[症例報告] マレイン酸イルソグラジンが奏効した特発性再発性アフタ性口内炎の1症例

(日消誌 981379-832001

要旨

症例は71歳、女性。他院での種々の検査の結果、特発性再発性アフタ性口内炎と診断されていた。本症例は約26ヶ月の間、再発するアフタ性口内炎に対して副腎皮質ホルモンの投与を受けていた。著者らは本症例のアフタ再発時にマレイン酸イルソグラジンを投与した。アフタは一週間で消失し、継続投与にて16ヶ月の間、アフタは再発していない。本症例はアフタ性口内炎に対するマレイン酸イルソグラジンの有効性を示唆した。