糖尿病・高脂血症の管理基準

 

(参考文献)The Experiment and Therapy 637, p176,1995

Nikkei Medical 20035月号 p36-39

 

糖尿病・高脂血症の治療では定期的な採血をしていきますが、採血結果の評価の一例をご紹介いたします。腎臓病や心臓病などの合併症(予病)の有無で患者さん一人一人で治療目標は異なりますので、目安としてご覧ください。

 

糖尿病における血糖値コントロールの評価(糖尿病対策推進会議)

   空腹時血糖 食後2時間血糖 HbA1c (グリコヘモグロビン)*

優  110未満  140未満    6.0未満       

良  110-119  140-169    6.0-6.4     

可  120-129  170-199    6.5-6.9     

不良 130-149  200-249    7.0-7.9     

超不良150以上  250以上    8.0以上

 

*HbA1c (グリコヘモグロビン)とは】

三ヶ月間の血糖値の平均値に関係して変化する検査項目です。検査当日の食事には無関係と言われています。  

 

糖尿病合併症を進行させないため、血糖、血圧、コレステロールも管理

 血糖値 HbA1c6.5%未満             

 血圧 130/80mgHg未満

 総コレステロール 200mg/dl未満 

 LDLコレステロール120mg/dl未満

 禁煙(喫煙習慣のある方)

 

 

 

高脂血症(コレステロール・中性脂肪)におけるコントロール評価

        コレステロール  中性脂肪

良好       220以下    150以下 

許容範囲     221-260    151-300

治療の強化が必要 261-300    301-450

危険       301以上    451以上