夜警


無法の掟




時は近未来2123年。
日本は2080年秋の富士山噴火に伴う大規模な地殻変動で、北半分がほぼ沈没し南は隆起。
北海道は海の底。
台湾と九州、本州は陸続きになり、政財界の大物は既に国外に退避。海外からネットワークで政治を行う。
首都はオオサカに移されていたりするが、首脳陣不在の首都は、ドサクサ紛れに流れ込んできたアジア系移民で無国籍状態。

しかも、さらに地殻変動は続き、地震の起こらない日はない。
日本沈没は、95%避けられない運命として百年以内に襲いくるのだ。


一般市民は自分の知らない間にとられた、遺伝子だののデータによって選別され、選ばれた一握りの青少年たちだけが、日本人のサンプルとして、アメリカあたりの施設に収容。

国際空港は閉鎖。
暴動を防ぐため、日本列島は新國際連合の監視艦隊に完全包囲され、日本国民は潔く、列島と運命をともにするように勧告を受ける。
30%の国民は産児制限をし、列島と運命を共にすることを選ぶが、納得できない70%の国民の違法な国外脱出が耐えない。
そのため、多額の金とひきかえに国外脱出を手助けする「脱出屋」なる連中も現われる。

包囲され、日本から脱出できない国民たち。
自暴自棄になり、自らの欲望の赴くままのケダモノのような生き方をスタートする輩が現われたため、銃刀類所持法が廃止され、自衛のための武装許可が出されるが、結局、混乱に拍車をかける結果に。

嗚呼、列島の各地に巻き起こる暴動の嵐。


「大藪真一郎」42歳。コウベ水上警察の敏腕部長刑事。
20年前、妹が謎の男たちに誘拐され行方不明に。その影響で警官になる。(モルダーか?)

ある時、捕らえた脱出屋から国際的な人身売買組織の存在を知った真一郎。
国外逃亡を助けると称して、人々を奴隷として売買しているらしい。
強行捜査中、同僚は殺され、真一郎の妻子も誘拐、殺害される。(実は上司の裏切り)
奇跡的に一人生き延びた真一郎は地下社会に潜り、一人、復讐を誓う。(パニッシャーか?)

人身売買組織がとある巨大宗教団体と府警上層部と関係があることをつきとめる真一郎。
組織の本部はオオサカ府警本部地下にあるらしい。
邪魔な真一郎を消すために、組織は暗殺者を次々と送り込んでくる。
そんな時、追われている一人の女を助ける真一郎。
どうやら女も組織に追われているらしい。
妹が組織に囚われていると語る彼女は、真一郎に協力を申し出る。
成り行き上、行動を共にする二人。
女が敵ではないかと疑いつつも、どことなく懐かしい面影を宿す女に惹かれてみたりする真一郎。
だが、復讐への思いが猛烈にたぎっているので、割とそれどころじゃなかったりもする。

薔薇香水の香りを漂わせる女の名前は、自称「三月律子」 28歳くらい。
しかしてその実態は、狙った男は逃がさない、全員地獄に送り込む魔性の女暗殺者。(教団所属)
コードネームは「ローズマダー」
洗脳されたらしく、幼い頃の記憶はなかったりする。
教団の指令を受け、真一郎を殺害するために、近づくのだが…

で、あとは好きなように妄想を。


設定協力:梶井氏
ありがとう!「脱出屋」は君のネタだ。



Photoshop5.0使用2002.Aug

オヤジバイオレンス小説風ということで、タッチもそれっぽくアナロギッシュにギトギトと。(笑)
思わず、オマケで描き始めたはずのお姉さんボディに、リキ入れてしまって、なんというか本末転倒。
アバラがちゃんと体の中に納まってるように塗りたかったんですが、どんなもんだか。

服(やぶれたブラウスとか)も着せるつもりだったんですが、もったいなくなって、結局そのまんま。(笑)
真一郎が一応メインなので、お姉さんには、全体的に彩度落としの汚しを入れましたが、割と好きな感じに暗くなって良かったです。

炎の中から飛び出してくるモーターボートとか、銃撃線を繰り広げるシルエットとか、世界観の出せるアイテムをバックに描いたら、もっと「ソレっぽい」かと思いますが、ごちゃごちゃしてしまうので、とりあえず、これでいいや。
気が向いたら、そのうち追加。

構図がいつも適当。何を描こうか決めないで、落書きスタートしてしまうからいかんのだな…