水痘(水ぼうそう)と予防接種
やわらかく・水をもった赤い発疹〜水疱で始まります。かゆみがあるのが特徴。顔→躯幹→手足の順に出ることが多く、口の中や髪の毛の中にも発疹が出来ます。発疹は、丘疹→水疱→膿疹→痂皮と変化しますが、最盛期には四種類が混在。発疹は3日ほどでピークになり、その後、乾いて黒いかさぶたになります。治るまで約1週間必要。
■治療
アシクロビル(代表的商品名「ゾビラックス」)などの、ウイルスを「殺す」薬を使います。早期に使うほど効果があり、通常3〜4日ぐらいで治ります。
■解熱剤の中でも最も安全と言われているのはアセトアミノフェン
■入浴:熱がなければかまいません。とくに夏場は“とびひ”になりやすいので、シャワーなどを使って皮膚を清潔にしておいて下さい。
■こんなときはもう一度診察を
1 発疹が赤くはれて化膿したとき。(抗菌剤を考慮)
2 ぼんやり、ぐったり、元気がないとき。(入院を考慮)
3 四日以上熱が続くとき。(入院を考慮)
■保育園・学校
発疹の全てが“かさぶた”(痂皮)になるまで出席停止(約1週間)。
■ワクチン接種の注意
1 水ぼうそうワクチンは少々有効率が低く、20〜30%の方は接種を受けても水痘になります(症状は軽いことが多い)。
2 【全てのワクチンに共通】予防接種の副作用として、ごくまれに、注射の直後に急に具合の悪くなることもあります(アナフィラキシー・ショック)。15分〜30分は、医院の中で休んでいて下さい。(その場で適切な処置をすれば、最悪の事態はさけられます。)
3 当日は激しい運動は避けてください。入浴はかまいません。
4 注射したところが赤くなったり、はれたりすることはほとんどありません。
5 健康な小児や成人では、ほとんど副作用はありません。
6 病気などで抵抗力の落ちている小児では、接種後14〜30日で、軽い水ぼうそうの症状がでることがあります。
7 弱毒化生ワクチンです。他の予防接種は四週間以上あけてください
■緊急予防接種の有効性は「ある」と言われています。