ポンポコ浦澤「福岡浮羽漂泊三行日記vol7」2000/11/11 〜

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VOL.5 2002/01/07〜05/27 VOL.6 2002/05/28〜09/22 VOL.7 2002/09/23〜12/31 VOL.8 2001/01/01〜



 12月29日(日) 来年も、小さくまとまるな!遊べ!って感じッすかね。いや、生涯か
 カヌーイストの野田御大が、最近四国の山の中に自宅を建てているらしい。愛犬2匹と自分が住むだけだからごく小じんまり
 としたものらしいのだが、それでも生涯借家住まいを貫こう!と考えていた氏にとっては思うところがあるらしく、自分の放
 浪もここまでなのかと、ふと寂しい気が…なんて事をエッセイに書いていた。野田氏といえば確かもう60近いはず。頼もしい
 なあ〜。こんな生涯不良の大先輩がいてくれッと。しかも最後は、いや、窮屈になったら家なんか捨てちまうと言ってたし



 12月26日(木) 危険な南米から憧れの故国に戻ってみれば、税金、年金、保険料…各種請求書の山!…嗚呼
 保守新党なんてのが出来たそうッすね。この年の瀬になぁ…。1列に並んで拳なんか突き上げちゃって…ケッ。税金の分
 割交渉がようやく終り、次は年金と保険料の督促状に頭を悩ませている俺としては、いったい何なんだろうあの人達は?
 ッと素朴に思う。結党の理念や大儀など知らん。でも彼らの顔を見てたら、連中が指導する国家なんか絶対当てになん
 かするもんかと尽々思う。「たとえ日本国が破産してもこの知識があれば生き残れる」って本が最近20万部のヒットらしい。



 12月24日(火) 帰国報告。とにもかくにも無傷で無事が第1の収穫ッす。超レア・イケてるTシャツの数々も!だけどね
 高速道路の真ん中に丸焦げになり転がったバス。クラッシュした乗用車数台。ワンワンと回り続けるサイレン。防弾チョッキの警察部
 隊がまだマシンガンを構えている。「ルック、ルック!コケィーン!マフィーア!」タクシーの運ちゃんが妙に元気良く叫ぶ。帰国直前、空港
 に向かう車の中で見たブラジル最後の風景は警察とマフィアのマシンガンファイトだった。滞在中、ずっと危険には気を配っていた
 が、そんな努力も些細な違いで実際はどう転んだことやら。「…運だなぁ」とシミジミ思う。謙虚な心で何者かに感謝したし。



じゃあ、また!次は日本で! 投稿者:ポンポコ  投稿日:12月17日(火)22時23分30秒

ええっ!ラテンムービーIN福岡?! 全然知らなかった。行ってみたかったなあ。
移住からまだ三ヶ月弱、まだまだどうも福岡の情報に疎いんだよな。めんたいワイド
でも見ていれば情報が入るんだろうか。東京のゲバラ映画といい、福岡のラテン映画祭
といい、どうもタイミングが悪いなあ。残念。

そうそう、でもその代わり、と言うのもなんなんだけど、アルゼンチンでは珍しくテレビ
付きの部屋に泊まれたので、けっこう熱心に(ほとんどサッカー番組だけど)見ていました。
外国のテレビって言葉は分からなくても、司会者の喋りにしてもCMにしても、いろいろ
その国のお国柄が出て面白いもんね。

で、アルゼンチンで面白かったのが、サッカー中継の合間に流される、試合の内容ではなく
スタジアムとかサポーター様子だけを抜き取って編集した一分間くらいの映像。
例えば、熱狂して叫んだり拳を突き上げたりする叔父さんたちのスロー映像に延々フランク
シナトラの「マイ・ウェイ」が朗々と流れたり。ハーフタイム・ショーに出てきて踊るチア・
リーダー(本当は別の呼び方があるのかも知れないけど、とにかく短いスカートをはいて
ポンポンを持って踊るオネーちゃん達)のスロー映像、それも顔なんかはあまり映らないで
揺れる胸とかはずむ尻なんかのオンパレード画像にミックジャガーがブルース風に哀愁を
込めて歌う「パーティ・ドール」が重なって流れたり…。
そういうのを見ていると、やっぱりこっちの人たちにとってのサッカーはサッカー以上の
やっぱり人生そのものであったりするんだなあと、あらためて感じ入ったりいたしました。

というわけで、私はこれから動物園に行って、そのあとブラジル料理を最後にたらふく食べて
ホテルに帰り、荷物をまとめて空港に向かいます。
コンパニエラさん(書き込み全然okです。言葉はスペイン語の片言だけ)、justice1
さん、サンデさん、ゲバラ主義者さん、それから相棒ムンクにこのページを読んでくれていた
皆さん、仕入れ期間中のお励ましありがとうございました。

それでは、また! 次回は日本のどこかから。チャオ、チャオ!


