色鉛筆画とエッセイ
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線について


青と赤

よく見慣れたものだから・・・・

と、つい頭で描いてしまう時があります。
ふだん見慣れている光景は、たやすく頭に
浮かんできます。
けれど…
バランスや重心のこと・線がうすっとのびていく先まで

~ナニカガチガウ~

立体的なものを平面におこす時差に
何かポチリと消えてしまうものです。
自由な線で良いけれども、決して間違
えたらダメ!という線はいつでも存在
して…
           
それはどこなの
という問いかけを自分にしてます。。


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重ねくりかえす


女 神

( ̄ ^  ̄)゜。゜。。
折り鶴がたいへんヘタな私です。
「入院しているお友達に鶴、折りましょう」と先生がおっしゃって…
一斉に折って、みんなが一人ずつ出しましたがその時、ハッとするほどヘタでした。
その折り鶴がモールになったら…きっといたたまれない、と思いました。
『ほんの少しの微妙なズレ』と繰り返し自分を許しながらそのズレを重ねていくと、結果(;・д・)大変なものとしてその姿を表します。
私が色えんぴつ画を仕上げる時は、
大体複数の色を(尋常じゃないほど)重ねています。その全ての工程を記憶してくれる為、深みも表現できるのです。
重ね、繰り返す同じ行為でもこちらの方は効果的に働きます。
size:15×20cm
 
  
 






  
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災い転じて


キャベツ君に足りないもの

「このキャベツ新鮮じゃないねー」
そう言われて(言われはしましたが書き
直しもせず)ツヤ出しメディウムを安易
に塗り重ねてみました。安易に塗ったの
で乾いた後覗いてみた時は恐る恐るでした。
何日かして…再びみた時には、バリバリ
ひび割れだしてきていて(驚きました)
…が、
それは、
ちょうど、
うまい具合に、
{キャベツの繊維}
にみえたのは\(^◇^)/うれしい出来事
でした。
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紙のこと


よい朝食を

(ノ^^)八(^^ )ノ
相性もあるんだなぁって思いました。

《紙&色えんぴつ》

紙のもつ繊維の流れに沿うだけで、
対象物を表してしまえる時がある。
爽快にサラサラすべる感触が私を勇気づける。

《紙&色えんぴつ&わたし》
めでたしめでたし
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りんごの秘密


林檎の気持

ダ・ヴィンチ・コードという映画があります。
レオナルド・ダ・ヴィンチが“最後の晩餐”に複数の
メッセージを込めていたのは驚きです。メッセージと
言えばハンス.ホルバイン作“大使たち”も様々な意図を
持つ作品として有名です。時代背景や思想やトリック等
てんこ盛りです。
さて…左の林檎たち。私なりのメッセージをこめてみま
した\(^_^ )( ^_^)/一つだけ、黄色の林檎があります。
なんだかあたりを伺うような素振り(?)ではありませ
んか…?そう!この林檎はとても内気なのです。
どうしたらお友達になれるのか、あたりの様子を気に
しています…
黄の林檎には、赤い林檎の照り返しが、
赤の林檎には、黄色の林檎の照り返しが、
映っています。お互いの心が今より
近づき距離が縮まるその時、双方の照り
返しラインは、ゆるやかなハートの弧
を出現させるのです。



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いつから絵が好きなのか


ワン,ツー,three

私が、最初きちんと色えんぴつで描いたのは、
冠とたくさんの宝石を身につけた【お姫様】でした。



マリア・コーデリア・ギルバート……という
名前さえつけました。きちんとしていたのです。
あの光景を点に例えると、その点を境に急激に
色えんぴつからは遠ざかってしまいましたが…

ふりかえれば{絵って楽しいね♪♪}という理由
のような点は、時に明確に時にかすれそうな
モノトーンで、軌跡のあちらこちらで見つける事
ができました。そして私がその点をとても大切だ、
と思えるなら…点は集まり、意味を持ちキリリ!
とした線をえがいてみせるかもしれません。°。°。∘∘∘

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絵の神様


あなたの心を大切に

たくさんの花をハート型に並べて描いてみたいな。と思いました。
そんな風に、{描いてみたいな}から始まる絵なので
{{これは、何を意図して描いたものなの?}}と、
聞かれると(」°口°)」えっ?と言葉が続きません。
多分、絵を見る人それぞれが、おのおのの物語を創作し(くっつけて)鑑賞しているはずなのです。

その物語をもはや共有するのではなくて、自分だけのものにしたい!
そんな風に思える大好きな作品と出逢う事があります。
でも、架空の物語を作っているのは果たして鑑賞者だから、
なのでしょうか。
絵自体から発している、という事はないでしょうか。                            
─ワタシ(絵)は、いろんな人に眺められて、
 異なる自由な囁やきを聞いたりする。
 けれど、ワタシからも眺め、そしてワタシが選択して
 いく事さえできる。―

そんな意志や波長や自尊心を伴ったつぶやきで呼びかけてくるとは考えられないでしょうか。

心を奪われる、というのは、実は絵の中に本当になにかしらの心をさらわれたのかもしれなくて。
私がハート型にお花を描き進めていると
《筆を取られる》…という事が2・3回ありました。
思わぬ力の加減が生じて、次に思わぬ色彩になっていて…
ああ、こんな風にここを描いて欲しかったのだと思いました。
あと、(これは話したら恥ずかしいのだけれども)筆圧強く擦った
その時、予期せずして画用紙下のテーブルクロス模様が表れてしまったという場合もあるのです。

でもでもなんだかとっても良い具合に、
じゃないですか(*^ー^*)アリガトウ、もう~こんな感じに仕上げてくださって、なんだかアリガトウ!と喜びました。
それは本当に、私のチカラだけでは描ききれない、微妙に雰囲気のある線と形だったからです。
月並みな言葉でも、私はこの花たちを心を込めて描き続けて
いたのです。

―こんな風に描いたらキュートかも♪あっ、この色いいな♪―
 想いに応えるかのように、絵はいつしか自分を持つようになる…。
 そんな気がしています。
 
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葉っぱに教えられたこと


春のために

二時間かけて一枚ずつの葉を描きました。完成までに8ヶ月を要したのです。時間はかかりましたが、落ち葉は様々なことを教えてくれたのです。
 一つ、お話します。
中心にもってきたあじさいの葉が、「どうも居心地が悪そうだ。」という評を受けました。それは書き込みが足りない、という事だったり…色合いが弱いのでは、という事だったり…主役の役割を果たしていないのでは、という事だったりしました。その都度、葉の修復を試みました。
明るくしたり、暗いすじを入れたり、色を重ねてみたりの七変化…まるであじさいの花のように、です。そんなことを繰り返し、ある日パタリと手を止めました。これ以上かきこんだら紙に穴があいてしまう、と気がついたからです。…でも、もっと大事な事にも気づきました。大切な事です。写真にとり、その通り描いたつもりのあじさいの葉でしたが、みた人の心に届くあじさいの葉ではなかったのです。 人が自由に思い描くイメージに近づけなかったのかもしれません。

見たとおり…でなくて良かったのです。
見たとおり…ではない方が良かったのです。

見たものの大きさ以上、内部は展開し外へと繋がり、
広がりを見せる…
自然界の中の一つの光景であっても、
意識はそこに留まる事のないよう…
一枚の葉が教えてくれたのです。


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