西暦 | 出来事 |
1960年 | この年にヴィクトル・デリソンの「スビャトスラフ・リヒテル」が出版される![]() 1月31日 ヤロスラフ ショパンのバラード第1番 チェコ(プラハ)公演 2月21日 プラハ Dum umelcu ショパンの4つのバラード ショパンの幻想ポロネーズ 作品61 ショパンの練習曲集 作品10から、1〜4、10〜12 ショパンの練習曲集 作品25から、5〜8,11,12 この日の公演は、ライヴ録音されている。CMX 356027 聴けるのは、練習曲集 作品10から 1〜3,12 練習曲集 作品25から 6と7 バラード 全4曲 第6回 ショパン・コンクール開催 2月22日〜3月13日 30カ国 77名が参加 審査委員長は、アルトゥール・ルビンシュタイン 審査員に、カバレフスキー、ネイガウス、ホルショフスキーなど 第1位 マオリツィオ・ポリーニ(イタリア) 第2位 イリーナ・ザリツカヤ(ソ連) 第3位 タニア・アショット=アルトゥニアン(イラン) 第4位 リ・ミン・チャン(中国) 第5位 リナイダ・イグナチェーヴァ(ソ連) 第6位 ヴァレリー・カステルスキー(ソ連) ルーマニア公演 2月24日 ブカレスト ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 作品10−3 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 「熱情」 シューベルトの即興曲 シューマンの幻想小曲集作品12の第2曲 2月26日 ブカレスト ショパンの4つのバラード ショパンの幻想ポロネーズ 作品61 ショパンの練習曲集 作品10から、1〜4、10〜12 ショパンの練習曲集 作品25から、5〜8,11,12 2月27日 ブカレスト ハイドンのピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52 ショパンのバラード第2番 ショパンの練習曲から6曲 ラフマニノフの練習曲集 作品23の1,2,8 作品32の1,2,6,7,9,10,12 2月28日 ブカレスト ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第7番ニ長調 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第12番変イ長調 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」 ソ連国内での演奏旅行 ウクライナ 3月3日 キエフ フィルハーモニック・ホール ハイドンのピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52 ショパンのバラード第1番 ショパンの練習曲集作品10から5曲 ラフマニノフの練習曲集 作品23の1,2,8 作品32の1,2,6,7,9,10,12 3月5日 キエフ ショパンの4つのバラード ショパンの幻想ポロネーズ 作品61 ロシア 3月10日 モスクワ ブルガコフ追悼演奏会 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ ショパンの練習曲 3月20日 リヒエルさんの誕生日 45歳となる 4月1日 モスクワ チャイコフスキー・ホール ハイドンのピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第7番 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第18番 アンコールとして、ショパンの練習曲 4月3日 モスクワ 4月10日 モスクワ グネーシン学校 プロコフィエフのピアノ・ソナタ第6番ほか 5月3日 モスクワ 音楽院大ホール ハイドンのピアノ・ソナタ 第44番 ト短調 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第9番 ホ長調 作品14の1 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第10番 ト長調 作品14の2 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第11番 変ロ長調 作品22 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第12番 イ長調 作品26 リヒテルさんの西側デビュー(フィンランド) フィンランド公演 5月10日 ヘルシンキのコンセルヴァトワールで公演→西側最初のリサイタル ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 作品10−3 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31−2 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 作品54 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 