風疹(三日ばしか)と予防接種
風疹(ふうしん)は、子どもにとってはあまり重い病気ではありませんが、妊娠初期の女性がかかると、胎児に異常が出る可能性があります。
■風疹とワクチンについて
風疹(ふうしん)は、子どもにとってはおおむね軽い感染症です。
約2〜3週間の潜伏期のあと、軽い風邪のような症状とともに、顔や体中に発疹(ほっしん、赤いブツブツ)があらわれます。後ろ頭や首、脇の下、鼠径部(足の付け根)などのリンパ節がはれるのも特徴です。しかし、小さい子ではあまり熱もでず、けろっとしていることがほとんどです。
血小板減少性紫斑病という血液の病気が、患者3,000人に一人、脳炎が6,000人に一人おきると言われています。
最も問題なのは、妊娠初期の女性がかかった時で、心臓、目、耳などの異常をもった赤ちゃんが生まれる可能性が少なくありません(先天性風疹症候群)。風疹には特効薬はありません。
■接種上の注意
1 【全てのワクチンに共通】予防接種の副作用として、ごくまれに、注射の直後に急に具合の悪くなることもあります(アナフィラキシー・ショック)。15分〜30分は、医院の中で休んでいて下さい。(その場で適切な処置をすれば、最悪の事態はさけられます。)
2 当日は激しい運動は避けてください。入浴はかまいません。
3 注射したところが赤くなったり、はれたりすることはほとんどありません。
4 1週間ほどして、ごくまれに熱をだすことがあります。
5 成人女性の予防接種では、1週間後に関節痛がでやすいです。また、注射のあと2か月は妊娠しないようにしてください(接種後の避妊)。
6 風疹ワクチンは、弱毒化してある生ワクチンです。ほかの予防接種は、4週間以上たってから受けてください。
■緊急予防接種の有効性は「有効性なし」と言われています。