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PowerBookG4と633S

 これまで外出時のメールチェックには611SというPHSを使っていました。611SはフリップタイプのPHSで、フタ(?)の部分がコンパクトフラッシュタイプのデータカードになっているものです。普段は普通のPHSとして、データ通信時にはPCカードスロットにブッ挿せばOKというものです。ケーブル不要なのが気に入ってました。

 OS Xになってからいつまで経ってもPCカードタイプの通信機器がサポートされず困っていました。USB接続のアダプタは発売されましたが、これでは611Sの存在理由がなくなってしまうし。



 辛抱強く待っていたのですが、AppleがBluetoothのサポートを表明してBluetooth Technology Preview 1が公開されるに至って私は「PCカードはSCSIやADBと同じくレガシーインターフェイスになったに違いない」と勝手に確信しました。もう待っていても永久にOS XでPCカード通信機器がサポートされることはないだろう、と。

 これはBluetoothによるケーブルレス接続に移行した方が早そうだと思い、長年使った611Sを633Sに機種変更しました。633SはNTTドコモのPHSで611S同様シャープ製の端末です。現在のところPHSで唯一Bluetoothをサポートした機種です。最新機種なのでPHSのくせに16000円もしました(ちなみに先日妻が携帯からPHSに移行したときに買ったPHSは1円でした、しかも新規契約料も無料だった)。ま、しかたないでしょう。



 あとは、アップルからBluetooth USB アダプタの発売を待つだけでした。でした。でした。でした。でした。

    でした・・・・・・過去形?

 うーん、待ちきれなかった。手元に633Sがあるとどうしても試してみたくなっちゃうんですよね。それで、Windows用のBluetooth USB アダプタを買ってしまいました。たぶん動くんじゃないかなあ、と思って。

 買ったのはプラネックスコミュニケーション社のBluetooth USB Adapter「GW-BH01U」です。



 結論から言うと、成功でした。今では喫茶店でPHSをカバンに入れたままPowerBookからメールチェックしています。ケーブルレスどころかハンズフリーっていうんでしょうか、PHSには触れることなくネット接続できてます。もちろん64Kbps接続です。633SはBluetooth常時待ち受けができる(Bluetooth機能をONにいておいても通常の音声通話などに影響しない。ちなみにauの携帯のBluetooth搭載機はBluetooth機能をONにすると音声通話ができないらしい)ので快適です。

 BluetoothはAirMacと同じ周波数帯の電波を使っているので悪影響があるのでは?という話があります。我が家は3台のMacが(もちろんBluetoothをインストールしたPowerBookG4も)AirMacによる無線LANを利用していますが、今のところ影響は感じてません。もしかしたら無線LANの転送速度が落ちているのかもしれませんが、実感したことはありません。

 それからBluetooth Technology Preview 1に付属の「Bluetooth File Exchange」というソフトを使うとPHSの電話帳をダウンロードできます。ダウンロードした電話帳はOS X付属のAddress BookおよびMS Entourageで直接開くことができます(備考欄が文字化けしましたが)。たぶんvCardとかいう共通フォーマットだからなのかなと思ってます。