降圧剤の説明

 

高血圧の治療に使われる各種の降圧剤の説明(副作用は特異的なものを記載)

 

 

@降圧利尿剤            

フルイトラン2 (半錠でも使います)

ナトリックス1

 

 歴史が長く、大規模研究での効果も認められている薬

 過剰に摂取した塩分(ナトリウム)を体外に出す

 ●特異的な副作用:日光過敏症、低カリウム血症など

 

 

Aカルシウム拮抗薬    

ノルバスク*.5、5(脈拍不変or↑)

ヘルベッサーR*100200(脈拍↓)

ニバジール24(脳血管拡張作用高い)

アダラートCR10,20,40 L10,20

 

血管拡張により血圧降下。心臓の血管(冠動脈)や脳血管を広げ循環改善

 *印:グレープフルーツとの相互作用が無いので安心

 ●特異的な副作用:ほてり、頭痛(血管拡張による)

 

 

Bアンギオテンシン変換酵素阻害薬     

レニベース2.55

 

 昇圧系のレニン・アンギオテンシン系に作用。高い臓器保護作用(心筋、腎)

 ●特異的な副作用:から咳(論文では10%〜最高30%)

 

 

CアンギオテンシンII受容体拮抗薬 

ニューロタン2550

ブロプレス248

 

 アンギオテンシン変換酵素阻害薬の改良型と言える薬剤。から咳が少ない

 Bとは原則として併用しない(現在、研究中のようです)

 ●特異的な副作用:腎機能障害や肝機能障害では減量する

 

 

D交感神経β遮断薬    

メインテート2.55

テノーミン2550

 

 交感神経の緊張を取る。若年〜中年の高血圧に使用されることが多い

 ●特異的な副作用:脈拍↓(徐脈)、喘息の誘発、褐色細胞腫を悪化

 

 

E交感神経α遮断薬    

カルデナリン12

 

交感神経の緊張を取る。前立腺肥大の症状も改善。

早朝高血圧には夕服用

 ●特異的な副作用:起立性低血圧が多いと言われている