入院治療計画書(A)

<病名・症状>

胸水:レントゲンで、肺に水がたまっています。肺と言ってもこの場合には、主な場所は肋膜(胸膜)といって、肺を包んでいる皮膜の中に水がたまっているということになります。そのため、正常の肺が圧迫されています。呼吸困難の原因にもなりますし、肺炎にもなりやすい状態です。

胸水の原因は様々ですので、検査を進めていきます。原因として考えられるものは、肋膜(胸膜)や肺の感染症(細菌性、真菌性、結核性)、腫瘍(腫瘍にも良性から悪性までいろいろあります)の他に、心不全や、腎機能障害(腎不全)、肝機能障害(肝硬変など)の、全身的な病気の一つということもあります。

検査を続けながら、治療を開始しますが、体力的に弱っている場合には、薬が効きにくいことがあります。安静と(喫煙の習慣がある方は)禁煙が必要です。

胸(肺)の病気で危険なことは、痰づまりや喀血(肺出血)によって窒息してしまうこと、および、病変が進行してしまって現在正常である肺にも病気が広がり、呼吸不全を起こすことです。いずれの場合も、急死の原因になります。肺炎を起こしやすいということも要注意です。

病気や検査にの種類によっては、他の病院をご紹介することがありますことも、ご承知おきください。

<検査>

採血・レントゲン検査・CTスキャン・喀痰検査(痰の出る方)・胸水検査など

<治療計画>

必要により点滴治療・薬物療法・酸素吸入(※酸素吸入をしている方は、喫煙は禁止です)

<手術予定>

不明です

<推定される入院期間>

検査の進行や治療の反応によって変わりますが、概ね1月以上かかるでしょう

<その他>

合併症(余病)などについての説明は、補足v1.1に書いてあります。一通りご覧いただいた後、入院治療計画書(病院書式)にサインしてください。