2000.6.10

   全共闘世代の2000年紀集会に550人参加!!

6.10「全共闘世代の2000年紀集会」は、当日午前10時から日本青年館で行われ、全国各地から約550人の仲間が参加した。
五部構成で行われた集会では、各会場とも活発な討論が繰り広げられ、夕刻、集会アピールを採択して閉会した。
その後行われたパーティでは鳩山民主党代表、浅野宮城県知事など多くの参加者が全共闘世代に対する期待と注文を語りかけ、最後は全員でインターを合唱してこの日の幕を閉じた。
なお、集会には加藤一郎元東大学長が高齢をおして、聴衆者の一人として参加し、注目をあびた。


アピール
私たちの国はいま、未曽有の混迷と危機の中にあります。人々は自信を失い、政治・経済・社会など、すべての領域において閉塞感があふれています。
金融危機による負担は一方的に国民にシワ寄せられ、赤字国債は645兆円(99年度末試算)、国民一人540万円の借金と膨大な額となっています。しかも、こうした事態を招いた政治家・官僚・経営者の多くはその責任をとろうとはせず、モラルは地に落ちています。このままでは、この国は沈没してしまいます。
私たちの世代は1960年代初めに中学校を卒業し、大学に進学する率と同じくらいの友人たちが「金の卵」といわれ、最後の集団就職列車で上京した世代です。大学に進学した人の少なからずは、1960年代後半の全共闘運動に係わりました。
その後は、若い労働力として、消費者として日本経済の成長を支えてきました。まさに、戦後そのものを体現しつつ生きてきた世代です。しかし、近年のリストラ攻撃は私たちの世代に集中し、その数は100万人に達し、自殺者も私たちの世代を中心に急増しています。
あれから30年・・。多くの経験を積む一方で、私たちに残された時間は少ない。こんな時代だから、団塊世代が本日ここに集い、あれからの30年をふり返り、これからの30年を語り合い、交流を深めたことは意味がありました。
これからの30年のために、今日の成果を、いま生きている場に持ち帰り、語り合い、できることから、もう一度がんばろうではありませんか。 できるなら、再び持ち寄り、より大きなネットワークを築き、社会に対して団塊世代の想いを発信していこうではありませんか。新しい時代の扉を開く一石になると信じて・・・。
私たちは訴えます。
もう一度、社会の現実と向き合い、ともに世代の役割と責任を語ろう。
そして声をあげ、行動しよう。
21世紀のこの国と、これからの30年と、子供たちのために・・・。
2000年6月10日
全共闘世代の2000年紀集会参加者一同

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