The 3rd Tale

 

 ジェット団は強敵だ。
 練馬区立光が丘第四小学校解放連合総長、4年3組吉田高子 -通称『4解連のヨタカ』- は悩んでいた。これが解ければ戦局は大きく動くに違いない。しかしこのコード(暗号)を破るのは困難なことに思われた。 なにしろ解法のサンプルが何もないのだ。だがやらねばならなかった。ここが勝負の分かれ目なのだ…
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 悪逆非道な6年生グループ『ジェット団』は今や四小を完全に支配下に置いている。彼らはその腕力と組織力で彼らに刃向かうグループを次々と倒し、もはや今では表だって彼らに逆らう者はいなくなっていた。あれだけ恐れられていた生徒会すらジェット団には歯が立たず、解散させられる瀬戸際まで追い込まれた結果今ではジェット団の傀儡に成り下がっている。しかも恐ろしいことにこのグループの存在は職員室には全く知られていなかった。四小は専制政治の影に包まれており、教室からは笑いが失われていた。
 しかしながらそんな絶望的な状況の中で抵抗を試みるものもあった。初めは数人が水面下ではかない抵抗をしているだけであったが、いつしか彼らは連携し始めた。抵抗者は一般生徒たちの有形無形の援助をうけてレジスタンス活動を展開し、やがて練馬区立光が丘第四小学校解放連合 -『四解連』- が秘密裏に結成された。ジェット団は四解連の存在を知ると、その総力をあげて彼らを叩き潰しにかかったが、総長の高子は先を読むことにたけ、いつもジェット団の裏をかいて尻尾をつかませなかった。

 問題の日曜日…。
 6年生が四谷大塚の御三家有名私立中模試で不在の中、四解連一同は彼らの根城である大規模災害時用物資集積所で秘密会議を行っていた。昼過ぎに、3年1組下田康夫 -通称『三下のヤス』- が駄菓子屋『かじやま』のゲーム機のウラに貼ってあった、ジェット団のマークのついた暗号を発見したのである! 知らせを受けた高子はすぐさま暗号のコピーをとって紙片を元の所に戻すよう指示すると、全員に集合をかけたのだった。

 問題の暗号はこれである。
 高子は皆にコピーを渡すと、いつもの通り乾パンをぽりぽりやりながら皆に状況を説明した。 まずこのコードはジェット団のものであると思われること、紙片の発見場所は彼らが日常的に使用している連絡所だと考えられること、また我々が紙片を発見したことは幸運なことにテキに知られていないであろうこと、従ってこのコードの解読法を見つければ以後のジェット団の行動は我々にバレバレになること!などである。
 皆は俄然やる気を出し、頭を搾ってこのコードの解読に挑戦しはじめた。しかしじきにウラの児童館の5時45分のチャイムが鳴ったので、高子はひとまず散会を命じた。

 その夜、風呂上がりのバスローブ姿のまま、高子は本格的にこの暗号に取り組み始めた…。


ここからが問題です。コードを解き、その法則を見いだして下さい。そしてその法則に従って「Ж∩√+」を変換して、
http://www.ne.jp/asahi/pon/specter/---.html
の---の部分に置き換えたURLにジャンプして下さい。ただし---の部分は3文字とは限りません。