頭痛
【危険な頭痛】 脳外科のある専門病院での診療が必要
1)クモ膜下出血 急に今まで経験したことがない頭痛が起こる
2)脳腫瘍 早朝頭痛が特徴
3)脳卒中 頭痛の起こる事は少ない(無いわけではない)
【内科的な頭痛】
4)緊張型頭痛 (人口の20〜30%。一番多い頭痛)
肩から首の僧帽筋の緊張(肩こり・ストレスなど)で起こる頭痛
運動(軽体操)で楽になることが多い ←片頭痛との違う点
インドメタシン反応性症候群:鎮痛剤のインドメタシンが良く効く
5)片頭痛 (人口の6〜8%。高血圧や糖尿病より多いと言われている)
4時間〜3日の持続。拍動性(ズキンズキン)、9割が片側性
【特徴】a)動作で悪化、b)一側性、c)悪心・嘔吐、d)光や音に過敏
三叉神経領域の痛みが出る。予兆(眼がチカチカする)のある場合がある
※ 肩こりやストレスが引き金になるので緊張型と間違えやすい
※ 非拍動性・両側性のものもある ※4)緊張型頭痛との合併もある
【治療】
予兆(血管収縮期) エルゴタミン製剤、鎮痛剤、制吐剤
頭痛(血管拡張期)トリプタン系薬剤
6)薬剤誘発性頭痛
鎮痛剤などの薬を三カ月以上飲んだ場合に起こる頭痛。
頻度:一ヶ月に15日以上の頭痛が起こる。
原因の薬を中止すると一ヶ月以内に治る。
7)群発頭痛
一定の間隔(1〜2ヶ月毎)に、同じ時刻に、1〜2時間の頭痛が起こる
【大事な症状】 流涙、結膜充血、鼻漏
【似た症状の病気】 副鼻腔炎、緑内障
【治療】 トリプタン系薬剤など
8)その他の頭痛
三叉神経痛、大後頭神経痛、副鼻腔炎(耳鼻科)、緑内障(眼科)
【検査】
頭痛の方は、一度は、画像診断(CTまたはMRI検査)と採血をすべき
平成16年4月東京医大八王子医療センター病診連携学術講演会より