百隼繚乱(表)

 いよいよ当日。6時起床のはずが、5時半に自然に目覚めてしまう。慣れない寝袋で寝が浅かったのか、それとも遠足前の子供みたいに興奮してたのか…。
 窓を開けると、ちょうど日の出だった。真横からの朝日を体に受けるなんていつ以来だろう? 上を見上げると、雲一つ無い、快晴。こりゃ、アツイ一日になりそうだ…!

 7時にはあらせさん、ぐっちさん、ふーさんがブサに乗って登場。ガレージ前でみんなで朝食を取って、手早く支度をすると出発した。


【いざ出陣〜】

 霧湖邸からインタチェンジは目と鼻の先。既に10台にもなっていたので、高速は車列に混じって市民のスピードで移動。とは云え、たかだか60キロ弱なので、1時間もしないで道の駅「近江母の郷」に到着した。

 9時半集合のところを8時過ぎに着いたのだ、当然誰もまだ来ていないだろ〜と高をくくっていたのだけれど、もうすでに7〜8台のブサ乗りが来ていた。(早すぎ…(^^;) Hyperbikeの撮影隊も既に到着していて何だか非常に焦る。なにしろ自分で事前の下見ができていなかったので、バイクの配置やら、お弁当スポットやら、この朝の時間で決めてしまおうと思っていたのだ。

 ともあれ、最初にバイクの駐輪位置を決めなくては。道の駅の裏手に非常に広い駐車スペースがあって、幸いまだ車がいない。ここを使わせて貰おう。車椅子マークを避けて、まず自分が1番に駐車。あとの方にはこれに続けて並べて貰うようにした。
 またミニ・ツーリングのルート確認のため斥候隊(霧湖さん・jinさん・あらせさん)の出撃を要請。それと同時に我々スタッフの為のお弁当購入のためにぐっちさんのハヤブサにタンデムシートを装着して米原駅まで行って貰った。

 まだまだ集合時間には間があるってのに、どんどんブサは集まってくる。ポン太さんや夜盗さんには新着者の誘導と駐輪のサポートを、立ブサさんとふーさんにはネーム・プレートの配布をお願いした。振れるだけ仕事を振ってしまい、とりあえず道の駅全体を偵察しに行った。一昨年来たところだが、構成にはほぼ変化がない。以前同様広大な芝生があり、お弁当食べたりするスペースぐらいは十分に確保できそう。駐輪スペースも、60台くらいはいけそうだ。この朝の時点での参加表明は58名。もし足りなかったら…、その時は、その時さ。

 ミーティングでは各々が初対面の人と多く接することになる。でも、せっかくお話ししたりしても、一度聞いただけで名前を覚えるのは大変だ。そこで、参加者には出身地とID(ネット繋がりだと本名はあまり出さないことが多い)書いてもらって、身につけて貰った。

 また他のバイクに比べて特に隼では、オールペンを含めてのスペシャルカスタマイズ車が目立つ。撮影隊から「カスタム度の高い車両」というリクエストもあったせいか、非常に個性的な隼を多く見ることができた。
←オーナーに話を聞く参加者。
カスタム度の高いブサはやはり注目の的。

 やがてそろそろ到着するブサがとぎれ始めたころ、10:30となった。
 確保してある駐車スペースは、60台ほどのハヤブサで両サイドともびっしり埋まり、数台の余裕を残すのみとなっていた。何とか足りたか…。集合写真を撮るため、脚立の上に立ったカメラマンさんの周りに集まる。なにしろ60人の大所帯だ。画角に入りきるのが大変!
 いよいよ撮るぞというところで、やにわに後方が騒がしくなった。聞き慣れた重低音。しかし、これは…。いやな予感(というか確信)に振り向くと、たったいま到着したハヤブサが、、、、、約20台!

 えぇぇぇぇ〜 最初に用意していた駐輪スペースは既に満杯。どこに停めればい〜んだぁ!?と頭がまっ白になる。(リアルで頭をかかえた)
 仕方なくブサ列の奥の方に数台、こっちにも数台。ぜんぶ同じ列に並べて頂きたかったのだが、あとは列を別にせざるを得なかった。
 とりあえず新来の方々にもバイクを置いて貰って、なんとか集合写真に参加して頂くことができた。


クリッコで拡大

 写真を撮った後、挨拶を求められた。
 えっ!? そう、迂闊なことに、主催者としてスピーチを求められることなど全く考えてなかったのだ。もとより人前で話すことなど慣れてない。80人を前に、頭真っ白。なんとか数分しゃべったが、あまり覚えていない(^^;;; しどろもどろだったのは間違いないが。(そのくせ、関西人が多いだから、最後にオチがないといけないんだろうか??などと余計なことを考えてたりしたんだよね。オチなんてつけなかったケドw)