ブラジル&アルゼンチン仕入れ終了!
 投稿者:ポンポコ  投稿日:12月17日(火)03時13分28秒

ただいまこちらの時間で16日15時50分。正確には、まだ明日の午後いっぱい時間は
あるのですが、今回のブラジル&アルゼンチン仕入れ、もうできることは全てやり尽くした
という感じ。ただ今をもちまして、終了とさせていただきます。
今回はブラジル、アルゼンチン共に初めての国で、と言うか南米自体初めてで出発前は随分
緊張したけど、なんとか無事、仕事を終えることができました。
肝心の仕入れの成果の方ですが、まずまず、というか、初めて尽くし国であり地域であり
文化であった割には、上出来だったと思います。詳しくは折に触れて書いてきたつもりだ
けど、アルゼンチンではゲバラ&マラドーナ、ブラジルでは柔術&ラ・ボンバ!ブラジル
国旗型セクシーTシャツ各種がやっぱり良かった!早く帰国して皆さんにお見せしたし。

帰国の便は明日17日の23時25分発(成田到着は19日の夕方)で、まだ24時間以上
あるんだけど、残りの時間は大人しくホテルで思索にふけるか、それに飽きたら動物園に
でも行ってみるつもり。日本に帰ったらさっそくクマンバチと対決せにゃならんらしいし、
それまでしばしの休息っす。

そうそう、それからゲバラ主義者さん、「人々のために」俺も見たいなあと思ってたんだけど
成田に着いたらその日のうちに福岡に飛んじゃうんだよな。福岡での上映はないんだろうか?
出発前に東京でブラブラしてたとき見ようと思ったんだけど、その時はまだ封切り前だった
んだよな。残念!


マラドーナとゲバラとフットボール! 投稿者:ポンポコ  投稿日:12月15日(日)23時16分34秒

おはようございます
地球の自転の方向と日付変更線の関係をいまだに理解していない(たぶんこの
先も一生しないのだろう)我が相棒ムンクの説では既に二日くらい前にブラジルに
向かったとされていた私ポンポコですが、実際は昨夜遅くリオに帰って参りました。

というわけで、アルゼンチン仕入れの総括。
今回のテーマはマラドーナとゲバラとフットボール!

マラドーナって確かにサッカーのスーパースターだったけど、
今はデブデブでトンチンカンな行動ばかりを繰り返していて
なんとなくだけど南米ラテン国家の中では一番生真面目そうなアルゼンチンの
人たちに、見捨てられたりはしていないんだろうか?
だからTシャツもほとんど無いのでは…なんて、行ってみるまではけっこう
心配してたんですが、実際はぜんぜん杞憂だった。バティステユータがクレスポ
がどんなに活躍しようと、サッカーといえばやっぱりマラドーナみたいだね。
Tシャツの商談をしながらおじさんたちとよくサッカーの話をしたけど、
マラドーナはほんと愛されてるって感じ。特に中年以降のおじさんがそうで、
「マッラド〜ナ!ンンン〜ン(ここで目をつむり首を振る)オウ!グレート!」って
な感じ。ちょうど日本の野球おじさん達にとって、スターはいつまでも長嶋なのと
同じなんではないだろうか。
勝手な想像だけど、麻薬やらデブデブやらのトンチンカンな行動も、日本で言えば
勝新とか横山のやっさん的に、むしろそれゆえになお愛されているような気が…

で、そんな国民的ヒーロー・マラドーナの肩に、もう一人の英雄・ゲバラのタトゥが
彫ってあるの、皆さん知ってました?
恥ずかしながら俺は知らなかったんだけど、アジラテ的にはとんでもなく嬉しい話で、
だからこっちにTシャツの柄の中には、マラドーナとゲバラとフットボールが常に渾然
一体となってデザインされてるんだよね。

例えばW杯優勝のトロフィーにキスするマラドーナTシャツ。賜杯を掲げたマラドーナの
ユニフォームはしっかり肩までまくりあげられていて、ゲバラの肖像タトゥがしっかり
中央に映り込む。

例えばこっちの人気チーム・ボカジュニアーズのサポーター達を漫画にしたTシャツ。
荒れ狂う彼らをフーリガン的に描写。裸になって旗を振り回したり、拳を突き上げたり。
そして当然のように彼らの逞しい肩にもマラドーナを真似たゲバラのタトゥが!

また、逆にゲバラがマラドーナのタトゥを肩にしていた、なんて仮定のお返しバージョン
のTシャツもあって、戦場でしばしの休息をとり、葉巻をくわえながら軍服をはだけた
ゲバラの左肩に、時代考証的にもムチャクチャなんだけどマラドーナの肖像が彫り込まれて
いたり。
さらにいっそのこと二人を並べて描いちまえってわけで、軍服姿で二人並んで、仲良く
談笑をしているゲバラとマラドーナ!なんてTシャツもあったりします。

ね、なんだか嬉しいし、楽しいでしょ。
残念ながら、そすがにそういうTシャツは珍しくて数はそれぞれ1、2枚から数枚程度で
あまり揃わなかったんだけど、マラドーナとゲバラとフットボールを愛する熱い皆様
楽しみにしていてくださいね。

他にもアルゼンチンではゲバラの写真集も手に入れてきました!
ゲバラの写真が百数十点載ってて、それぞれにスペイン語での簡単な解説つき
Tシャツの柄になって使われていて見たことのある写真も多いはずだから、
スペイン語の素養が多少ある人なら、ああ、この写真はそういう時だったのかと
理解できて、さらに楽しめるかも。
写真集は重いし、かさ張るしで、決して商売向きの商材じゃないんだけど、ゲバラ
フリークの多いアジラテのお客様のことを思うと、店主としてはやっぱり見逃せず
がんばって9冊!(うち一冊は自分用にさせてください)なんとか運んできました
ので、帰国次第、それもアップしますね。

う〜ん、まだまだ紹介したいTシャツがいっぱいあるんだが…。えっ、こんなところに
スモウ・ルチャドールが!?の小錦Tシャツとか、ポルノショップ兼Tシャツ屋の兄ちゃん
とアメリカ批判で思わず意気投合してしまったアルゼンチン代表のユニフォームを着た
ラディンTシャツとか…。

でも相当に長くなっちゃったんで、また明日。
今日は日曜日、これから自分は洗濯をします。 では、また!


