入院治療計画書(A)
<病名・症状>
高齢者の心筋梗塞 心臓の血管が細くなったことにより心臓に必要な血液が行かなくなると、胸が痛くなります。心臓の血管が完全に詰まった状態を心筋梗塞、完全は詰っていない状態を狭心症といいます。手術ができるような体力のある方は、専門の病院での特殊な検査や治療を受けていただくのが良いのですが、患者さんの場合には体力・年齢の面より、特殊な検査や治療に耐えられないと判断しましたので、当院に入院していただきました。
心筋梗塞は死亡率50%とも言われている病気です。高齢者の方の場合さらに死亡率は高いと思われます。心筋梗塞が起こった部分の心臓の筋肉は腐って(死んで)しまいますので動かなくなります。また、その部分から不整脈が起こります。不整脈のうち心室細動などという通常ではあまり見られない不整脈が出ることがあります。この種の不整脈では、心臓の筋肉が痙攣したような動きをするために体に血液を送れなくなり、即死することになります(2週間以内に起こりやすいものです)。それとは別に、心筋梗塞が起こった部分の心臓の筋肉が動かなくなりますので、心不全にもなることがあります。
以上のように心筋梗塞は非常にこわい病気です。
その他、肺炎などの余病も起こりやすくなります。
<検査>
採血・心電図・心電図監視など
<治療計画>
薬物療法・酸素吸入・点滴治療など
<手術予定>
体力・年齢の面より不可能と判断しました
<推定される入院期間>
不明です。急変の危険も高いですので連絡体制を密にしてください
<その他>
合併症(余病)などについての説明は、補足v1.1に書いてあります。一通りご覧いただいた後、入院治療計画書(病院書式)にサインしてください。