��インターネットにおけるコミュニケーション考

インターネット将棋道場 倶楽部24のフリートークにポコが投稿したものです。

 

ちょっと大盤振る舞いのタイトルですが、お許し下さい。

日常の対人関係のコミュニケーションの多くは、非言語によるコミュニケーションといわれています。「目は口ほどに物を言い」などどいう諺があるように、「ありがとう」と言わずに、ニッコリとしたり、お辞儀をしたりすると、コミュニケーションになります。その反対に、否定的な表現も可能です。

この将棋道場も含めまして、インターネット上に存在する場所は、対人関係のコミュニケーションの手段として、この非言語の意思伝達手段が、非常に制限されています。この空間を「バーチャルな」という言葉で表現するのが適当かどうかということがありますが、いずれにしても、今までに慣れ親しんだ世界と比べると、非日常的な世界なのだと思います。手かせ足かせの状態とも言えると思います。

対人関係のコミュニケーションということを抜きに考えて、情報を得るというこのネット社会は、とても簡便です。この情報を得るという作業は、本を読む、ニュースを見る(聞く)という作業と同じで、提供されるものは、主に、一方向性です。私たちユーザ側の立場では、そのに提供されている情報を、インプットさえすれば良いわけですから。

しかし、この将棋道場を含めて、一方向性ではなく、双方向性が主体となるネット社会もあります。ここには意志の疎通という面で、私たちが普段使っている手法が使えないという制限があります。その制限が、時として、不利な方向に働くことがあると考えます。言語的コミュニケーションが主体であるネット社会の中の、双方向性情報交換は、誤解を生みやすいとも考えます。今後、言語的コミュニケーションの枠を超えた手段が開発される可能性はありますが、現状ではまだまだ難しいと思います。その制限のある中で、こちらの道場の席主久米さんが、かつて「さくらの顔文字研究室」というタイトルを作られ、ご自分でも顔文字を、言語のコミュニケーションの枠を超える物として積極的にこの道場に取り入れられたというのは、斬新な卓見だったと考えております。チャットの中に出てくる (笑)(汗)(爆)というのも、言語のコミュニケーションの枠を超える物の一つでしょう。

私は、このシャレというのも言語のコミュニケーションの枠を超える物の手段ではないかと思って大切にしたいと考えております。

 

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