医院での血圧と家庭での血圧には、しばしば差があります。
1 白衣高血圧 :家庭血圧より医院での血圧が高い
2 逆白衣高血圧 :医院の血圧より朝の家庭血圧が高い
逆白衣高血圧は早朝高血圧とも言います。
※早朝高血圧の方は心臓発作や脳卒中の危険が高くなるという報告があります
【家庭血圧測定条件設定の指針(抜粋)】(日本高血圧学会 平成15年)
1 家庭用血圧計は上腕(肘の上に巻く)血圧計を用いる
2 腕は、利き腕の反対で測る。ただし、左右差のある時は高い方で。
3 血圧測定は朝夕の二回
朝:起床後一時間以内の食前、排尿後、座位で1〜2分安静後、服薬前
夕:就床前、座位で1〜2分安静
4 記録は、全ての測定値を、時刻・脈拍とともに記入する
【家庭血圧の評価】収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)
確実な正常血圧 125未満 かつ 75未満
正常血圧 125未満 かつ 80未満
高血圧 135以上 または 80以上
確実な高血圧* 135以上 または 85以上 【薬必要】
※ 確実な高血圧*とは、降圧剤を開始した方が良いという意味です。これは、昭和61年に開始された 岩手県大迫町の高血圧・循環器疾患に関する長期研究(大迫研究)が根拠になっています。
※ 医院の血圧基準よりもかなり低めでも高血圧と判断します。
【<参考> 医院(医療機関)での血圧判定基準】
収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)
至適血圧 120未満 かつ 80未満
軽症高血圧 140〜159 または 90〜99 【薬考慮】
中等症高血圧 160〜179 または 100〜109 【薬必要】
重症高血圧 180以上 または 110以上 【薬必要】