入院治療計画書(A)

<病名・症状>

低血糖発作:糖尿病の治療中に血糖が低くなった状態を低血糖(低血糖発作*)と言います。症状から見て入院治療をしたほうがよいと考えましたので収容します。

低血糖発作*の症状は脱力感、動機、冷や汗、意識障害などですが、脱力感、動機、冷や汗は初期の症状ですので、その時に早めに食事をとったり、一旦砂糖を20グラム位摂取すると、大事にいたらずに治ります。食事の食べ過ぎはいけませんが、極度に食事を食べないことも危険です。

低血糖発作の最中に、知らないうちに、肺炎や脳血管障害、心臓病などを起こしていることもありますし、また、腎機能(糖尿病性腎障害)が悪くなったために、糖尿病の薬の代謝が悪くなって薬が効きすぎているという事もありますので、併せて拝見します。

なお糖尿病では、末梢神経炎(手先のしびれや男性ではインポテンツ)、網膜症(目)、腎機能障害が有名ですが、動脈硬化症も早く進みます。動脈硬化症による病気には、脳卒中、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、大動脈瘤、足に行く太い動脈が細くなることによって足が腐っていく病気などがあります。

<検査>

採血・検尿など

<治療計画>

食餌療法(基本です)・薬物療法(血糖降下剤やインスリン注射)

<手術予定>

現在のところありません

<推定される入院期間>

今のところ1週間程度を考えていますが、血糖値の悪い場合やインスリン注射を開始しなくてはならないときには長引きます。

<その他>

一般的な合併症(余病)などについての説明は、補足v1.1に書いてあります。一通りご覧いただいた後、入院治療計画書(病院書式)にサインしてください。