 次いでHyperbike誌の担当者からも撮影に関しての簡単なブリーフィングがあり、解散して数グループに分かれて写真撮影が開始された。

 

 そもそも、企画時は前回の2倍程度の人数(30名くらい)を想定していたのだが、フタを開けてみれば、すごい台数が集まってしまった。これは前回はサイトの告知だけで人を集めたのに対し、mixiを用いた結果だろう。当該時において隼コミュの参加者が1600人強。この人数にいっぺんに告知することができるmixiの、コミュニケーション・ツールとしてのパワーを思い知った。
 一方で、予想外に大人数になったため「みんなで木陰でお弁当を食べよう!」というメルヘンな計画は実行不能となり、また安全面を考慮してミニ・ツーリングも中止せざるを得なかった。隼でのパレードは、とても楽しみにしてだけに残念。なんとか智恵を絞って次は実現させたいものだ。

米原駅で買った駅弁「近江牛大入飯」
カレー風味のご飯の上に近江牛がたっぷり。旨い!

 トラブル発生!の一幕。
 大阪から来た隼のリアタイアにトラブル発生。パンクだ! ところが深刻さは全くなく、オーナーも、周りの人も笑ってお祭り騒ぎにしている。そのうちどこからかメンテナンススタンドが出てきて、パンク修理キットが出てきて、アレヨアレヨと云う間に直してしまった。すごい…!

 すごく遠くからやってきてくれたブサ乗りも居た。
 西南は香川から亮太さん、岡山からオヤジ・ファルコさん、東は群馬からだわだわさん。心配していた関東からの参加者も、我々を含めて20名ほどいたようだ。(さすがブサ乗りw)
 しかし何と云っても今回一番すごいのは、すーじーさん。なんと北海道からの参加! 土曜の昼、仕事上がりで隼に跨り、函館から津軽海峡を渡って青森へ。そのまま日本海側をひたすら走り抜けて…。片道1400キロ以上!
 なお、彼は集合写真を撮るとすぐに再びブサに跨り北へ帰って行った。なんでも、翌月曜日は9時から仕事なんだとか。…あっぱれ。(そして、往復2923kmを走りきり、少し遅れたもののちゃんと仕事に出た模様。すごすぎる。新たな伝説が、ここにまた一つ…

 この後も帰り際までブサはやってきて、最後の方は把握しきれていないけれど、ネーム・プレートの通しナンバーは92番まで配った。スタッフは番号無しのプレートで12名。その他、遅くいらしてプレートを配れなかった方が2名+@。合計でハヤブサが106台以上!!
 また、他車種で来てくれた方が最低9名はいたので、いや、もう本当に予想外に大勢が集まってくれたのだった。


 さて「ブサ乗り同志の交流を図る」ことを名目に(そして更新の滞ったサイトのネタにすることを真の目的にw)このミーティングを企画したのけど、呼びかけに応じて北は北海道から、西は岡山、あるいは四国まで、本当に日本全国からブサ乗りが集まってくれて、すごく、すごく嬉しかった。参加してくれたブサ乗りのみなさん、本当にありがとう!
 大勢すぎて全体が溶け合うような交流はできなかったけれど、同一方面のブサ乗り同志が途中で待ち合わせてやって来たり、一緒に帰ったりして、ローカルな結びつきが深まったみたいだし、また個人的にも、僕は大勢のブサ乗りと知り合うことができた。これは本当に嬉しいし、今後もネットで、そしてもちろんブサに乗って、繋がっていけたらと思う。
 そして今回のミーティングに華を添えて下さったHyperbike誌の編集部の方々、遅い時間まで撮影して下さってありがとうございました。(先にずらかっちゃってすみませんでした(^^;) 発刊を楽しみにしています。絶対買います!(^^)

 お終いに。スタッフとして手伝ってくれた関東・東海のブサ乗りたち(霧湖さん・jinさん・ポン太さん・ぐっちさん・立ブサさん・夜盗さん・あらせさん・安吉さん・マカロニさん・ふーさん)にこの場を借りて心からの感謝とお礼を伝えたい。今回の主催は僕個人じゃなくて、「関東・尾張変態ブサ乗り連合」。本当にみんなでやんなきゃ無理だったよ。ありがとう!




May.7th.2008
___PoN___

リンク
・大阪の08白ブサ&B-king乗り、ν丁稚さんのムービー(9'00")

・大阪の06青銀ブサ乗り、daiganさんのムービー(2'46")

#他にもムービー作られた方がいらしたら、リンク張らせて下さい!