インフルエンザワクチンの有効性と安全性
インフルエンザワクチン(予防接種)接種を10月15日から開始予定です。
最近のインフルエンザワクチンは予防効果が高いと言われています。理由は、
1 国際的なインフルエンザの監視体制(季節が逆になる南半球での流行、アジア大陸での監視など)の情報をもとにして、日本で流行しそうなインフルエンザウイルスを予測した上でワクチンは作られています。本年度は昨年とワクチンの内容が変更になっています。(流行の予測)
2 複数のインフルエンザ株が1本のワクチンに入っています。本年は2種類のA型インフルエンザと1種類のB型インフルエンザに対応するワクチンになっています。(三つのインフルエンザ株に対応)
有効性については、
1 若年者では流行期のインフルエンザとワクチン株の予想が良好な場合には79%以上の有効性があったと報告されています。
(堀 賢ほか:インフルエンザ感染症についての注意点)
2 高齢者での予防効果は20%台との報告もありますが、重症な合併症の発
生を減少させ、入院率、致死率を有意に低下させると報告されています。
(Arden,N.H.ほか、海外文献)
ただし、インフルエンザワクチンによる予防効果は絶対(100%)ではありません。また、冬季に流行する発熱疾患はインフルエンザだけではありません。さらに、予防接種をすることによって軽い風邪症状などの副反応(副作用)の出る方もあります。このような不利な条件があるものの、インフルエンザワクチンを接種しておくことは有意義であるというのが医学界の一般的な考えになっています。また、インフルエンザの症状は新型肺炎SARSと似ているため、予防可能なインフルエンザはワクチンで予防していこうという動きもあります。
接種回数は、 65歳以上の方 1回:市からの補助が出ます
13歳以上64歳未満の方 2回または1回
13歳未満の方 2回
(メーカー添付文章より)
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