「熱情」 5月12日 Turku コンサート・ハウス ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 作品10−3 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31−2 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 作品54 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 「熱情」 5月15日 ヘルシンキ音楽院 ハイドン シューマン プロコフィエフ ロシア国内公演 6月6日 レニングラード ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第3番など CD = ICN 9402 6月9日 モスクワ ハイドンのピアノ・ソナタ ハ短調 Hob.XVI:52 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 作品10−3 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31−2 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 作品54 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 「熱情」 これらの演奏のうち、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番「熱情」にはライヴ録音がある CD MELODIYA 74321 29462 2 7月6日 キエフ ハイドン シューマン プロコフィエフ 8月 9月 ムラヴィンスキー指揮のレニングラード交響楽団が、ロンドンでDGにチャイコフスキーの交響曲第4番を録音 9月20日 モスクワ 音楽院大ホール プロコフィエフのピアノ・ソナタ第6番 プロコフィエフのピアノ・ソナタ第8番 9月22日 モスクワ 9月24日 モスクワ 音楽院大ホール ハイドンのピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:50 シューマンのノヴェレッテ 第1番 シューマンのノヴェレッテ 第2番 シューマンのノヴェレッテ 第8番 ショパンのスケルツォ 第4番 ショパンのバラード 第3番 ドビュッシーの映像 第1集から、1,2,3 ドビュッシーの映像 第2集から、1 ドビュッシーの喜びの島 この日の演奏のライヴ録音があります。 CD MELODIYA 74321 29464 2 リヒテルさんのアメリカ・デビュー 10月15日 イリノイ州シカゴ オーケストラ・ホール フリッツ・ライナーが病気で指揮できない。 ラインスドルフ指揮のシカゴ交響楽団とブラームスの第2ピアノ協奏曲を演奏する 10月17日 RCAのために、ブラームスの第2ピアノ協奏曲を録音(RCA 6518−2−RG) ![]() この録音についてのリヒテルさんの評価 『エーリヒ・ラインスドルフとのブラームスの第二協奏曲の録音がありました。これは、私のレコードとしては最も出来の悪いもののひとつですが、それにもかかわらず今でもほめそやされています。しかし私には許容できません。』(「リヒテル」165n) カーネギー・ホール・デビュー 10月19日 ニューヨーク カーネギー・ホール ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第3番 ハ短調 作品2−3 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第9番 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第12番 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第22番 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第23番 「熱情」 ショパン 練習曲集 作品10の1と12 シューベルトの即興曲 D899の4 シューマンの幻想小曲集作品12の2 10月21日 フィラデルフィア オーマンディ指揮のフィラデルフィア交響楽団と共演 ドヴォルザークのピアノ協奏曲、ブラームスのピアノ協奏曲第2番 10月23日 ニューヨーク カーネギー・ホール 10月25日 ニューヨーク カーネギー・ホール 10月28日 ニューヨーク カーネギー・ホール 10月30日 ニューヨーク カーネギー・ホール 11月 ロンドン ムラヴィンスキー指揮のレニングラード交響楽団が、DGに、チャイコフスキーの交響曲第5番と第6番を録音 歴史的名盤となる 11月1日 ボストン 11月2日と3日 ボストン RCAのための録音 11月5日 シカゴ 11月9日 ロス・アンジェルス 11月11日 サン・フランシスコ 11月13日 バークレー 11月16日 ロス・アンジェルス 11月18日 パサディナ 