入院治療計画書(A)
<病名・症状>
消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)
消化性潰瘍でこわいものは、出血するもの(出血性潰瘍)と、穴のあくもの(穿孔)です。いずれの場合も命を落とすことがあります。治療的には、出血や穿孔をしないように、胃腸や精神の安静をとり、薬と食事でなおしていきます。出血が起こった場合には、可能であれば内視鏡で治療します(内視鏡的な手術の一つです)。あるいは血管造影検査で血管に詰め物をして出血しないようにすることがあります。それが無効や間に合わない場合には、全身麻酔の手術になります。穿孔は、十二指腸潰瘍でより起こりやすいですが、この場合には通常緊急手術となります。手術になれば、手術自体または麻酔による危険も出てきます。
また、一般的には、出血の原因が腫瘍によるものであるという可能性もありますが、まずは潰瘍の治療をして出血や穿孔の危険を遠ざけることからはじめます。
<検査>
採血・レントゲン検査・内視鏡検査など
<治療計画>
点滴治療・薬物療法
酸素吸入
<手術予定>
現在のところありませんが、病状により考慮いたします
<推定される入院期間>
今のところ2週間程度を考えていますが、治療の反応によって変わります。
<その他>
合併症(余病)などについての説明は、補足v1.1に書いてあります。一通りご覧いただいた後、入院治療計画書(病院書式)にサインしてください。