図書名    詩が生まれるとき―私の現代詩入門
著 者      辻井 喬
 発行年月        1994.03
 出版社名      講談社  (講談社現代新書)
 目  次 1 詩の誕生する場所 :  詩とは何か
     現代詩の現在   / 詩の感動 / 詩と個性 / 
     詩と詩でないもの / 詩を生み出す力
     詩の役割とは   / 詩型とポエジー / ポエジーの本質

2 詩とメッセージ 
   : 今なぜ詩について語るのか
     時代とメッセージ-石川啄木と俵万智 /  時代と感受性
     抒情の質-鮎川信夫      /  抒情の質-田村隆一 
     マス・カルチャーと詩人たち  /  知の組替え
     文化の差異と価値の差異   /  閉域からの創造
  :詩と歴史
     現代詩の軌跡/エリオットの『荒地』/
     『荒地』に詠みこまれているもの / 作品のなかの歴史性
     詩におけるミュートス

3 詩とは人間のどんな営みか  
   詩における真実
      詩は現在である/記述主義の誤り/詩と直接体験/詩の両義性
      「喩」の問題/「うた」と「かたり」

   言葉の想像力
      詩の表現 / 詩とジャーナリズムの言葉の違い/
      高村光太郎の誤り/通念・言葉からの自由/詩は経験である
      文体を持つこと/「文体」とは何か
   詩と言語理論
      言葉のふたつの側面-ラングとパロール/
      共時的な言葉と通時的な言葉/萩原朔太郎が伐りひらいた道
      詩と言葉の公共性/詩人のタイプ
   詩と構造主義
      構造主義のもたらしたもの/詩とヒューマニズム/
      構造主義を超えて/詩の発生する場所/詩を書く主体
4 詩と外界
   詩は毒である-金子光晴を読む
      金子光晴の位置/ヨーロッパの体験/軍国主義の時代に/
      「詩の本体は抒情詩である」/「さびしい」という言葉/
      「僕の詩は有毒である」
   象徴主義の詩人たち
      サンボルとアレゴリー/ヴァレリー「海辺の墓地」/
      詩人と外界との関わり/アリストテレスの『詩学』
      ボードレールの「コレスポンダンス」/象徴主義と音楽
      象徴主義と現代/エズラ・パウンドとイマジズム
      パウンドと日本の経験
   日本の象徴主義
      山村暮鳥/三木露風の誤り/蒲原有明/言葉の芸術性/
      昔の作品の受け止め方/伝統と実験/モダニズムと口語自由詩
  
5 詩と自然
   日本の詩の美意識
      雪月花/美意識のコード/クンストとポエジー
   自然に対する態度
      中世文学における風景/近代文学の風景論/三好達治の風景
      現代詩における風景/自然と時間の流れ/唐ごころと大和ごころ
      「無常観」と「無常感」/「もののあはれ」の諸相
   自然と現代社会
      詩とシミュレーション社会/
      稲川方人『二〇〇〇光年のコノテーション』
      吉増剛造『オシリス、石の神』/吉増剛造のアイロニー/
      ペンヤミンの「アウラ」/詩の朗読とアウラ
6 詩と共同体
   共同体と言葉
      柳田国男の共同体論/明かしえぬ共同体/
      書かれることのない言葉/「宣る」と「語る」
   詩と政治的なもの
      坪野哲久の『九月一日』./オーデンの「九月一日」
      伝統と共同体と詩人の関係/一九六〇年の安保事件
   現代社会の中の言葉
      荒川洋治の詩の言葉/直線的な時間意識を超えて/
      未知への出発 
   詩と内界
      「内部の世界」と「外部の世界」/詩と現象学/モノとポエジー
      立原道造

7 詩と想像力
   想像力とは何か
      想像力の働き/想像力を刺激するもの/響きと言葉/
      詩は個性である
   想像力の住処
      日常の中の想像力/共感の力/自然と想像力/夢と想像力/
      体験と思想/「喩」としての「悪」/想像力のふたつのタイプ
   想像力の困難
      人間の想像力/兪を共有しない時代に/
      現代詩の自覚-吉岡実『サフラン摘み』/異界と現世界
   詩は蘇るか
      伝統からの断絶/シューレアリズムの理論/メタファーを破る/
      想像力の崩壊/F1の花園/死の可能性へ向かって/
      「想像力は死んだ。想像せよ」
あとがき
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