『ナミイと唄えば』
ナミイこと新城浪、85歳。9歳で那覇のお座敷に身売りされて以来、彼女の人生はずっと歌と三線と共にある。鍛え抜かれたレパートリーは、島唄だけにはとどまらず、童謡、軍歌、歌謡曲まで、“人間ジュークボックス”と呼ばれるほど。 彼女の願いは唄って遊んで人を喜ばせながら、ヒャクハタチまで生きること。そんなナミイが三線片手に旅に出た!
お座敷時代の旧友と再会しては歌い、与那国クブラバリで、命を落とした女たちのために歌う。50年ぶりの台湾ではハンセン病療養所の人たちとの歌遊び…。ひとたびナミイと唄ってみれば、誰もがその歌三線の世界に引き込まれていく。さあさ、あなたもご一緒にナミイの歌と旅の物語。はじまりはじまり〜!

           予告編

スタッフ】
監督 本橋成一
企画・原作 姜信子
制作 纐纈あや
構成・編集 村本勝
撮影 一之瀬正史
VE 奥井義哉
録音 弦巻裕
スチール 明石雄介
【後援】石垣市教育委員会
【支援】文化庁
【配給】サスナフィルム
 
工藤充(記録映画製作者)
石垣島、サイパン、台湾、沖縄と聞いただけで、82歳の僕は気が重くなる。のに、あのナミイの歌声を何と説明しようか。あの明るさ!
石丸謙二郎(俳優)
さぁ、大変だ。ナミイおばあに会いに行かなくちゃ。今すぐ石垣島に行きたくなった。こんなドキュメント映画観たことないぞ!こりゃあ、あとから効いてくるな。
藤木勇人(うちな〜噺家)
ナミィおばぁは20世紀が育んだ21世紀最大の、横井さん小野田さん並の発見だ!!彼女の唄・三線の証言に合わせ踊れば、誰もが泣き笑いしながら強く生きぬく力を授かる。
57歳 男性(塾主催)
この世に生まれて時を積み重ねる醍醐味のようなものを感じました。子どもたちにナミイの“生きているってことの愉しさ”を実感して欲しいし、疲れている大人たちは、目からウロコで日々の元気を取り戻して欲しいと思います。愚痴らない日々と人生のために!
阿奈井文彦(作家)
これは途方もないロードムービィ、ケタはずれのミュージカル映画だ!
久田恵(作家)
「ナミイと唄えば」は、見終わった直後より、後からジワジワとくる映画でした。なにやら「遊ぼう、遊ぼう」とどこからか、ナミイの声が聞こえてきちゃう、のです。そして、「そうだ、遊ぼう」と答えている自分がいる、そんな感じです。  
中川敬 (ミュージシャン)
ナミイおばあ歌う<アリラン>は、天空へ放たれた全人類解放歌。「うた」を歌えない「アーティスト」どもは、ナミイおばあの唄を聞いて、いちから出直して来なさい(或は引退せよ)。さあ、俺も<桑港のチャイナタウン>、練習しよ。
玉川福太郎(浪曲師)
一気に見ました。ナミイおばあの生き様、考えには、笑いもあり、自分も見習いたいなア。弟子の美穂子も良くやったな。
羽田澄子(記録映画作家)
なんとも変な映画。いや不思議な世界に入りこむ映画。そこには沖縄の底辺で生き抜き、生きるすべてを歌に注ぎこむ、ナミイおばあの世界がある。
小室等(ミュージシャン)
あなたの指先の水牛の角が誘うワイルドな三線の音、魂の奥底からやってくる歌声。ナミイ、あなたの底抜けに明るい悲しみ。
石井好子(歌手)
ナミイさんの一日は三線を弾いて歌う事から始まり「今夜も歌って遊ぼう」と云って仕事に出かけるのです。そのすばらしい人生はナミイさんが一人で 勝ちとりました。
36歳 女性
友人や観客にはもちろん、岩や、ほこらや碑にも、唄いかけるナミイ=浪に出会えてよかったです。
歌がうつりました!
大熊ワタル(ミュージシャン)
辛苦の底で刻まれた記憶が無私の喜びへ結晶化した。ウタの神さまは、どんな立派なお師匠方よりも、ナミィおばあの味方だ。すべての音楽好き必見の贈り物!
32歳 女性
私も踊っている者ですが、「ひとりひとりの神様を喜ばせるために」ということば、そのとおりだなと思いました。
鎌田慧(ルポライター)
見終わると、全身が三線のゆるやかな音色に満たされているのが分かる。くよくよしないで元気でいこう、と前向きな気持ちになっている。
ピーター・バラカン
(ブロードキャスター)
なまの歌というものが、我々の生活の中でどのように機能しうるか、この映画はとても素朴に提案しています。老後の力になるのは音楽でしょう。
30代 女性
いつでも自分と、自分のおかれた環境をうけいれて、自然体で、それでいていつも楽しく「遊んで」…強い!そして美しい!と思いました。それから、石垣、沖縄、サイパン、台湾、東京…考え方も行動も広い!蕾前の私より、よっぽどグローバル。うーん花盛り。
国本武春(浪曲師)
歳を重ねるって素敵だ。歌を愛するって事も素敵だ。だからナミイおばあは物凄く素敵だ。そんなおばあと出会えるこの映画も素敵だ。
内山節(哲学者)
人間の身体の奥には、文章でも映像でも描き出せないものがあることを知った。それこそが、その人を成り立たせている何か、である。映画はたくみな構成によって、ナミイをギリギリまで描き出す。九歳で遊郭に売られ、三線と共に生きた人生。唄。ナミイを包む沖縄、八重山の海。その海とつながった石垣の神。
ナミイは過去と未来をいまの時間のなかにもっているから、過去は過去ではなく、未来は未来ではない。
すべてが「おのずから」のいまの出来事。ナミイがみている「おのずから」とは何なのか。そこにナミイはいて、だから描き出された映像の奥にナミイはいた。映画をみている私の心は、ナミイのその部分に辿りつけるのか。そう思うと、なぜか悲しさが溢れてくる。あまりにも晴れ晴れとした悲しさ。人は深部にこんなものをもっていたのか。そう感じたとき、『ナミイと唄えば』の力を知った。