喘息のピークフローメーター

 

■ピークフローメーターは長期にわたり喘息を管理する道具

ピークフロー値は呼吸困難がどれ位かの指標。予測値は年齢と身長から計算

 予測値100=      80=      50=      

【目安】安定期100%〜80要注意80%〜50発作時50%以下

 

■ピークフロー値は、咳やゼーゼーといった喘息の症状が出る前に下がる

ピークフロー値が低下したら早めに対策。正常な日内変動は15%以内。

 

■発作のない時から測定・自分の安定した最高値を見つける

1日2回(出来れば朝夕)、2週間ピークフロー値を測定して下さい。

1回に23回ピークフロー値を測定して、一番高い数字を記録します。

安定した自己最高値*を知っておきましょう。安定した最高値=    

*まぐれで出た高い数字は「安定した自己最高値」ではありません

 

                喘息の長期管理の目安:「信号機の青、黄、赤」のような考え方

<安定期(青色ゾーン)> 予測値または自己ベストの80%から100

目標値。コントロール良好。三ヶ月間安定していれば、吸入薬の減量を考慮。

 

<要注意(黄色ゾーン)> 50%〜80

喘息が悪化していますので要注意。一時的に喘息の薬を増やすことがあります。

(対応例1)ステロイド吸入薬*の吸入回数を1回につき1吸入増やす

 *キュバール、フルタイド、パルミコート

(対応例2)ホクナリンテープなどを使用

 

<発作時(赤色ゾーン)> 50%以下

喘息のコントロールが悪くなっています。医療機関を受診して下さい。

50%以上になるよう、吸入量や内服量の増量や貼付剤を使用を検討します。

 

※おどかす訳ではありませんが、長期管理とは別に、運動やアレルギー物質との接触などが引き金となり、喘息は5分くらいで急に悪化することがあります。

急激な悪化にはサルタノール吸入などで対応します。