CHEは生きていた! 投稿者:ポンポコ  投稿日:12月13日(金)22時32分47秒

ブエノスアイレスに着いた初日の夕方のこと。
とにかくまずは町の雰囲気をつかもうと、特に目的もなくブラブラと歩いた。
途中、音楽と人の流れに誘われるように着いていくと、偶然「五月広場」に出た。
どうやら何かの抗議集会、あるいは一種のお祭りのようだ。
大勢の若者に、おじさんおばさんも加わって、しきりにスローガンを叫んでいるが、
特に悲壮感のようなものはない。、むしろ楽しそうに、こんどは皆で歌を歌い始める。
夕暮れの風の中に歌声が流れて、なんだか妙に胸がくすぐられる雰囲気。
そして俺は見ちゃったんだな。
広場に掲げられた幾つものプラカード、そした横断幕、そのすべての中に
ゲバラ、ゲバラ、ゲバラ! ゲバラの顔が描き込まれている。
「ああ、ここではゲバラが生きているんだな」なんて、
凄く嬉しくなりました。

ゲバラの故国、アルゼンチンにて、凝りに凝ったゲバラTシャツ各種、いろいろ
集まり始めております。Tシャツそのものの生地や縫製は正直感心しないのですが、
愛情たっぷりにデザインされた、今まで見たこともない濃いいシャツです。
どうぞお楽しみに!

それからマラドーナシャツにもいいのがあります。
中にはマラドーナとゲバラの合体モノなんていう、涙ものの御宝Tシャツも!

うん、いい感じだぞ! チャオ


アルゼンチン!全然OKッす! 投稿者:ポンポコ  投稿日:12月12日(木)22時35分17秒

こんばんわ、ブエノスアイレスのポンポコです。
この町はほんと美しい! 南米のパリとはよく言うけど、俺の昨夜の印象では
本物のパリより美しいかも!
そして町中にアコーディオンやらフォークロアやらのストリートミュージシャン
が出て音楽に溢れている。
経済危機の影響なんて、少なくとも表面的にはまったくわからない。よくテレビ
なんかで桝添さんとか強もての政治家が「このままじゃ日本は大変な事になる!
破滅、壊滅、この世の終わり、アルゼンチンみたいになっちゃうよ。それでも
いいんですか?」(だから俺の言うことをよく聞いて我慢しろ!)みたいな事を
言っていた気がするけど、俺は前々から胡散臭いと思っていたんだよね。
そもそも彼らの言う「壊滅、破滅」って何だ? このアルゼンチンがその「壊滅、破滅」
国家なら、友よ! みんな心配することないからね、安心して「いいで〜す、破滅
しま〜す!」と言ってやっちゃってください。

結局のところ、ああいう一見、世界通みたいな事を言う人も、わかっているのは
アメリカか欧州の事だけで(それも分かっているのかどうか、大いに疑わしいけどね)
本当にリアルで荒々しく且つ繊細な世の中のことなんか、ちっともわかっちゃいない
んだよね。

その国が本当に壊滅しているかなんて、数字や統計のスペックなんかじゃ絶対にわかりゃ
しない。でも、町を歩いている人たちの顔を見れば、誰にでも簡単にわかることでもある
んだよな。

ああ、ああいう威張っている無知な政治家諸君に言ってやりたいなあ…。
「…君たち、人生はもっと複雑で、微妙なんだよ」と
あるいは、ただひと言
「…ばか」と。

じゃあまた後で、これから仕入れに行ってきま〜す


ラ・ボンバ!ポンポコ浦澤、遂に爆発! 投稿者:ポンポコ  投稿日:12月11日(水)04時57分30秒
ラ・ボンバ!こんばんわ。
明日はブエノスアイレス、前半リオ最終日にして遂に爆発したポンポコです。

ムンクさんのリクエストに応えて本日は仕入れの状況など。
実は昨日までの戦いは、正直けっこう苦しかったんだよね。
もちろんコツコツ買い集めてはいたし、カッコイイTシャツは沢山あったんだけど、
何かがほんの少しづつ足りないというか、アジラテ・テイストとは微妙にずれて
いるというか…。カッコイイだけじゃない、サムシングが、ね…。

それが今日、遂に遂に爆発!
今まで買い控えてきて良かった。あったあった、あったんですよ、アジラテ・テイストに
ピッタリのお宝のようなTシャツがドンドカ集まっている場所が!
まったくなあ、俺はほんと安心したよ。弱気の虫をねじ伏せて、耐えに耐え、諦めずに
歩きに歩いてきたかいがあった!

で、具体的にどんなTシャツが手に入ったかというと、
まずは「感涙・感激!やっぱりあったんだ!ブラジリアン柔術Tシャツ」
どこかに必ずあるはずだと、ずうっと捜していたんだけど、どうしても
見つけられなかった。それが今日、ひょんなことからジムを発見!
そして日本ブラジル融合の超・カッコイイ柔術Tシャツの数々も!
もう、ほんと、これを見つけただけでもう満足して帰国してもいいくらい。
自分でいうのもなんなんですが、「俺ってプロだよなあ〜」と、捜し当てた
時には感激でしばらく動けなかったっす。

そしてお次は変てこイカしたブラジリアン歌舞伎Tシャツ!
おそらくだけど、本当はサムライTシャツを作りたかったんだと思うんだよ
彼らは、それがあやふやな知識のせいで微妙にズレてなぜか隈取りをした
歌舞伎役者のTシャツになってしまった、と。…でもそのズレ加減がなんとも
アジラテ的で、これもほんと、いいんだよなあ〜。

そらからやっぱりブラジルにも!のブラジリアン・ゲバラTシャツ各種!
&ゲバラ・フラッグ各種! このフラッグ、チリからの輸入ものらしいんだけど
目茶カッコイイっす。なんていうのかなあ、ゲバラがどんな人物で、何を成し遂げた
のか、きっちり理解した上で作っているんじゃないかというか、ゲバラへの愛が濃いい
というか、考えすぎかも知れないけど、とにかく今まで扱ったゲバラフラッグの中で
間違いなく最高峰!!

