頭痛

 

【危険な頭痛】 脳外科のある専門病院での診療が必要

 

1)クモ膜下出血 急に今まで経験したことがない頭痛が起こる

 

2)脳腫瘍 早朝頭痛が特徴

 

3)脳卒中 頭痛の起こる事は少ない(無いわけではない)

 

 

【内科的な頭痛】

 

4)緊張型頭痛 (人口の2030%。一番多い頭痛)

肩から首の僧帽筋の緊張(肩こり・ストレスなど)で起こる頭痛

運動(軽体操)で楽になることが多い ←片頭痛との違う点

インドメタシン反応性症候群:鎮痛剤のインドメタシンが良く効く

 

5)片頭痛 (人口の68%。高血圧や糖尿病より多いと言われている)

4時間〜3日の持続。拍動性(ズキンズキン)、9割が片側性

【特徴】a動作で悪化b一側性c悪心・嘔吐d光や音に過敏

三叉神経領域の痛みが出る。予兆(眼がチカチカする)のある場合がある

 

          肩こりやストレスが引き金になるので緊張型と間違えやすい

          非拍動性・両側性のものもある ※4)緊張型頭痛との合併もある

【治療】

  予兆(血管収縮期) エルゴタミン製剤、鎮痛剤、制吐剤

  頭痛(血管拡張期)トリプタン系薬剤

 

6)薬剤誘発性頭痛

鎮痛剤などの薬を三カ月以上飲んだ場合に起こる頭痛。

頻度:一ヶ月に15日以上の頭痛が起こる。

原因の薬を中止すると一ヶ月以内に治る。

 

7)群発頭痛

 一定の間隔(12ヶ月毎)に、同じ時刻に、12時間の頭痛が起こる

【大事な症状】 流涙、結膜充血、鼻漏

【似た症状の病気】 副鼻腔炎緑内障

【治療】 トリプタン系薬剤など

 

8)その他の頭痛

 三叉神経痛大後頭神経痛副鼻腔炎(耳鼻科)、緑内障(眼科)

 

 

【検査】

頭痛の方は、一度は、画像診断(CTまたはMRI検査)採血をすべき

 

平成164月東京医大八王子医療センター病診連携学術講演会より