タイヤ交換記

●できるかな?

x04pic03.jpg 購入からほぼ6000キロ。購入時3分山だった後輪タイヤは、既に0分山(というかマイナスレベル)状態となっていた。
 換えなきゃな〜と思いつつ先延ばしにしていたのだが、ちょっとした下り坂で突然割り込まれた際、横を向くほどのスライドを披露する事件が発生、これに味をしめて 危機感を感じてとうとうタイヤ交換に踏み切ることにした。

 XLXの存在価値は、もちろん「通勤の足」であるが(最近ハヤブサは温存傾向なのだ)、何しろあちこち痛んだオールドタイマーだし、安いことがウリで購入したバイクだ。できる整備は自分でヤル!整備を楽しむためのバイクでもあるのだ。であるからして、タイヤ交換ぐらいは自分でやりたいところ。

 とは云っても初めてだから、やり方や必要な道具を調べてみるところから始めなきゃいけない。ネット検索&掲示板で皆の知恵をお借りしたところ、アッという間にだいたいの情報は揃ってしまった。(メンテ本なんか買わなくていいね。こういう時、インターネットって便利だな〜)

必需品リスト
・新しいタイヤ
・新しいチューブ(どうせなら一緒に換えてしまうほうが良いらしい)
・虫回し(タイヤの中に潜むムシを追い出すのに必要らしい)
・タイヤレバー2〜3本

 あともちろんリアタイヤを外すんだから、リアアクスルを抜くための大きなメガネレンチと、車体を浮かせておくための台(ジャッキや、よくある流用(?)でビールケースなど。miyakenさんもビールケースがぴったり合うって云ってた)も必要だ。

 ふむふむ、レンチとジャッキはあるから、虫回しとレバーさえ買えばいいわけだ。値段を見てみたところ、レバー3本と、虫回しで4000円くらいだ。気になる工賃は? ネットで調べてみたところ3000円〜3500円くらい。(あとタイヤ処分量が500円くらいかかるけど、これは自力でも、依頼しても同じことだ。)

 むぅ、タイヤ交換1回分の費用で工具が揃うなら、2回目からはボウズマルモーケってことじゃないか!(労力のことを計算に入れてないな…)
 これはぜひやってみねば!

 次のお休みの日に、さっそくバイク用品店「Naps」に出動。XLXのリアタイヤは17インチでマイナーらしいが(オフ車の主流は18インチらしい)、ネットで調べて&miyakenさん飲み会の時にオフ車乗りのみなさんに尋ねてタイヤはダンロップのD605に決めてあった。

ダンロップのオフロードタイヤは、
オンロード寄り←D604〜D605〜D603→オフロード寄り
のようになっていて、通勤メインの僕としてはD604にするべきかな〜と思っていたのだが、いや、今年こそ林道デビューするのだっ!という決意の表れとして、D605をチョイスした。うむ、男らしいな!(D604が17インチをサポートしていないことは捨て置く)

 残念ながらD605の17インチは在庫していなかったけど、想定の範囲内。取り寄せて貰い、ついでにその店員さんのアドバイスも貰って、必要な工具の相談に乗って貰う。ムシ回しはこれ、タイヤレバーは良いものを2本買って、もう1本はテキトウな安物を買っておくと便利。(参考になるなぁ…)
 タイヤのチューブ(1,400円)と、ホイールの内側に巻くゴム(フラップ。200円くらい。スポークの頭でチューブが傷つくのを防ぐらしい)は、タイヤ交換の時に同時交換が推奨されているようなので、素直に換えておくことにする。
 あと必ずしも必要ないけど、レバーを使う際にホイールのフチ(リム)がキズがつくのを防ぐのに使うリム・プロテクタというものを勧められたので、これも購入。(あとで考えるとXLXのリムは既にキズキズで全く必要なかったな…(^^;)


●誰もが通る道?

 タイヤの入荷を待って、いよいよ実践だ。
 タイヤ交換の方法については、「バイク・タイヤ交換」で検索すれば山ほど出てくるから、ここで初心者の僕が文字を尽くして説明するのは省こう。
中でも参考になったページをご紹介させて頂く。

GarageN
 Top page>Garage Hobby>タイヤ交換

 さて、スギ花粉吹き荒れる3月某日、ほとばしる鼻水と戦いながら、約2時間かけてタイヤ交換は終了。うちにあるエアポンプで空気入れるのが大変そうだったので(というか、もう屋外の作業はヤメにしたかった)、リアホイールごと車に積み込むと、ご飯がてら家族を乗せて近所のガススタに出かけた。
 エアだけ入れるのも悪いなと思ったので、車に給油した。(僕ってばリチギ…いや、当たり前か) セルフのスタンドだったから、エア入れは自分でやれる。車を邪魔じゃない場所に移動して、ころころっとホイールを転がして、空気入れのところまで持っていって、いざエア注入!

…と。
 エア・バルブのまわりからビシバシ空気が漏れてくる。
 車用の空気入れだから、径があわないかな? ムシが緩んでるのかな? 持ってきていたムシ回しでムシをチェック。ちゃんと締め混んである。あれれ、わけ分からないぞ?

