オーケストラと私

私は港北区民交響楽団に入ってまだ二年足らずの若輩者である。

転勤を伴うサラリーマンである私は三年〜五年程度の周期で全国的な転勤を続けてきている。これまでに東京都勤務のほか群馬県太田市、愛知県名古屋市、愛知県春日井市、大阪府大阪市と移動してきた。移動のたび、新しい赴任先でアマチュアオーケストラを探しては、参加し、音楽に取り組み、音楽を通じ新しい仲間と出会い、そして別れてきた。

さまざまなオーケストラに所属することを通じ、それぞれのオーケストラにいろいろな違いがあることを感じる。

  • 長い歴史のあるオーケストラ
  • 毎回の定期演奏会がお客さんで満員になるオーケストラ
  • 専任の団員指揮を有するオーケストラ
  • 毎回の定期演奏会で有名なプロの指揮者を招くオーケストラ
  • イベントとして客席のお客さんをステージ上に呼び、指揮を経験させてくれるオーケストラ
  • 所属団員としてチェロを奏でつつもピアニストとしてピアノ協奏曲のソロを演奏できるような団員を持つオーケストラ
等々。

それぞれ、いろいろな異なった特色を持つわけであるが、近隣に居住する音楽を趣味とする同士が集い、各自が持ち味を活かして協力し合い、一つのステージを実現することはとても素晴らしいことだと思う。

数々のステージを経験しつつ、音楽という共通点を通じ、同士を増やしていき、今後とも充実したいま、この瞬間を生きていきたいと思う。

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区民響機関紙「ポコ・ア・ポコ」第42号(2011年01月6日発行)より収録


Last update:Jan.9 2011
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