それからそれから、ラ・ボンバ! お約束のコパカバーナの爆弾娘御用達
金太郎の前掛けみたいな超セクシー・ブラジル国旗プリントキャミソール!
ブラジル国旗系Tシャツは、サッカー系と共にこの他多数。

その他、熱帯雨林保護運動系、珍しいポルトガル語ラスタ系などなど、もちろん色々
まだまだあるッす。

そうそう、そういえば自分もサンデさんと同じ、量り売りシステムのブラジルおふくろの
味食堂を発見!通いつめております。
レストランに入ってポルトガル語のメニューと格闘するのは辛いけど(だから最初の頃は
ハンバーガーとかピザとかばっかし食べてた)、量り売りなら自分で好きなものが選べる
凄く便利!
食欲もドンドコ沸いてくるってもんです。
どうせ大味でまずいに違いないなんて、勝手な先入観を持っていたんだけど、ブラジル料理!
なかなかどうして美味いっす。

で、ミルミルさん、そうそう体重の方なんですがご心配なく!
毎日6、7時間は歩きまくってますからね、少々食べ過ぎたからって、多分…ね。
それから禁煙も続いてまっせ!

というわけで、では明日はアルゼンチンから!


ああ、男って奴は…西でも東でも地球の裏側でも! 
              
投稿者:ポンポコ  投稿日:12月 9日(月)04時33分35秒

こんにちは、リオのポンポコです。
本日は日曜日。リオの日曜は徹底して休みで、驚いたことに地下鉄も全面休止。
そんな訳で、午前中にヒッピー市と植物園に行った以外はホテルの部屋で洗濯など
して、のんびりしておりました。

さて、
まったく大した事ではないんだけれど、やっぱりコッチにこなくては気がつかなかった
ブラジル人気質について、ちょっと書いてみます。

皆さんは外国に出た時、成り行きでつい、柔道マスターやカラテのブラックベルトに
なてしまったこと、ありませんか。悪気はないんだけど、相手の期待に応えたくて、
つい…っていうの。俺はけっこうあるんだよね。日本人の男なら、なんとなく
みんな経験あるんじゃないかな。
で、これは同じような事が、ブラジルの男たちにも当てはまるんじゃないかな、って話。

先日、イパネマからコパカバーナまで乗ったタクシーでのこと。
運転してたのは30前後の活きのいい兄ちゃんで、つたないポルトガル語ながら俺とは
例によってブラジルの女はどうだとか、ハポンではアレのことは何て呼ぶのかとかの
話で、結構盛り上がった。

そうこうするうちに話題はサッカーに移り、それで、俺は何の気なしに聞いたんだよね
「そうだ、兄ちゃん自身、サッカーの方はどうなの? やっぱり上手いんだろうなあ」
俺が言うと。今までニヤけていた兄ちゃんが急に真顔になり、
「うん、けっこうイイところまでは行ったんだけどね、膝を痛めてしまって…。
それで夢はフィニ、お仕舞さ」
そう言って膝を指差し、まったく人生ままならないね、といった調子で首を振り顔を
しかめてみせた。
「そうかあ…、それは残念だったね」
俺も一応はそう同情の言葉をもらしたんだが、もらしつつもふと、アレ?アレ? とも
思った。というのも、これとまったく同じ会話をその前日にホテルのフロントの兄ちゃん
とも交わしていたのだ。しかも最後に膝を指差し、人生ままならないね、と言って顔を
しかめて見せるところまで、そっくり同じ…。
で、さらに思い出してみると、今回の旅行に備えていくつか読んだブラジル紀行ものの
本にも殆ど同じようなエピソードが載っていたような気が…。いわく『今回お世話に
なったガイドの××君は元サッカーのプレーヤー、プロにも誘われるほどだったのだが
残念ながら膝を痛めてしまって…』云々。

それで俺ははたと気づいたんだよね。これってもしかして、俺たち日本の男が外国人に
柔道の黒帯だと心ならずも見栄を張ってしまうのと、もしかしたら同じメンタリティ
なんじゃないかと。
ブラジルの男たちもサッカーが下手とはつい言えず、膝が…、なんてつい言い訳して
しまうのではないか、と。

俺がそんな妄想を頭の中でぐるぐると巡らせていると、タクシーの兄ちゃんがお返しと
に不意に聞いてきた。
「ところで旦那、あんたの方はどうなんだい?やっぱりカラテのブラックベルト
なのかい?」
「いや…」と俺は言った。それからどう言おうか迷ったのだが、結局こう続けた。
「いや、俺はジュウジュツの方でさ。マスターではないんだけど、なかなかの使い手
なんだぜ、でもさ、最近はどうも…、ほら、ちょっと太っちゃったからね」
そう言うと俺は自分の腹を指差し、まったく人生ままならないね、と言った調子で
首を振り顔をしかめてみせた。

では、また!