11月20日 フェニックス 11月25日 デトロイト 11月29日と30日 ニューヨーク RCAの録音 ベートーヴェンの熱情の録音 RCA 6518−2−RG 12月1日 フィラデルフィア 12月3日 ワシントン 12月5日 トロント 12月7日 モントリオール 12月9日 モントリオール 12月11日 ボストン 12月13日 ボストン 12月15日 ボルティモア 12月18日 ニューヨーク フィルハモニック・ホール 12月20日 ワシントン 12月23日 ニューヨーク カーネギー・ホール 12月26日 ニューヨークのカーネギー・ホールでリサイタル(CD RICTER reDISCOVERD BMG 09026−634844−2できくことができます) 12月28日 ニユーオークのモスク劇場でリサイタル |
1961年 | 1月 2月27日 モスクワ 3月 4月8日 モスクワ ハイドン、シューマン、ショパン、ドビュッシー、スクリャービンの曲を演奏 4月12日 ソ連が人類初の有人宇宙飛行(スプートニク・ショック) 4月17日 モスクワ プロコフィエフのピアノ・ソナタ第8番 5月 6月3日 米大統領ケテディとソ連書記長フルシチョフがウィーンで会談 6月8日 モスクワ リヒテルさんのイギリス・デビュー 7月8日 ロンドン ロイヤル・フェステバル・ホール ハイドンのピアノ・ソナタ、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第2番、第8番その他 7月10日 同上 →BBCL 4021−2 ショパンのバラード3番、スケルツォ4番、四つのマズルカ作品24、舟歌、 ドビューシー前奏曲集第一巻から10曲など 7月12日 同上 7月16日 ロンドン アルバート・ホール コンドラシン指揮のロンドン交響楽団とドボルザークのピアノ協奏曲などを演奏 →BBCL 4031-2 この日の演奏から、ショパンが収録されている 7月18日 ロンドン アルバート・ホール コンドラシン指揮のロンドン交響楽団とリストのピアノ協奏曲第一番と第二番を演奏 →BBCL 4031-2 7月21日 コンドラシン指揮のロンドン交響楽団とリストのピアノ協奏曲第1・第2番を録音 CD PHCP−20363 7月23日から25日 ロンドン ロストロポーヴィチさんとベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲を録音 CDは、PHILIPS 412 256−2 8月1日から6日 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」とシューマンの幻想曲ハ長調をスタジオ録音 これも名盤として騒がれました。 リヒテルさんは、「音楽をめぐる手帳」で『シューマンの録音のときには夜通し幻想曲と格闘しては(もうずい分前に姿を消した)インペリアル・ホテルのサウナに入るということをしたものだ。』と書いています。出来は?『最初から終わりまでずっと一貫するという感じがなく、成功しているとは言い難い』―――これは、アルバムの構成のことでしょうか?(『リヒテル』260n) 写真は、EMI TOCE−3083 9月 ブカレストのエネスコ交響楽団とブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏 ライヴ録音は、DOREMI DHR−7746 9月19日もしくは27日 フェレンチック指揮ブダペスト・フィルとリストのハンガリア幻想曲を演奏 収録CDは MUSIC&ARTS CD−945 ![]() フランス初公演 10月14日 パリ(演奏が聴けるCDは VANGUARD CLASSICS 8076 表紙は後年のもの?) ![]() 10月19日 パリ シューベルトのピアノ・ソナタD845その他 11月13日 カザルスが、ホワイトハウス・コンサート 12月27日 レニングラード ムラヴィンスキーとブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏 |
1962年 | 1月 2月 3月 4月6日 ニューヨーク カーネギー・ホールで、バーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルをバックにグレン・グールドが、ブラームスのピアノ協奏曲第1番を演奏。異例にも、バーンスタインが演奏前に演奏テンポに不同意のスピーチをしたことで、ゴシップの種となる。これは、そのスピーチも含んだ、ライヴ録音。音は極めて貧しい。 