入院治療計画書(A)
<病名・症状>
胆石症・胆嚢炎
胃痙攣のような食後の痛みがあるものを胆石発作、胆石症のあるところに”ばい菌”がついてしまったものを胆嚢炎といいます。胆嚢には通常、ばい菌がいませんので、ばい菌には弱い臓器です。最悪、胆嚢が腐ったり、破裂したりすることがあります。こうなると重症です。そうならないように、胃腸の安静を保って、点滴を抗生物質により治療するのが基本で、急性の時期に手術するのは特殊な場合です。
胆管炎というのは、胆汁が流れる管のことですが、そこにばい菌が入り込んでしまうと、重症化します。胆嚢炎のばい菌が、血液に入り込んでしまうと敗血症という重い病気になります。また、胆石症・胆嚢炎から膵炎を起こすことも知られています。
さらに、総胆管結石という石がひそんでいることもありますので、その点にも注意します。
また、胆管系(胆嚢、胆管、膵臓など)の腫瘍の場合にも、胆石症と同じような症状が出ることがあります。
<検査>
採血・レントゲン検査など
<治療計画>
点滴治療・薬物療法
酸素吸入
<手術予定>
現在のところありませんが、病状により考慮いたします
<推定される入院期間>
今のところ2週間程度を考えていますが、治療の反応によって変わります。
<その他>
合併症(余病)などについての説明は、補足v1.1に書いてあります。一通りご覧いただいた後、入院治療計画書(病院書式)にサインしてください。