高脂血症
高脂血症(コレステロール、中性脂肪)の目安
コレステロール 中性脂肪 (mg/dl)
心筋梗塞・狭心症の既往 180以下 150以下
良好 220以下 150以下
生活習慣の改善 221-260 151-300
治療が必要 261-300 301-450
危険 301以上 451以上
【高コレステロールでは】コレステロールが多く含まれる食品をひかえめに
卵(卵黄)、バター、肉では脂身やレバー、魚介類ではタラコ、イカなど
「卵を毎日一個ずつ」というのは高コレステロール血症には勧められない
脂肪の質として、魚の脂肪が動物の脂肪より良い
【食物繊維は】コレステロールの排泄を促してくれる
野菜類、こんにゃく、しいたけ、果物(リンゴ、ミカンなど。ただし、果物の食べ過ぎは良くない)、海草類(ワカメなど)は、コレステロールを下げるように働く
【中性脂肪】体質性の因子の他に過食やアルコール過多などにより高値になる食事の総カロリーに気をつけることと、アルコール摂取を注意することが必要
【高コレステロールの薬物療法】
スタチン系薬剤を使用するのが一般的です
リポバス(5、10)
メバロチン(5、10)
リバロ(1)など
重大な副作用に、横紋筋融解症(症状は、筋肉痛、筋力低下、褐色尿。採血検査ではCPKの著増→CPKが軽度上昇した時は注意します!)肝障害。
また、相互作用が問題になる薬*、血糖値を上げる危険**のある薬もあります
副作用監視と治療効果判定のために、3ヶ月程度、毎月採血をします
*リポバス、リピトールなど **リピトール
【高中性脂肪の薬物療法】
当院では、安全性が高いと言われているエパデールをまず使用します
血流改善(抗血栓)作用もありますが、抜歯の時など出血の副作用があります
手術や内視鏡検査・抜歯などを受ける時には、一週間前から休薬してください