脳卒中と心臓発作

 

脳卒中(脳血管障害)と心臓発作(虚血性心疾患、不整脈)は突然に起こることが多い病気です。高血圧、糖尿病、高脂血症などの治療により、その危険を少なくすることは出来ますが、完全にゼロにすることは不可能です。

 

【脳卒中・心臓発作は、突然起こる】

脳卒中の「卒中」も、心臓発作の「発作」も、突然起こきて急速に悪化する言葉です。英語では、strokeattack。まさに突然起こることを意味します。

予防には日常の血圧・血糖値・高脂血症などの管理が大切で、過労にも注意してください。また、運が良ければ、前兆や初期症状が出ることがあります。

 

【脳卒中(脳血管障害)の前兆】☆すぐに申告して下さい

                一過性脳虚血発作:一時的に脳の血管がつまり、短時間に元に戻る状態。

これを一過性脳虚血発作と言います。大きな脳卒中の前に起こることがある。

症状は、一時的な ろれつ障害(話せない・話しにくい)、手や足が動かない・手や足がしびれる。意識がなくなる。失禁する(尿や便をもらす)など。

○嘔気のない突然の嘔吐。激しい頭痛:くも膜下出血を起こしている危険。

 

【心臓発作の前兆】☆すぐに申告して下さい

                虚血性心疾患

胸の中央から顎にかけての重苦しい圧迫感、しめつけ感、強い胸焼け感などが、35分位続きます。それが狭心症の代表的な痛みです。時に、胃がおかしいと感じる場合や背中の痛みとして感じることもあります。

                不整脈

脈がとぶのが目立つ(健常者でも不整脈は出ます)。運動中に動悸が激しい。

○むくみ(足、顔) 心不全などの可能性があります。

 

【前兆が出ていないときでも出来る薬物以外の一般的な注意】

塩分を控える(食塩で一日10グラム以下) みそ汁一杯の塩分は2グラム

無理な運動をしない。疲れをためず、風邪などで調子の悪い時は休む・寝る。

脂肪分は少な目にする(一日の脂質は40グラム以下)。

アルコールは一日日本酒換算で12合まで。週に二日の休肝日。

タバコの習慣のある方は禁煙。