ブラジルといえば! 投稿者:ポンポコ  投稿日:12月 8日(日)02時48分39秒
さて、本来ならここで本日の仕入れ報告など書きたいところなんですが、私はこれから
サッカーの聖地マラカナンスタジアムでサッカー観戦の予定なんす。
時間が無いので報告はまた後日ということで、取り急ぎリオのポンポコでした。
チャオチャオ!


   リオ 楽しいッす! 投稿者:ポンポコ  投稿日:12月 7日(土)07時36分11秒

こんばんわ、飛び込みで入った店なのに、しっかり日本語が使える
イケてるネットカフェからフローム・ブラジル第2信です。
どなたかは知りませんが、この店に日本語システムを埋め込んでおいて
くれた旅のお方、ありがとう!

さて、いろいろと報告することが溜まってしまった。
まず、お金だけど、カードで貯金を引き出すのはまったく駄目!
グアテマラとかエルサルバドルでもできたのに、なんでこんな都会の
リオでだめなの! と
とは思うけど、だめなものは駄目なんで、もう諦めました。
とはいえ普通の買い物になら使えるし、こんなこともあろうかと米ドルキャッシュ
も持ってきたんで、まあなんとかなると思います。

次にブエノスアイレス行きの日程。結局、飛行機にしました。
バスでイグアスの滝にも寄りつつ行きたかったんだけど、やっぱり
日数的にきついんだよね。
今日すでに旅行会社でチケットを購入、11日(水)発で戻りは14日(土)
向こうで動き回れるのは正味二日半しかないけど、ゲバラのTシャツに的を
絞って、キリリと小股の切れ上がった仕入れをするつもり。

一方リオでの仕入れの方だけど。今のところ苦戦中。街を歩くとみんなセンスの良い
Tシャツを着てるし(驚いたんだけどこっちは小中学校の制服もTシャツ!)いいのに
出会えそうな予感はすごくするんだけど、まだ今一歩、核心部に触れられない…。
今はまだ、どろどろ汗みずくになってとにかく歩きに歩いているところ。
それでも今日の夕方になってやっと、ブラジル柔術Tシャツをゲット!こいつはイケてる
よ〜!
この調子で明日からもヒットを飛ばせるといいんだけどね。とにかく頑張るよ。

それから最後にリオの印象なんだけど。なかなか楽しいね。明るい人ばっかし!
ジャマイカなんかは太陽ばかりが明るくて、人はけっこう暗かったりしたんだけど
こっちの人は太陽に負けず劣らずみんな明るくてチャーミング!資源の豊富な国の
余裕なんだろうか、とにかくまだ嫌な奴には一人も会ってないな。

それから音楽もいいね、こっちもクリスマスシーズンで、そこここからクリスマス
ソングが聞こえてくるんだけど、当然のようにみんなボサノバだとかサンバ風のアレンジ
で、それがまたイイ味出してるんです。そうそう、さっき教会からアベ・マリアが
流れてきたんだけど、それもボサノバ風だった。夕暮れ時に馴染んで、なんかお洒落だったぞ。

というわけで、なんだかまとまりのない報告になってしまいましたが、今日のところは
ここまで、また明日書きます。
では、また! チャオ、チャオ!(二回続けて言うのがこっち風のサヨナラらしい)


11月28日(木) しばらく留守にいたしますが、ブラジル帰りのオイラにご期待あれ!
             たぶん、ますます渋みがまして…

毎年年末になると学生時代の友人達に会う機会が増える。で、「浦澤も、昔はモテたのにな…」などと言われて
「ガハハ、まあな」なんて笑って、すでに何かを悟りきった振りなんかをする。だがな、コレってやっぱり間違ってる
気がするんだよね。卒業以来、泥を噛み、刺され、なじられ進んできたロング&ワインディングロードを思うにつけ、
「浦澤も、ますます渋みが増して男っぷりが上がってきたな」なんて言われるのが、本来あるべき姿なんじゃないか
と…。いや、そうじゃないと俺も立つ瀬がないよなあ、なんて思いながら久し振りの山手線にゴトゴト揺られていた
本日のポンポコ浦澤in東京でありました。では、また年末に!


 11月26日(火) それに草刈り機にチェーンソー、出来れば軽トラなんかもホントはまだまだ欲しいんだけどなあ
 昨日カード会社から請求書が届いた。嗚呼驚愕の20万円!情けない話だが、一瞬にして胸が早鐘、全身の血がドロリ
 濁っていくのがわかった。どうもオカシイと思っていたんだ。毎日バンバン買い物しているのに手持ちの現金がなかなか
 減らないから…。折しもTシャツ屋の宿命、冬の売上停滞期に入ったばかり。来週からはブラジル遠征もある。正直破産
 寸前ッす。せめてもの救いはブランド品や宝石ではなく、鎌だの斧だの鋸だの、生きていく為の道具の金だってことか…



 11月25日(月) せめて時給3000円でクラブのネーちゃんに抜いてもらうのが、礼節ってもんだと思うぞ
 骨なし魚が売れてるそうだ。子供に食べさせやすいし調理が簡単!というのがヒットの理由らしい。と言っても、さすがに
 そんな魚は作れないから、骨抜きにするのは専ら手作業。中国やベトナムの工場で、日給300円程度の金で1本1本抜
 かせているらしい。…日本人って、いったい何様なんだ?哀しい程の賃金格差につけ込んで、他人様にそんな事までさ
 せて畏れ多いとは感じないのだろうか。見えるのは便利と簡単、その先は思考停止。日本人てそんなに鈍感だったかな



