四月 桜

 

お花見

花見といいますと、晩冬から初春にかけては梅、桃、桜の順が一般的です。地域によっても、どの花を大切にするかとい風習があります。今年、私は、天神様の梅園のお花見と、桜の花見に行って来ました。

「日本で一番愛されている花は?」という質問をすると、おそらく「桜」と答える人が多いのではないかと思います。桜については、古くから大勢の日本人が、文学や美術の題材にしていますので、私が取り立てていうものでもありませんけれど。

桜の花が咲くと景色が一気に明るくなります。今年、桜の花見に行ったときに子供が、「桜の花は近くで見ると白っぽいけれど、遠くから見るとピンクに見える」と言っていました。これは、新鮮な感動でした。先入観にとらわれない子供の観察力と発想の新鮮さを感じました。・・・「彼方から仄かに染まりし桜木を覗く吾が子が白き花弁と」

私の家の近くには「ふじもり」という桜の名所があります。長老の方の話では、富士山が眺望できるからではなく、富士浅間神社の御祭神と同じコノハナノサクヤヒメの命をお祀りする浅間神社がある場所だからです。コノハナノサクヤヒメの命は、桜の花を連想させる美しい神様です。その「ふじもり」が桜の名所で、この時期に賑わうのもそんな訳があったようです。

 

みどりの日 四月二十九日 

昭和天皇陛下のお生まれになった日です。現在、国民の祝日として「みどりの日」と名称が変わりました。