 車内から見つめる家族の視線が痛い。悩んでいてもエアが入らないことだけは分かったので、とりあえず撤収。帰宅して、車から降ろしたホイールを見下ろして溜息をついた。仕方がない、もう一回開けてみるか…

 完全にタイヤを外す必要はない。片側だけビードを外せばいい。
 せっかく組み付けたタイヤを、再びタイヤレバーを用いて外す。さっきまでの作業でコツは分かってきたから、それほど苦労せず、チューブを引きずり出すことができた。エア漏れの原因はすぐ判明した。チューブに穴が開いていたのだ。それも、いくつも…。


 タイヤレバーの操作が悪いと、リムとレバーの間にチューブを挟み込んでしまい、容易にチューブに穴が開く。そういうことは知っていた。そうならないように作業していたつもりなのだが。2つの場所に、計5〜6コも穴が開いてしまっている。これじゃぁ、空気なぞ入らんわっ! 早い話がやっちまったってことだ。(ぐはっ)


 穴が開いちまったもんは仕方ない。またチューブを買ってくるか…
 3たび、Napsに向かうも、ついてないことに、なんと月に一度の定休日で。しょんぼり肩を落として帰宅、この日は作業終了になった。

 翌日。こんどは2輪館(これもバイク用品店)に寄り、チューブを再購入。
 …と。となりにパンク修理キットも売ってるではないかっ。説明書を読んでみると、ぜんぜん難しくなさそう。…となれば、これもやはり、やってみなければならないところであろう(オノレのバカは百も承知である)


●何の因果か、パンク修理だ

 同日夜、夕食のあと、一杯ひっかけながら取り出したるはパンク修理キット、580円。バルブ近くの多数の穴は2カ所に固まっているので、2枚のゴムパッチで補修できそうだ。穴の周囲を紙ヤスリで擦ってざらざらにして、ゴム糊を薄く塗る。5分もしないうちに乾くから、そしたらゴムパッチを当てて、ハンマーで叩いて密着させる。これだけ? そう、パンク修理は(チューブさえ取り出してあれば)意外に簡単だった。
 もう飲んでて車は出せないから、空気は自分で入れるしかない。酒が回るだろうナ〜と思いつつ、足踏み式ポンプをしゅこしゅこやる。お? 膨らんできたぞ。膨らんできた…が。またシューシュー云いだした。ありゃ。空気入れるのが早すぎてパッチが剥がれちゃったかな?


 ところがどっこい。なんと他にもまだ穴が開いていたのだ。もう苦笑するしかない。こうなりゃ、どこまででもやったるわい!(^^;;;
 細かくみると、2カ所、計5コほどの穴を、更に2つのパッチで塞いで、少し空気を入れたあと、お風呂に沈めてみた。気泡は…ない。ないぞっ!(^^)

 この後、こんどこそ慎重にタイヤを組み付け、ポンプ添付の簡易エアゲージで2.5kg/cm2まで圧を上げて空気漏れがないのを確認したあと、指定の圧(1.5kg/cm2)まで下げて、作業は終了した。ふぅぅぅぅ(-o-;;)


●作業終了、走り心地は?

 翌朝、通勤前に試運転。跨った瞬間に違いが分かった。リアが上がっているのである。摩耗していないブロックのせいで1cmほど、あとは適切な空気圧のせいだろう。(つまり交換前がよっぽど劣悪な整備状況だったといくことか?)
 エンジンはやけに調子良く、あっさりかかった。フケも良い。とても5日間リフトの上で放っておいたとは思えないほどだ。まるでタイヤが新しくなったのを喜んでるみたいだ(^^)
 走り始めて、いくつかコーナーを回るが、どうも調子が狂う。なんとなく倒しこみにくい。でも、これはタイヤを換えたあとによくある違和感だろう。しばらく走ったところで、エア圧をチェックし、リアアクスルの増し締めをしたが、どちらも異常なかった。よっしゃ!

 計10コも穴の開いたチューブを修理して利用したことに異論はあろう。チューブレスと違って、パンクしたらすぐ走れなくなるから、危険もある。引用させていただいたGarageNさんでも、パンク修理はお勧めできない、とされていた。それでもなんでパンクを修理したかっていうと、悔しかったせいも(相当)あるけど、ホントはちょっぴり「パンク修理もしてみたかった」から。あはははは〜、こりゃ、いよいよ本格的にビョーキですなっ!(^^)


〜今後のメンテ予定〜

■フロントブレーキのディスクブレーキ化。具体的にはステム〜フロント周りをXLR(MD22)のものと交換。既に部品は入手済み。
■タペット調整。言葉だけ知ってるけど、果たして、何をどうやるのか全く分かっていない(笑)
■後輪のチューブは、フロントのタイヤ交換のときにでも(これも時期が迫っている)、交換する予定。やっぱり、ちょっと怖いからね。


Mar.17th.2007
___PoN___