【インフルエンザの典型的症状(厚生労働省、平成15年より一部引用)】
1)突然の発症、2)38度を越える発熱、3)上気道症状(鼻・のど・せき)、
4)全身症状(a 全身倦怠感(だるさ)、b 頭痛、c 関節痛、d 筋肉痛)
平成17年は、熱が高くなくてもインフルエンザと診断された方がありました。
【潜伏期間(ウイルスと接触してから発病まで)】 1日〜2日
【主症状】発熱、鼻・のど・せき、の他、胃腸症状(下痢や腹痛)があります
【診断キットがインフルエンザを正しく診断する率は、約50〜80%】
特に発症12時間以内の感度は50%台(陰性に出やすい)
【インフルエンザ診断キットが推奨される場合】
1) 流行の初期、 2) 症状が非定形(典型的でない)
3) ワクチンを受けた方にインフルエンザ様症状が出た時 など
【白血球数(採血2cc、2分)もインフルエンザ診断の参考になります】
インフルエンザ 細菌性 マイコプラズマ
白血球数 正常〜減少 増加 正常〜10000程度
【インフルエンザらしいが診断キット陰性の場合】
1) 症状から抗インフルエンザ薬を2日または3日処方する
2) インフルエンザ薬は使用せず、症状に対しての治療をする
【治療1】 インフルエンザは普通の風邪とは違い”全身に波及”します
治療の基本は、薬より、 安静(睡眠・休養)・保温・栄養 が大切です。
インフルエンザの疑いがあるときには無理をしてはいけません。
【治療2】 発症後48時間以内は抗インフルエンザ薬の治療が可能です
抗インフルエンザ薬は良い薬ですが、効果不十分〜無効の場合もあります。
B型インフルエンザの方が熱が長引きやすく、薬剤の効果も悪いようです。
【抗インフルエンザ薬の治療が開始された方へ】 安静が大切です
特に初めの二日間が大切です。治療を始めても容態が急に悪くなる場合には、必ず医療機関を受診して下さい(肺炎・脳症などの余病の可能性もあります)。
他の人にうつす時期は、解熱後まる二日程度。安静と人にうつさないため
解熱後48時間は自宅安静が必要(学校は平熱に戻っても二日間は登校停止)。