私が泌尿器科医になった頃、前立腺癌には去勢術でした。 1992年に月1回注射するだけで、男性ホルモンを去勢レベルまで下げる薬リュープリンが発売されました。
10年で特許は切れるのですが、後発品は出てきませんでした。 1ヶ月間薬を放出し続けるマイクロスフェアの技術が真似できなかったのだそうです。
やっと、リュープリンの後発品が開発されました。 今週火曜の昼はその勉強会でした。
閉経後の健康女性24人で、リュープリンと後発品との血中濃度の比較データを見せてもらいました。 28日目まで同等でした。
なるほど、閉経後の女性なら害がないんですね。 抗悪性腫瘍剤には分類されていますが、抗ガン剤ではないですから、 健康な人を使ったテストができるんですね。
閉経後というのは、女性ホルモンが下がった状態ですから、 ホルモン学的にも害がないんですね。
年2回行うことが義務付けれている消防訓練も実施できました。
2014年3月6日の院長ブログ原稿