タクロウから送られてきたFAXを受け、編集部は大騒ぎになった。FAXは発信元がウズラヤマビョウインコウシュウデンワ、文末にタクロウの署名がある。そしてカルテの内容はどうやらカルテの写しらしい。これは…?まさかタクロウは皇太子の病状をつかんだのか…!?
  しかし何か変だった。この所見は要領を得ないし、病名の記述もない。なによりタクロウからのメッセージが何もないのがおかしい。しばらく論議がつづいたが、やがて編集長の携帯にメール着信のコールが鳴り、疑問はあっさり氷塊した。
  解読された文章の内容は全員を絶句させるのに充分だった。そしてすぐ先ほど以上の大騒ぎとなった。ただちにAシフト(編集部にはA、B2つのシフトがある)の人間にも召集がかけられ、緊急の編集会議が行われた。そして今号ではその秘密を明らかにすることはせずに予告を出すにとどめ、Xデイに事実が明らかになるその時に臨時増刊号を発行することが決定された。取材は開始された。

*         *         *


  問題のその日。皇太子は2カ月振りにその姿を現し、記者会見を行った。突然の記者会見にマスコミも驚いたが、その会見により明らかにされた事実は世界中を驚愕の渦にたたきこんだ。同日、各マスコミが対応に追われるなか週刊マッドは臨時増刊号を発行、通常の価格の2.5倍を設定したにも関わらず、2時間で54万部を売るという前代未聞の売れ行きを記録した。



  九尾の狐、第7の尻尾(tale/tail)です。
  暗号を解くと、最後にある場所(?)の名前が現れますので、その名前を
  http://www.ne.jp/asahi/pon/specter/***.html
  の***(3文字とは限りません)の箇所に当てはめてジャンプして下さい。
  ご健闘をお祈りします。

  ヒント:解読されるべき文章はFAXの文章の方です。
      電話の内容は解読の為のキーになります。
      ことえり、というのは暗号の種類を表しているだけですので
      キーにはなっていません。