CD SONY SK 60675 5月 キリル・コンドラシン指揮のモスクワ・フィルとベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と第3番を演奏 RUSSIAN DISC RDCD 11 041 熱演です! ![]() 5月19日 フィレンツェ 5月23日 フィレンツェ 6月1日 ヴィーン 6月4日から9日 ヴィーンでロストロポーヴィッチと共演 ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第2番と第4番 6月17日 プラハ ヘンデル、ヒンデミットのピアノ・ソナタ第1番、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第6番など 6月21日 プラハ 6月23日 Marianske Lazne 6月26日と28日 プラハ 6月〜7月 第2回チャイコフスキー・コンクールがモスクワで開催される 7月3日 Tatranska Lomnica 7月10日 キエフで演奏会 ライヴ録音 DOREMI DHR−7758 プロコフィエフの「つかの間の幻影」作品22から 7月11日 キエフ 8月 9月24日〜26日 カラヤン・ウィーン交響楽団とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番を録音 →DG 477 420-2 もしくは POCG−90057 9月28日から30日 ザンデルリング指揮のヴィーン交響楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を録音する CD=DG 429 918−2など ![]() 10月2日 ミラノ チェリビダッケ指揮のラ・スカラ座管弦楽団とブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏 10月3日 ミラノ チェリビダッケ指揮のラ・スカラ座管弦楽団とブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏 10月5日 Turin 10月8日 トリエステ 10月11日 ミラノ 10月13日 ジェノヴァ 10月13日から11月17日 リヒテルのイタリア演奏旅行(西欧のDGとEMIがライヴ録音のため同行) CD=EMI TOCE−3082 シューマンのパピヨン、ピアノ・ソナタ第2番、ウィーンの謝肉祭の道化 ![]() CD=EMI TOCE−59072 上の TOSE−3082と全く同じ内容。しかし、写真が変ではないでしょうか? 左右をまちがえて逆にしたんじゃないですか? リヒテルさんの西側主要レーベルの録音班を同行したイタリア演奏旅行は、まさにキューバ危機と同じ時期に行われている 10月15日 ミラノ 10月16日 ミラノ 10月19日 トリノ マリオ・ロッシ ブラームスのピアノ協奏曲第2番 10月21日 フィレンツェ 10月22日 キューバ危機明らかとなる 10月23日 フィレンツェ 10月25日 ボログナ 10月28日 ソ連がキューバからミサイル撤去 10月28日 ローマ ブラームスのピアノ協奏曲第2番 10月31日 ローマ シューマン、ショパン、ドビュッシー、スクリャービン 11月3日 Perugia 11月5日 L’Aquila 11月9日 パレルモ 11月11日 ローマ ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番 11月13日 ナポリ 11月15日 ローマ ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番 同日 ソ連大使館で演奏 11月17日 ヴェネチア 11月18日 Brecia 11月27日 モスクワ 11月29日 モスクワ バッハの平均率クラビーア集から、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第9番、第10番、シューベルトの「さすらい人」幻想曲 12月6日 パリ 12月11日 パリ 12月18日 モスクワの音楽院大ホールで、ショスタコーヴィチの交響曲第13番「バービ・ヤール」が初演される 指揮者、キリル・コンドラシン 下のCDは、初演の録音ではないが、コンドラシンの指揮のCD 12月20日 パリ この年、ストラヴィンスキーが公式に招待されてソ連帰郷 『イーゴリ・ストラヴィンスキーは、長いこと、生まれ故郷のロシアで異端児扱いをされてきた。その作品が演奏されるのは非常に稀で、そもそも彼が、ようやく公式に招きを受けてソ連の地を踏んだのも、1962年のことである。80歳の老作曲家にとって、それは1914年に祖国を離れて以来、最初にして最後の帰郷となってしまう。しかしそれ以後というもの、彼の作品の演奏には、何らの制約もつきまとわなくなった。』 (シークリード・ネーフ 「勘当息子の帰郷」 ムラヴィンスキーのCD BVCX−4032 の解説文から) |
1963年 | 1月27日 ロンドン ロイヤル・フェスティバル・ホールで演奏会 →BBCL 4021−2 ショパンの練習曲集作品10から5曲 おなじ演奏の録音を収録しているのは、DOREMI DHR−7738 2月2日 ロンドン 2月9日 ブラッセル 2月11〜13日 パリ 2月16日 パリ 2月18日 パリ 2月21日 ローザンヌ 2月23日 ジェネヴァ 3月1日 ヴィーン 3月3日 ヴィーン 3月9日 Bydgoszcz 3月14日 モスクワ 3月23日 ワルシャワ 4月2日 ベルン 4月4日 ストラスブール 4月11日 パリ シューベルトの「さすらい人」幻想曲をスタジオ録音する 2月11日から13日、16日、18日、4月11日とかけて録音する。 それは、リヒテルさんが名盤のひとつとなりました。 →CDは、EMI CDC 7 47967 2 余談ですが、EMIさんのジャケットの写真はどれも似てますね。 ![]() 4月27日 ブダペスト 4月29日 ブタペストで演奏会 ライヴ録音 プロコフィエフのピアノ・ソナタ第6番 DOREMI DHR−7758 5月 6月9日 キエフ 7月 8月 9月 10月1日 パルマ 10月22日 Viceza 10月25日 ナポリ 10月27日 ナポリ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 10月29日 フィレンツェ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 10月31日 ローマ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 11月3日 モデナ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 11月5日 パドゥア ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 11月7日 ヴェローナ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 11月14日 バーゼル ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 11月17日 トゥールーズ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 11月22日 ダラスでケネディ米大統領暗殺 11月26日 ブラティスラヴァ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 11月28日 ライプチヒで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 ザンデルリング指揮のライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とでとベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を演奏 12月1日 ワイマール ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 12月10日 モスクワ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 12月12日 モスクワ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番 |
1964年 | リヒテルさん49歳 この年の演奏曲目を見るとシューベルトがとても多い →AS 344 Aldeburgh Festival シューベルトのピアノ・ソナタ D960(1964)とD575(1966) 1月 2月13日 ブダペスト 2月23日 モスクワ コンドラシン指揮モスクワ・フィルとグリーグのピアノ協奏曲 3月 4月2日 キエフ 4月10日 レニングラード 4月14日 レニングラード 4月15日 キエフ 4月16日 レニングラード 4月26日 リガ 4月28日 レニングラード 5月23日 ブカレスト 5月26日 ストックホルム 5月28日 モスクワ 6月6日 ワルシャワ 6月7日 ドレスデン 6月10日 パリ 6月20日 オールドバラ シューベルトのピアノ・ソナタ第6番ホ短調D.566 →Historical Performers HP−10 シューベルトのピアノ・ソナタ第21番D.960 →AS 344 6月23日 Grande de Meslay 7月5日 アムステルダム 7月7日 Scheveningen 7月13日 ベルリン 7月15日 ワイマール 7月16日 ワイマール 8月25日 ザルツブルグ 8月28日 ザルツブルグ マゼール指揮のヴィーン・フィルとブラームスのピアノ協奏曲第2番 8月31日 エジンバラで、ロストロポーヴィッチとベートーヴェンのチェロソナタ全曲 9月2日 エジンバラ 9月5日 ルツェルン 9月21日 モントリオール 9月24日 モントリオール 9月28日 トロント 10月1日 オタワ 10月3日 Quebec City 10月5日 モントリオール 10月10日 ウィニペグ 10月14日 ソ連でフルシチョフ書記長が失脚 10月15日 エドモントン 10月19日 カルガリー 10月25日 バンクーバー 11月22日 ニース 11月29日 リオン 12月2日 パリ 12月5日 パリ 12月10日 Nitra 12月12日 Tunianske Teplice 12月13日 Kralove 12月15日 ヴロツラフ 12月17日 ワルシャワ 12月24日 モスクワ 12月30日 モスクワ この年のライヴ録音から プロコフィエフのピアノ協奏曲第5番。ソ連国立交響楽団。スヴェトラーノフ指揮。 DOREMI DHR−7758 |
