入院治療計画書(A)
<病名・症状>
老衰(高齢による全身状態の悪化)
細かい病名をあげると、いろいろな疾患が認められますが、全身的に見た場合には高齢による全身状態の悪化と考えるべきであると思います。いわゆる老衰です。
心不全、虚血性心疾患(心筋梗塞など)、肺炎をはじめをした感染症、腎不全、脳血管障害などが、併発あるいは悪化することが考えられます。ぼけ症状も出ることが多いものです。
高齢者の方の病気の特徴の一つに「症状が少ない」ということがあります。心臓・肺・腎臓などの主要な臓器に障害があっても、若い方に比べて、症状が少ないということです。また、肺炎などを起こしても熱の出方も軽いということがあります。従いまして、患者さんの外見は、普段と変わらないにもかかわらず、内臓に重大な障害が出ているということがあります。定期的な監視はしますが、以上のような理由より、急死ということが、あり得るということをご承知ください。
なにぶんご高齢ですので、患者さんがつらくない、精神的にできるだけ落ち着けるという環境づくりが重要になってくると思います。これからは、患者さんも神経を使うととも多いことでしょう。私達も心の支援を考えていますが、御家族の方との心のふれいあいも重要です。
<検査>
採血・レントゲン検査など。必要により心電図監視など
<治療計画>
薬物療法。必要により酸素吸入・点滴治療
<手術予定>
ないと考えています
<推定される入院期間>
病状によりますのではっきり言えません(2週間以上は確実と思われます)
<その他>
合併症(余病)などについての説明は、補足v1.1に書いてあります。一通りご覧いただいた後、入院治療計画書(病院書式)にサインしてください。