入院治療計画書(A)
<病名・症状>
喘息:気道の過敏や炎症により引き起こされる病気です。
喘息で危険なことは、たとえ入院中であっても、病状が急速に悪くなることです。5-10分くらいで大発作に移行することもあります。大発作になれば生命に危険なこともあります。また、喘息は気道が細くなってますので痰がつまりやすいことと、肺炎を併発しやすいという事があります。気胸という病気にもなることがあります(このときには通常、急に胸が痛くなります)
具合の悪くなった時には早めに、職員に教えてください。
痰を出しやすくするために、水分を多めにとった方が良いと考えられます。
重症の喘息発作の場合には、副腎皮質ホルモン剤の大量・長期投与や(短期の通常投与は発作時に普通に用います)、交感神経刺激剤の注射などをすることがありますが、この薬は、喘息には効果的ですが、副作用も強い薬です。できれば使用したくありませんが、やむを得ない場合は使用します。
副腎皮質ホルモン剤の副作用:胃潰瘍、感染症に弱くなるをはじめとして、多数の副作用があります。詳細は薬剤の本や別紙をご覧いただくことになります。
交感神経刺激剤のの副作用:一番の副作用は心臓に対するものです(不整脈、狭心症、心筋梗塞などを誘発し、時に、急死の危険さえあります)。
<検査>
採血・レントゲン検査
必要により痰の検査など
<治療計画>
点滴治療・薬物療法
必要により酸素吸入(安易な酸素吸入は病態を悪化させることがあります)
<手術予定>
現在のところありません
<推定される入院期間>
今のところ2週間程度を考えていますが、治療の反応によって変わります。
<その他>
合併症(余病)などについての説明は、補足v1.1に書いてあります。一通りご覧いただいた後、入院治療計画書(病院書式)にサインしてください。