 11月23日(土) 一週間のご無沙汰ッす。スミマセン。それにしても、体調に気を配らなきゃならん歳になったんだなぁ
 病院へ向かう車の中、ふと一羽のカラスに目についた。高い電柱にとまり、遠くを見ていた。冬枯れの田圃の向こうに、
 かすかに白く霞たなびく山々。…うん、いい天気だ。「あの山の向こうに、今日はいっちょう出かけてみッか!」なんて、
 カラスも考えたりしてるだろうか。ふと、子供みたいに空想していた。どうやら体調不良は脱しよッす。良かった良かった



 11月15日(金) 複雑化した生活≒豊かな暮らし!って事なのかな、そうだといいんだけどなあ…
 スローライフにスローフード田舎に行ったポンポコ野郎はさぞかしノンビリ暮らしているんだろう。なんて、皆さん思っていませんか?
 いや、俺だってそう予想してたんだけどね、ここ4日間ほど、俺は毎日ミニストップのカリカリフカヒレ饅なんかを食べている。水源
 の整備に修理、鼠との対決etc、なんだか忙しいんだよ。思うに田舎暮らしってのは、生活の単純化とは正反対で、むし
 ろ複雑化の事なんじゃないかな。都会では単純に金さえ稼げば良かったけど、金とは別の仕事がココには溢れているぞ



 11月13日(水)でも俺はそう簡単には見捨てませんから。十代の頃から散々お世話になってる訳だし、読み続けます
 「海辺のカフカ」ようやく読了。発売早々手に入れたのに随分かかってしまった(読み出すとすぐ寝ちゃうんだよ)。ハルキ節
 (ハードボイルド・センチメンタリズム?)がすっかり消えてしまった事については何も言うまい。でも、代わりに何を読めば良いの
 か。近親相姦に解離性障害、エディプスコンプレックス…批評家が食いつきそうな素材は幾つも並んでいるけどでも一般読者
 としては…ね。ハルキも遂に一般作家と同じ地平に降りてきたのかもナ。つまり、「何を書いていいやら実は判らんのよ」と



 11月12日(火) 世界は戦争の予感に満ち満ちているのが、我が家の裏山にはやわらかいタケノコが
 バクダットでは少年がアメリカの攻撃に脅えているのに、俺は囲炉裏で筍を食べている。炭火で焼いて醤油をひとたらし…。
 前々から気づいてはいたんだが、俺って恵まれているんだなあとしみじみ思う。欧州では数十万規模、米国でもベトナム
 戦争以来の大きな反戦デモがあったそうだが、日本ではまだその種の話を聞かない。もしあれば、俺も今度こそは重
 い腰をあげて、何がしかの行動に参加してみようと、ふと思う。結局それも自己満足でしかないのだとは思うけれど…。



 11月09日(土) 年金か…。今からならなんとか払えるけど、どうなんだろう? …チッ、なんだか胸くそ悪いや
 会社を退職し、国民健康保険への移行手続きに役所に行った相棒ムンクが青い顔をして帰ってきた。なんでも途中で年金
 課のオバさんに捕まり、お宅のポンポコは年金を払っていない。駄目じゃないか!と散々嫌味を言われたらしい。俺の身代
 わりに。…スマンね。うん、俺が悪い。好き勝手して、旅から旅で、貧乏で、年金なんかまったく無視してたのは事実ッす。
 でもさ、開き直って言っちゃうけど、役所って自分達が想定した生き方をしていない人間に対しては、凄く冷たいんだよな



 11月04日(月) 本気でチーズを守りたかったら、腹を括って手を汚すしかねえんだよ。わかってんのかな、純ちゃんは
 世間じゃ再び不良債権問題が大変らしいが、俺の方はネズミ問題が大変。今日、殺鼠剤と鼠ホイホイと超音波撃退機を買っ
 てきた。俺も出来れば余計な殺生などしたくないが、といってネズミと台所を共有できるほど博愛主義に満ち満ちてもいな
 い。チーズを奪われるのが嫌なら、徹底的にヤルしかないのだ。で、思ったんだけど、不良債権処理も同じゃないか?たと
 えチーズが消えちまっても、痛みもしないし腹も空かない。そんな連中ばかりがキレイキレイで処理してっから、何年たっても…



 11月01日(金) クールな大人にはなっても、幼稚な大人にだけはなりたくないもんですね、兄弟
 松井大リーグ入り!あの手この手ですがりつく大人達の説得を振り切り、決断してくれて本当に良かった!それにしても
 なんで苦渋の決断なのか、なぜもっと気持よく送り出してやれないのか。松井はファンの事をしきりに気にしていたが本音
 はそうではないだろう。ファンはそんなに狭量ではないしまた幼稚でもない。松井がプロである以上、彼には自分が望む場
 所でどこでも好きにプレーする権利がある。最も本質的なその原則を分っていないのは、そう、実は大人達と呼ばれる…



 10月23日(水) でもまあ、日本人にスタイルが無いと言うのは日本人だけだ、とも言うしな。ともかく頑張れ!中高年!
 「生き方上手」の現役100歳医師日野原重明氏に始まり、お馴染の五木寛之、永六輔氏と最近妙に《生き方本》が流行
 っている。しかも読者は青少年ではなく、40、50のいい大人達…。正直、あんまりスタイリッシュな事ではないよなあ。国際
 的に見ても恥ずかしいよなあ。でもまあ、悪いことではないか。金はあるけどスタイルが無いと言われ続けてたニッポンが、不
 況でその金も無くなって、ようやく自分を見つめ直してみようって気になったっていうなら。でも、どこまで本気なのかなぁ



