃なのだ。

妹のぷう子はまだ何にも知らないいたいけな女の子なのだ。
もう20歳なんだけどね。


「い、いやぁ、ななな、なんでもないなんでもない。
というか、ノックぐらいしなさい。」

部屋にカギをつけなきゃな・・・
そんな気にもなるのかなんて考えたりするけど・・・(オザケン調に)
 

そんな5月。
 
 


「このコ(ナゾドウブツ)がね、どっか行きたいんだって」
 


「世はゴールデンウィークのまっただ中なのです。
どこかに行かなきゃむしろ逆にアレですよ。」
 


『むしろ逆にアレ!?』

『むしろ逆にアレ』・・・
言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だなと
ぷう太さんは思いました。
 

そんな5月・・・

というか、北海道に行く以前の、こんなどうでもいいプチコントで
1ページも使ってしまったことに、いささか後悔しつつも、
『いや、それもむしろ逆にアレだな・・・フフフ』
なんて思うぷう太さん。
早くもいきなり他人のフレーズをパクったりする・・・
 

・・・・そんな5月。



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