1965年 | 1月7日 レニングラード ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第19番 CD = ICN 9402−2 1月 第7回 ショパン・コンクール開催 2月22日〜3月13日 審査員は、ペルルミュテール、マガロフなど 日本から、中村紘子さんが入賞 第1位 マルタ・アルゲリッチ(アルゼンチン) 第2位 アルトゥール・モレイラ=リマ(ブラジル) 第3位 マルタ・ソシンスカ(ポーランド) 第4位 中村紘子(日本) 第5位 エドワード・アウアー(アメリカ) 第6位 エリズビエタ・グウォンプフナ(ポーランド) 2月26日 ムラヴィンスキー指揮のレニングラード交響楽団 ストラヴィンスキーの「ミューズの神を率いるアポロ」を演奏。 ライヴ録音 CDは、BVCX−4009 3月 二度目のアメリカ公演 4月15日 ニューヨーク カーネギー・ホール演奏会 →DHR-7724 ショパン スケルツォ bP〜4 4月19日 ニューヨーク カーネギー・ホール演奏会 プロコフィエフのピアノ・ソナタ第2番など 写真は、この日の演奏が収録されている CD=DOREMI DHR−7758 5月1日 ニューヨークで公演 →ICN-9402-2 には、「65年にレニングラード・フィルハーモニー・コンサートホールで収録された」というベートーヴェンのピアノ・ソナタ第19番の演奏が収録されているが、これもSRCには記録がない 5月3日 ニューヨーク カーネギー・ホールで演奏 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」、第18番、第31番 →INTAGLIO INCD 7111 5月18日 ニューヨーク カーネギー・ホール リストのピアノ・ソナタを演奏 『私がカーネギー・ホールでリストのソナタを演奏したとき、私たちのアメリカでのマネージャーであるヒューロックはニューヨークの新聞各紙の音楽批評家をひとりも招待しなかった。それで演奏会は大変な成功だったのに完全に知られないまま終わってしまった。リストの作品を集めたこの録音は、いくつかの録音技術上の不備が理由で長いこと発売されないでいるが、本当にうまくいった演奏のひとつである。私自身楽しく聴き返す。これはそうそうないこどた。』(「音楽をめぐる手帳」1981年1月8日 『リヒテル』380n) CD は、 PHILIPS 422 137−2 6月2日 プラハ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第27番 CD CMX 356022 同日 プラハ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番 CD CMX 356023 6月6日 プラハ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番と第18番など CD CMX 356021 オールドバラ音楽祭へ参加 6月20日 オールドバラ音楽祭でフィッシャー=ディースカウとブラームスの歌曲を演奏 → Historical Performers HP1 6月16日 オールドバラ(Aldeburgh Festival)音楽祭でブリテン指揮のイギリス室内管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第27番を演奏 →KICC 2269 6月22日 オールドバラ音楽祭でブリテンとシューベルトの二手のための曲を連弾 D823/2 ライヴのCD =DECCA 466 821−2 ![]() 7月 8月 8月30日、31日、9月1日と2日 ローマ アルトゥール・ルービンシュタインがショパンの夜想曲集を録音 CD R32C3011 9月 10月29日 ムラヴィンスキー指揮のレニングラード交響楽団が、ストラヴィンスキーのバレー音楽「アラゴン」をソ連での初演をする CDは、そのときのライヴ BVCX−4032 11月 12月 |
1966年 | この年にゲオルグ・エゲルトの『スビャトスラフ・リヒテル』が出版される![]() 51歳 ほぼ丸一年国外公演へ プラハ〜ザルツブルグ〜パリ〜オールドバラ〜イタリア各地 1月 2月 3月 4月 5月 6月2日 プラハ スメターチック指揮のプラハ交響楽団とドヴォルザークのピアノ協奏曲を演奏 6月8日 ベルガモ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ作品90,101と106を演奏 6月10日 Brescia でベートーヴェンのピアノ・ソナタ作品90,101と106を演奏 6月12日 フィレンツェ シューベルトのソナタ第9番とフランクの前奏曲、コラールとフーガ、リストのピアノ・ソナタロ短調を演奏 6月15日 ロンドンのフェスティバル・ホールでシューベルトのソナタ第9番とフランクの前奏曲、コラールとフーガ、リストのピアノ・ソナタロ短調を演奏 オールドバラ音楽祭へ参加 6月19日 オールドバラ音楽祭でブリテンと共演 モーツァルト ピアノ・ソナタト長調K.283など KICC 2267 モーツァルトの四手のためのソナタK.521とピアノ・ソナタ第5番K283、チャイコフスキーの四季、ラフマニノフ、スクリャービンのピアノ・ソナタ第9番、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第4番を演奏 