 10月22日(火) 村は村になっていいんだよ。でも問題は、ニッポン全体までもがすぐに村になっちゃうことなんだよな
 帰国した拉致被害者の方々を巡る報道。予想通りとはいえいかにもバカ騒ぎ的だ。「〜さんが笑った」「〜さんが日本人
 らしい顔になった」と言っては一喜一憂する様は、《北朝鮮的なるもの=全て悪 /日本的=全て善》といった単純で無神
 経な思い込みが透けて見えて違和感を覚える。たとえ始まりが拉致でも、彼らが北朝鮮で二十数年間、歯を食いしばっ
 て築き上げてきた生活は尊敬に値するものであり、そのリスペクトを欠いてはまともな報道など成り立たんと思うのだが…。



 10月21日(月) とにかく出来るだけ早く、またあの島を再訪したし!そして…、とにかく確かめてみたい…。
 バリ島テロの衝撃が個人的にまだ続いている。サーファーとして旅人としてクタで過ごした数ヶ月の、かつては思い出すたびに
 胸が甘酸っぱくなった日々の事を、ここ数日ボンヤリ考えている事が多い。喪失感…というのだろうか。NYテロが起こった時
 考えてみると俺は随分冷淡だった。世界には悲惨な人たちがもっと幾らだっているのに、自分達だけが特別みたいな顔
 してアメリカ人は騒ぎすぎだと…。でも、今は少し違う。他人の痛みっていうのは、やっぱりなかなか判らないもんなんだな



 10月17日(木) 空が無いと言われ、故郷にならないと言われ、東京出身者もいろいろ大変なんだよ
 帰国した拉致被害者の方々、東京ではあんなに硬い表情だったのに故郷に戻った途端、みるみる柔和になって人間ら
 しくなって…。やっぱり故郷は偉大なんだなあ。ソープに連れて行けなどと口走った自分が恥しいッす。とにかく良かった。
 でも一方で、東京出身の俺としてはちと寂しくもあった。俺にはああいう兎追いし故郷としての東京は無いし、あんな濃密
 な近所関係というのも経験が無い。たぶんこのまま根無し草のように一生フラフラ漂うんだろうな。でも、それもまあいいか



 10月16日(水) 彼らのマインドコントロールを解くという作業は、自分達の生き方を見つめなおす事でもあるんだなぁ
 拉致問題、被害者帰国は実現したものの、体は帰って心は帰らず、家族や関係者の方々は戸惑っているみたいだね。
 25年にも渡る硬軟取り混ぜたマインドコントロールを解くにはいったいどうしたらいいのか。少なくとも眼を三角にした理論や理
 屈は武器にならないよな。食べ物や音楽や綺麗なネーちゃん、あるいは兄ちゃんか…。いっそソープランドにで連れて行っ
 て、などとつい考えてしまうな。あの国よりこの国の方が絶対に幸せだと俺も信じるけど、でもいざ考えてみると、ふと…



 10月15日(火) バリは俺にとっても凄く大事な場所なんです。凄く…
 バリの爆発事件。未だにまったく理解できない。テロだと噂が流れるだけで動機も犯人も皆目わからず、恨みも怒りも宙
 に浮いたままただただ戸惑うばかり。それは当のバリ人たちも同じだろうが、ただそれでも確かなのはあの島の観光業
 の壊滅的被害。多くの人が理不尽に職を失うだろう。「この世は善と悪の戦いであり、その戦いは永遠に終わる事がな
 い」。ある意味アメリカなどより余程大人の世界観を持つ彼らが、したたかにこの災難から立ち上がる事を今は祈るのみだ



 10月11日(金) 世界は無限に複雑化するのではなく、単純素朴なものほど21世紀的!という訳にはいかんかなぁ
 アメリカも日本も酷い株安。皆な頭を抱えているようだが、正直ザマアミロという気がしなくもない。人類にも地球にも何の貢
 献もせず何も生み出さず、机に座って右から左の操作だけで何億も何十億も手にする連中の存在が生理的に気に食
 わないのだ。詳しい事は知らんが、株だって本来は何かを作り生み出す為の、その夢を実現する手段だったのではな
 いだろうか。新世紀に入った途端のこの現象。単純素朴な原点に返れと、そんなメッセージが俺には聞こえてくるんだが



 10月10日(木) 「悪ガキ」に「変人」に「儲けを考えなくても良い職場」!…今年のノーベル賞は、なんか励まされるなぁ
 ノーベル賞!昨日受賞の田中さんは民間の研究者。今朝、勤め先の島津製作所の株価を調べてみたら、この逆風の中
 前日260円の株価が一気に310円に上昇。社長さんもさぞ嬉しいだろう。受賞技術は「コロンブスの卵のようなもの」と語る
 田中氏だが、「儲けを考えずに研究して良い職場に居た事も大きい」とも。そうか、その大らかな経営姿勢がなあ…。と
 いうわけで、今度のブラジル仕入旅。ルートを色々迷っていたんだけど、俺も大らかに大幅に遊びを取り入れる事に決定!



 10月08日(火) というわけで、俺は本日「地域おこしの若手異業種交流会」ってのに行ってきます。自力救済ッす!
 「小泉さんの経済音痴が…」「政府の無策が…」株価がまたまた最安値更新で、街の声だという恨み節がそこここから
 聞こえてくる。しかしなぁ、その恨み節の方だってもう十年以上も同じこと言い続けてる気がするぞ。「政府には何も期待
 しないし、学者・評論家の言うことも一切あてにしない」と、ごく当然の事をなんで未だに言えないんだろう。政治も政治
 なんだろうが無垢善良を装ってそれにすがりついてる声の方にも俺は相当問題ありだと思うけどな、子供じゃあるまいし



 10月05日(土) 逞しく、でも繊細で…。そんな風に暮らしていきたいもんです。
 福岡浮羽にやってきて早や2週間である。今朝もいつもの通り囲炉裏に火を起こし、パンを焼いて食べた。炭火の匂いに
 感動し、着いた当初は心底美味いと思ったものだが、今はもう無感覚で、東京のアパートでレンジで焼いたパンを食べていた
 時と同じようにただ機械的に口を動かしていた。一方虫にも随分慣れて、ティッシュか新聞紙が無ければ潰せなかった蛾や
 羽虫も、今はバンバン素手で潰している。人間そんなもんだろうなぁ、とは思うが、新鮮な驚きや喜びまで失くなるのはなぁ



 10月04日(金) …さてと、じゃあどうしたらいいんだ? わからんよ、わかってる人なんてどこにもいないよな
 北朝鮮批判が高まっている。あの不誠実な対応ではそれも当然だが、みんなどこまで本気なんだろう。「拉致問題解決
 なくして国交回復無し!」掛け声は勇ましいけど、拉致が国家ぐるみだった事は自明で「解決」とはつまり金正日政権の
 打倒を意味する筈だ。それが無い限り、永遠に誠実な謝罪など有り得ないし、北朝政府は彼を守る為にのらリくらりと責
 任を回避し続けるだろう。酷いな。でもそれは、戦後日本が天皇を守って彼らに接した態度とふと似ている気がするのだ



 10月03日(木) 沢木氏は50代、でも俺は30代、まだ“冷える”わけにはいかんよな
 沢木耕太郎が自作ノンフィクションの全集を編んでいるらしい。第一回配本はスポーツ短編編「儀式」「さらば、宝石」「砂漠の
 十字架」etcタイトルを見ただけで今だに胸騒ぎがするような作品が並ぶ。彼の作品を夢中になって読んでいた中学高校
 の頃。そうだった。俺も俺なりに“何者か”になろうとした一人だったんだよな…。「昔の文章は湿度が高かった。それが
 ゆっくりと冷えてきた」と沢木氏。湿度や熱さを失った代わりに、それじゃあ俺らは、いったい何を手に入れたんだろうか



 10月01日(火) “怒り”が再び復活するのか、それとも“違う何か”が生まれるのか、しばらくは様子見だな
 この日記はだいたいにおいて世間へのイチャモンで、世の中に対して怒っていれば怒っている程、キーがスムーズに叩けて調
 子がいいんだが、最近どうにもこうにも書く事が無い。俺もいい歳だし、そろそろ丸くなったのか。と言うとそうではなくて、
 どうやら環境のせいらしい。朝起きると遠くの緑が眩しくて、炭火で焼いたパンなんか食べてっと、大概の事については怒
 る気なんか無くなっちゃうんだよな。“怒り”はある意味、創造活動の最大のエネルギーなのに、いいのかなぁ、こんなこって


 09月30日(月) 変質しつつある日本人の民族性!なんて言ったらオーバーだけど、なんか異様だったよな
 偽装肉のお詫び返金中止で大混乱!逮捕者まで出てまさに怒号渦巻くって感じだったね。考えてみれば、数百円かせ
 いぜい数千円の話なんだけど、でも金の問題じゃないし、とはいえやっぱりハシタ金の争いで、怒っている方もそれに気
 づいているから、だからなおさら情けないやら悔しいやらで興奮しちゃうんだろうな。そういう事って、あるよね。今までの
 日本人ならそれでも結局は大人しく引き下がる方法を選択したんだろうけど、あの騒ぎは、やっぱり世相なのかなあ…



 09月29日(日) 試しに列挙してみたんだが、山里に暮らしてもやっぱり!俗人だよなぁ、俺も…。
 最近俺が欲しいもの:エンジン付芝刈り機。コロコロ付楽々くん(タイヤの付いた椅子、カマで草むしりする時に便利)、
 丈夫で破れにくいつなぎ服。膝まである長靴。電動ドリル、電動ノコギリ、電動釘打ち、バリの竹風鈴、囲炉裏の脇に
 置く赤い革張りのソファ、囲炉裏でじっくり堪能・味比べするための高級スコッチセット、古民家の高い天井に響かせて
 聞いてみたいBOSEのスピーカー、イサムノグチの馬鹿でかい和紙照明、友達がアフリカから買ってきた2×1.5bの絵



 09月26日(木) いやいや、今だって日中は荷物の整理で忙しく働いてるんだよ。でも忙しさの、質が違うんだよね…。
 朝起きると、まずは囲炉裏の火を起こす。別にプロパンだってガス台だってあるんだけど、薪の火でお湯を沸かしてコーヒー
 を1杯。そのまま火をいじり続ける。キャンプなどで皆さんも経験がおありだと思うが、焚き火の炎っていうのは妙に落ち着
 くんだよね。見つめたまま、気がつくと30分も1時間もボーッと座っている。こんなに呆けてていいのかなとも思うが、まあ
 いいんだよな。いずれ仕入旅にでも出れば、また忙しなく動き回る日々が続くのだろうし、暫らくはこのままスローライフで!



 09月25日(水) 日記再開、今しばらくお待ちを!

 作業に継ぐ作業で頭の中は空っぽ!相変わらず、テレビも新聞もラジオすら聞けず世間
 の情報も入らない。ってなわけで、今日は先日購入した我が愛車(スバルサンバー660
 改VWバスタイプ)の写真をアップします。
 ←けっこう自慢なんですが、この辺ではあまりウケていないようで、少し寂しいです。