糖尿病にご注意を
糖尿病、または糖尿病が疑われる人は日本に約1600万人いるという報告が出ました。成人のほぼ6人に1人にあたります。
現代社会で糖尿病が増える原因は「なりやすく、治しにくい」だそうです。
車が普及し、欧米型の食生活が広がった現代社会で、ごく平均的な生活をしていても糖尿病になると言われています。
つまり、暴飲暴食をしているわけではないのに、ごくわずかなカロリー(栄養)の過剰、ほんの少しの運動不足が、糖尿病になりやすい体質の人には、糖尿病への引き金になってしまうそうです。一昔前の「ぜいたく病」的な病気ではないことを理解しましょう。
また、この病気のもうひとつの特徴は「痛くない」ことです。狭心症や痛風など激しい痛みを伴う病気は、発作を起こしたら周囲も気遣ってくれます。
しかし、検査をしなければわからない糖尿病は、本人もごく普通の顔色で生活していますので、たいした病気ではないと軽視されがちです。ところが、実際には糖尿病は非常に怖い病気です。病状が進行すると、腎機能の低下、糖尿病性網膜症、手足の神経障害など深刻な合併症が現れ、脳血管と心臓の疾患で死亡する危険も高まります。糖尿病にはご注意下さい。
糖尿病における血糖値コントロールの評価(平成16年糖尿病学会の基準)
空腹時血糖 食後2時間血糖 HbA1c (グリコヘモグロビン) *
優 110未満 140未満 5.8未満
良 110-129 140-179 5.8-6.4
不十分 130-159 180-219 6.5-6.9
不良 130-159 180-219 7.0-7.9
不可 160以上 220以上 8.0以上
【*HbA1c (グリコヘモグロビン)とは】
三ヶ月間の血糖値の平均値に関係して変化する検査項目です。検査当日の食事には無関係と言われています。
一般的な注意
食事 脂肪を控え、多様な食材でバランス良く。腹八分目に。
歩行 1日20分以上の歩行(男性9200歩、女性8300歩)
体重 適正体重を維持する
血圧・コレステロールは、糖尿病の無い方よりも厳しく管理、禁煙指導。