入院治療計画書(A)

<病名・症状>

発熱 原因として細菌感染症またはウイルス性感染症が最も考えられます。ある程度の脱水にもなっていると思います。細菌またはウイルスは気道、肺、消化管、尿路などに侵入し、全身に影響しているために、全身の消耗(衰弱)もあると判断しましたので、治療と経過観察を含めて入院管理とします。

血液検査で炎症の反応の推移を見ながら、レントゲンなどにより原因の特定を試みます。

体力が落ちていたために起こったことも考えられるとともに、発熱およびその原因疾患により体力を消耗することも考えられます。従いまして、余病の危険もあります。

検査所見がわかり次第、御本人にご説明していきます。

※臨床症状より、扁桃炎が熱の原因である可能性が高いと思われます。一般的には細菌感染症ですので、抗生物質の治療を致します。時に、ウイルス性の全身症状の一つとして、扁桃腺の症状が強く出る病気もあります。EBウイルスというものによって起こる「伝染性単核細胞症」というものが有名で、頻度も比較的高いものです。「伝染性単核細胞症」の場合には、扁桃腺の症状の他に、血液異常(白血球や血小板の減少)や、肝機能障害(EBウイルスは、急性肝炎の原因になります)のために重症化することがあります。

一般的な扁桃腺の悪化の場合は、最悪、窒息死することがあり得ます。また、炎症が扁桃腺の周囲に及んで、扁桃腺周囲膿瘍や、他の場所に膿瘍という”うみのかたまり”を作る場合があります。当院には、耳鼻科がありませんので、その場合は、転院するなどの対応が必要になります。

<検査>

採血・レントゲン検査・など

<治療計画>

点滴治療・薬物療法

<手術予定>

現在のところ不明です

<推定される入院期間>

今のところ1-2週間程度を考えていますが、治療の反応によって変わります。

<その他>

合併症(余病)などについての説明は、補足v1.1に書いてあります。一通りご覧いただいた後、入院治療計画書(病院書式)にサインしてください。