入院治療計画書(A)

<病名・症状>

めまい発作 通常は耳の中の三半規管という平衡感覚を司る部分の異常により起こります(「耳性めまい」といいます)。顔や体を動かしたときにめまいの発作が誘発されることが多いです。めまい発作の原因となるその他には小脳など脳の病気があります。患者さんの症状からは耳性めまいの可能性が高いと考えられます。症状は1週間程度は続くと考えられます。頭痛やめまい症状が進行性する場合、じっとしていてもめまいの症状が続く場合、言葉が話しにくい、手足の力が入らない、飲み込みにくい、強いしびれの症状があるなどの場合には、脳の病気の可能性が強く考えられます。その場合は、職員に連絡してください。脳の病気の場合は、緊急な処置の必要性が出て来ることがありますので、脳外科の先生に連絡を取ることもあります。また、めまいの症状が大きな脳血管障害の前駆症状(地震で言ったら余震)ということもあり、めまいの症状の入院中に脳卒中が起こることがあります。

めまい発作がある方は、食事を食べられないことが多いですので、脱水になります。脱水では様々な余病を併発することもあることをご承知ください。また、転びやすいですから、歩行する場合には注意してください。

なお、耳性めまいは、一度良くなっても再発することの多い病気です。

 

<検査>

採血・レントゲン検査・頭部CTスキャンなど

<治療計画>

点滴治療・薬物療法

<手術予定>

現在のところありませんが、病状により必要なこともあり得ます

<推定される入院期間>

今のところ2週間程度を考えていますが、治療の反応によって変わります

<その他>

合併症(余病)などについての説明は、補足v1.1に書いてあります。一通りご覧いただいた後、入院治療計画書(病院書式)にサインしてください。