ライヴ録音 BBC BBCL 4082−2 →KICC 2267 モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第5番 DECCA 466 912−2 モーツァルトのK.521 ![]() ライヴ プロコフィエフのピアノ・ソナタ第4番がきける MUSIC&ARTS CD−775 ![]() 6月21日 オールドバラ音楽祭でブリテンと共演 →KICC 2267 シューベルト:ピアノ・ソナタ 第9番 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 →AS 344 6月〜7月 第3回チャイコフスキー・コンクールがモスクワで開催される 7月 8月 9月 10月 11月 12月20日 モスクワでスベトラーノフ指揮のソ連国立管弦楽団とショパンのピアノ協奏曲第2番を録音 CD MELODIYA 74321 29466 2 |
1967年 | 1月12日 モスクワ 2月16日 レニングラード 3月11日 ワルシャワ 3月14日 Bienne 3月18日 Caen 3月28日 Nice 3月30日 Cannes 4月 ウィルヘルム・バックハウスがカール・ベーム指揮のウィーン・フィルとブラームスのピアノ協奏曲第2番を録音 歴史的名盤と名高い録音である CD DECCA 433 895−2 4月2日 Royan 4月4日 Limoges 4月10日 Clermont 4月13日 Toulouse 4月18日 パリ 4月20日 Nantes 4月21日 Lorient 4月23日 パリ 4月25日 Nancy 5月6日 モスクワ 5月8日 モスクワ 5月10日 モスクワ 5月12日 モスクワ 5月24日 レニングラード 5月26日 モスクワ 5月28日 モスクワ 6月1日 モスクワ 6月7日 ベルリン 6月8日 ベルリン 6月11日 ロンドン オールドバラ音楽祭へ参加 6月13日 オールドバラ モーツァルトのピアノ協奏曲第22番 ブリテン指揮のイギリス室内管弦楽団と KICC 2269 6月16日 オールドバラ 6月18日 オールドバラ 6月20日 オールドバラ CD DECCA 466 821−2 6月25日 Grange de Meslay 6月28日 Grange de Meslay 7月2日 Grange de Meslay 8月15日 ドゥブロブニクでシューマンのノヴェレッテなどを演奏 ライヴ録音 DOREMI DHR−7786 9月 10月27日 ニューヨーク ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第7番 CD ICN 9402−2 11月 12月8日 ソフィア 12月10日 ソフィア 12月12日 ヴァルナ 12月14日 ヴァルナ 12月16日 ソフィア 12月18日 イスタンブール 12月21日 アンカラ 12月29日 イスタンブール |
1968年 | 1月25日 ザルツブルグ 1月27日 ザルツブルグ 2月5日 レニングラード 2月6日 レニングラード イタリアへ演奏旅行 2月22日 シエナ 2月24日 フィレンツェ 2月27日 ローマ 2月28日 ローマ 3月1日 ローマ 3月3日 Perugia 3月5日 ローマ 3月13日 Winterthur 3月16日 Kladno 3月17日 プラハ リヒテルさん帰国 3月24日 レニングラード 3月28日 ショパンのピアノ協奏曲第2番をスヴェトラーノフ指揮ソ連国立交響楽団と演奏 5月 6月 7月 8月 9月 10月20日 ロンドン 11月19日 ロンドン 12月4日 パリ 12月28日 モスクワ 12月 ロンドンで、ブーレーズがベートーヴェンの第五交響曲を録音 遅いテンポと第三楽章のスケルツォの反復などおおきな話題となったDISC CD化されたものは、SONY SRCR 2510 |
1969年 | 1月4日 レニングラードでバルシャイ指揮モスクワ音楽院管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第17番K.453を演奏 1月5日 レニングラードでバルシャイ指揮モスクワ音楽院管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第17番K.453を演奏 1月8日 モスクワでオイストラフとショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタ作品134を演奏 1月17日 レニングラード バッハの平均率クラビーア集第1巻から1〜12番を演奏 1月18日 レニングラード バッハの平均率クラビーア集第1巻から13〜24番を演奏 国外演奏旅行へ ドイツ〜イタリア〜ポルトガル〜スペイン〜フランス 1月22日 ザルツブルグ バルシャイ指揮モスクワ音楽院管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第27番K.595を演奏 1月24日 ザルツブルグ モーツァルトのピアノ協奏曲第17番K.453を演奏 1月26日 Belgradeで、グリーグのピアノ協奏曲を演奏 1月30日 パドゥアでパドゥア室内オーケストラとモーツァルトのピアノ協奏曲第17番K.453を演奏 リヒテルさんが、はじめてYAMAHAのピアノ(ヤマハCF)を演奏会で使用される 2月2日 フェラーラ シューマンの交響的練習曲とムソルグスキーの「展覧会の絵」を演奏 2月7日 ミラノ 2月10日 ナポリ 2月16日 Bordeaux 2月19日 Oporto 2月21日 リスボン 2月22日 リスボン 2月24日 トレド 2月25日 マドリード 2月27日 バルセロナ 3月2日 マルセイユ 3月5日 パリ 3月12日 ストラスブール 3月15日 Le Havre 3月17日 Caen 3月24日 Montpellier 3月26日 Bourges 3月31日 Toulon 4月2日 パリ 4月3日 パリ 4月20日 モスクワ 4月21日 モスクワ 4月26日 モスクワ 5月3日 モスクワ 音楽院大ホールでオイストラフさんとショスタコーヴィッチのヴァイオリン・ソナタト長調を演奏 CDは、そのときのライヴ録音 VICC−2014 ![]() 5月4日 モスクワ 5月20日 モスクワ イタリアへ演奏旅行 5月29日 トリノ 5月30日 トリノ 6月5日 ボログナ 6月7日 Brescia 6月8日 Bergamo 6月12日 ジェノア 6月14日 ジェノア 6月16日 フローレンス 6月20日 Lausanne 6月26日 ツールズ ウィルヘルム・バックハウス最後の演奏会 CDにつけられている福本健一氏の解説から 『バックハウスは、若い頃は”鍵盤の獅子王”と呼ばれた技巧派で、いかなる難曲もさらりと弾いてしまうほどで、それが逆に冷たい演奏という印象を与えていたようである。いかにもピアニスティックなショパンの作品を弾いていたのもその頃だったが、やがて外面的な美を追求することをやめて、完璧なまでのテクニックを、作曲家の精神あるいは作品の本質に徹底的に迫る姿勢に奉仕させる方向に変わって行き、素朴で武骨な、いかにも男性的な演奏を聴かせるようになって行った。しかし、その表現は威厳のある風格と巨大なスケールを備え、同時に優しさをも感じさせるもので、特にベートーヴェンやシューベルト、シューマン、ブラームスなどのドイツ音楽には、独特の味わいがあった。それこそドイツの伝統に根ざした深い精神性といえるかも知れない。』 6月26日 バックハウスさんが、シュティフト教会においてコンサートを行う 6月28日 同所において、コンサート。これが文字通り最後のコンサートとなった 二つのコンサートの有名なライヴ録音のCD POCl−9941/2 6月29日 ツールズ バルシャイ指揮のモスクワ室内管弦楽団とバッハのピアノ協奏曲第2番を演奏 7月3日 ツールズ フルニエとメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ作品58を演奏 ![]() 7月5日 ツールズ 7月5日 ヴィルヘルム・バックハウス(1884年3月26日生まれ)が亡くなる。演奏会で不調を訴えてから、わずか一週間後のことであった。85歳。 7月6日 ツールズ 7月8日 パリ 7月10日 St Tropez 7月15日 St Tropez 7月27日 Pollensa 8月9日 Baalbeck 8月14日 Baalbeck 8月20日 Locarno 8月22日 St Moritz 8月25日 Menton 8月26日 Antibes 8月28日 Menton 8月29日 Chateau Vallon 8月 写真家の昆田亨氏が、はじめてリヒテルさんと出会う。南フランスのマントン マントン音楽祭に出演するリヒテルさんの写真をとったのが初めてとのこと 『ただでさえ強烈なコートダジュールの太陽が、演奏会場になっているサン・ミッシェル寺院の大理石に反射し、待つ時間が、やたらに長かったのを覚えている。と突然、全く突然に、教会の中庭に通じる路地から、無造作にシャツを引っかけ、ゴム草履をはいた一人の体格のよい人が現れた。その現れ方が、あまりに突然で自然であったので、はじめ私はてっきり会場係の人だと思ってしまった。しかし、それはリヒテル先生その人であった。』 (『巨匠リヒテルの世界 昆田亨写真集』 東京新聞出版局 1987年 124n) 9月3日 フルート奏者のランパルと共演 9月6日 マルタ 9月11日 Stresa 9月15〜17日 ベルリン オイストラフ、ロストロポーヴィッチ、カラヤン指揮のベルリン・フィルとベートーヴェンの三重協奏曲を録音 CD EMI 5 66219 2 ![]() ロシアに帰国 9月23日 レニングラード オイストラフと共演 10月24日から28日 ロリン・マゼール指揮のパリ管弦楽団とブラームスのピアノ協奏曲第2番を録音 CD TOCE−7220 10月28日から31日および11月3日 ロリン・マゼール指揮のパリ管弦楽団とバルトークのピアノ協奏曲第2番を録音 CD TOCE−7736 11月 12月 マンチェスターでの録音 シューベルト Variations on a theme by Huttenbernner,D576 |