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相談
Q.58歳のサラリーマンです。セカンド・オピニオンをお願いいたします。  2000.12月に前立腺癌が疑われ(PSA6.0)生検(異常なし)、2001.5月(PSA9.0に上昇)の2回目生検で確定診断(生検8本のうち1本の右葉下部奥に高~中分化型の腺癌・部位的に皮膜浸潤の可能性あり、CT/MRI異常なし)を受けました。 小線源療法に興味があり、小線源療法をやっている別の病院を受診しました。 そこの先生のご説明で、今一、よく理解できなかったのですが、「グリソン」というのはどのような値なのでしょうか?「病理的にグリソン6以下で、PSA1桁台の場合は、転移は少ないので、小線源療法が可能」とのことでした。グリソンという言葉をはじめて聞きました。

A.グリーソンスコア(Gleason score):前立腺癌の分化度(悪性度)を表す数字です。
病理検査は取り出した臓器を顕微鏡で調べて診断をつける検査です.診断のために一部切り取ってきた組織なりを見ることを,組織診と言います. そして,その組織診のために患者さんの体から,組織を一部切り取ってくることを生検といいます.死体解剖に対して,生きている人の検査という意味です.
前立腺針生検の場合、採取したがん組織を顕微鏡で調べて、細胞の配列形式により、グレード(Gleason Grade)1(腺細胞が精液を分泌する側を向いて1列に並んでいる)~グレード5(腺細胞の向きがばらばらで生産された精液が分泌されるスペースがない)までの5段階に分けます。 顕微鏡で全体を見渡し、もっとも面積の多い組織像のグレードと、2番目に面積の多い組織像のグレードを合計したものが、グリーソン・スコアになります。 グリーソン・スコアでは、もっとも悪性度の低い「2」から、もっとも悪性度の高い「10」までの9段階に分類されることになります。
日本では、高分化、中分化、低分化の3段階の方が普及していますが、アメリカの論文は 2から10までの9段階のグリーソンスコアで書かれています。(3+4=7と表現されることもあります。3+4=7と4+3=7では、治療成績に差が出るという論文もあります。)

分化度は細胞1個1個の形(このページの例えで言えば「一人の社員の顔つきや服装」)を重視し、 グリーソンスコアは細胞の配列(このページの例えで言えば「働いていているのは課長一人で,平社員は席を離れ,休憩室でワイドショーを見ている」)を重視しているので、単純に変換できませんが、 高分化ー中分化とのことでしたから、グリーソンスコアは5,6あたりではないでしょうか?


[グリーソンスコアとは細胞の並び方に基づく悪性度判定 ]

[プロペシアがグリーソンスコアを上げた訳]