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神々の国 |
たくさん描いたからと言ってその分巧くなる。
そうは限らないものなんだな‥と、気づきました。( ̄ω ̄)‥。
技法はちょっとずつ増えていくのです、けれど技法(手段)が主になると、そこに頼ってしまい、描く事がただの手仕事に置き換えてられてしまう。
残念ですがそこにひたむきさは見えません。
そんな事を考えていた時に、偶然テレビで諏訪敦さん(画家)の特集を見ました。
自分の祖母の絵を描いていた諏訪敦さん。
若かった頃の祖母の姿を丁寧に描きあげて着色してゆきます。
それで完成なのかと思った矢先に塗りつぶして、今度はその上に重ねるようにして再び年老いた祖母の姿を描きはじめます。
「どうして?」一見無駄な作業のように感じてしまいます。
それは生きてきた過程をキャンパスに写し取る作業だったのです。
“そんな想いは伝わる”事を完成した絵が物語っていました‥。
大切に描かれた一枚は生き物のように特別なオーラを持っていて、観る人に今度は想いを伝えていく役割をするようになる。名画と呼ばれる所以だと想います。
【見えないけど、伝わってしまうものだ】
と、いう事は覚えておきたいと思いました。 |
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